タングルウッド音楽祭 (2)
August 24, 2019
タングルウッド音楽祭
夏に開かれるボストン交響楽団によるサマーコンサートの選択肢は広い。
週末だけでなく、平日もあるようだし、交響楽団だけでなくカルテットやピアノ演奏など。
しかし、人気なのは、ジョン・ウィリアムズ(John Williams)のフィルムナイトだろう。
誰もが聞いたことがある映画のテーマを作曲し、これまでオスカーも5回受賞している。
あまりに有名な曲が多いので、何が演奏されるのか期待しすぎて、ドキドキだった。
1週間前ぐらいにメールでプログラムが決定しました、との連絡があり、彼の友人の息子で、David Newmanが指揮者となっていた。
前半は「11人のカウボーイ」のテーマとあった。観たことはなかったが、概要で、主人公のジョン・ウェインが主人公にもかかわらず、ストーリーの終了20分も前に死んでしまうとあって、ちょっと興味を持ってしまった。
それ以外に「レイダース、失われたアーク」からマリオンのテーマ。
後半は「ET」「ジュラシックパーク」「プライベートライアン」「スターウォーズ」とワクワクさせる映画のラインナップだ。
会場には1時間前ぐらい到着を目指す。
さすがに日帰りは厳しいので、宿泊の準備をしていたが、そのホテルも近所なので安心だ。
芝生では持参した飲み食いも可能なので、ちょっとおしゃれ目スーパーでサイダーとおつまみを買いだしておいた。
会場はすでに人が埋まっており、芝生エリアもなかなかスポットが見つからない状況で、偶然、いいスペースを見つけることができた。
折り畳みの椅子とテーブルを設置し、途中で買ったデリとサイダーを準備する。
準備をしっかりしてきたと思った私たち。玄人な方かと思ったが、テーブルにキャンドルをセットしたり、花をセットしているカップルもいて、上には上がいた。
時間になり、まずはジョン・ウィリアムズが登場し、挨拶。
スターウォーズが1977年だから、もう約40年で、40年たってまだ続編にかかわっているとは思っていませんでしたーとか。確かに。今、9作目の作曲を手掛けているらしく、冗談か本気かはわからないが、明日の飛行機でカリフォルニアに戻って制作します。とか。
今回のメインのコンダクターである、Davidとそのお父さんとのなりそめなど。
そして、まずはハリウッドのテーマ曲に合わせて、新旧の映画の名場面の映像が流れる。
ゾクゾクする。
アメリカの映画文化って根強いし、日本人の私ですらしっかり刷り込まれている。すごい産業だなと思う。
そこから、カウボーイのテーマや、イギリスのドラマの曲など、ちょっとなじみ薄いものに移る。
マリオンのテーマは、正直、思い出せないけど、ハリウッドの有名な主演女優の映像が流れる。
オードリーの可愛さは永遠に不滅で、もう書き表せないほどのたくさんの女優の映像は見ているだけで楽しい。
後半は、人気の映画より、ETから、その音楽が使われたシーンの映像とマッチさせたトリック。
これは元の映画から音楽だけを取り除く(ほかの音声は残す)作業が難しかったとか。
ETが地球に降り立ったところのシーンで、正直あまり覚えてないけど、また観なおしたいと思う。
ジュラシックパークも、例の、教授が初めて恐竜とジープから見るときの映像と声に合わせた演奏で、臨場感がすごい。CGとはいえ、恐竜が再現された映像と、あの有名なテーマソングがシンクロして、感動して本当に涙があふれそうになった。ジュラシックパークのテーマとダイジェストの映像が流れる。
プライベートライアンは、しっとりと、雰囲気を味わうことができた
最後に、ジョン・ウィリアムズ再登場し、スターウォーズが演奏される。
会場は一気に盛り上がる!いったんテーマが終わるが、アンコールにはヨーダのテーマ。
そして、アンコールのアンコールに、ダースベイダーのテーマで、やっぱりね!
スターウォーズを知らない人はアメリカにはいないのでは?というぐらいの盛り上がり!
最後はスタンディングオベーションで終了!納得!
かなり満足いく音楽祭となった。
そのままホテルに戻り、次の日はせっかくの西マサチューセッツの観光を少し楽しむことにした。
(終わり)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?