2019 IcelandとLaugavegur Trail (7)
July 1, 2019
Reykjavík(レイキャヴィーク)からLandmannalaugar(ランドマンナロイガル)へ
ロイガヴェーグル(Laugavegur)・トレイルの全容はこんな感じ。
55キロを3泊4日で南下していく。
途中、ハットと呼ばれる山小屋もあり、テント泊ではなく小屋に泊まることもできるそうだが、夏はかなり予約を取るのが難しいらしい。
アメリカですでにバックカントリーの経験もあるし、テント泊を好んでやるので、ハットに泊まるという選択肢はなかったが、そんなツアーもあるのだと驚いた。
私たちが歩いた時も、ツアー客を結構見かけた。彼らは宿泊に必要な荷物(スーツケースなど)は別途運んでもらい(トレイルとは異なる、ブルドーザーのような車なら入ることができる車道がある)、小さなリュックだけを持ち、ガイドと歩いていた。体力に自信のない年配や子供にはとっても便利なツアーだと思う。
ロイガヴェーグル・トレイルのスタート地点となるLandmannalaugarへは、専用のバスで向かう。ほとんどのハイカーはここから南下してÞórsmörkへ向かう。理由は下りになるから。一気に初日に1100m地点付近まで登ってしまえばあとは下りになる(とはいえ、小さなアップダウンを繰り返すので、ウェブサイトにあるような500mのゲインではなくトータルは1700mぐらいにはなる)。
ただ、Landmannalaugarには温泉と充実したキャンプ場があるので、たまに逆方向から挑戦する人もいる、と聞いた。
実際に逆流する人と結構すれ違ったので、逆向きのコースも人気があるのかもしれない。ただこの日、BSIバスターミナルから私たちの最終目的地であるÞórsmörkへ出発するバスも駐車場に止まっていたが、4人の家族とソロハイカーだけだった。
私たちは、BSIバスターミナルを8時に出発するバスを選んで予約しており、ホテルで朝食も済ませ、7時45分にはバスターミナルに到着した。
時刻表などはこのサイトを参考にした。
Hiking Passを事前に購入しておけば、ReykjavíkからLandmannalaugarへとÞórsmörkからReykjavíkへ戻るバスが少し割安となる(当時:14000ISK)。
前日予習していたロッカーに荷物を入れる。開いているボックスが表示されているので、その番号を押すと扉が開き、荷物を入れる。カードで一日分の料金を支払う。自分の好きな番号(4桁)を暗証番号として入れると鍵が閉まる。残りの料金は、取りだすときにもう一度カードで支払うこととなる仕組みだった。
スーツケースを入れて準備完了。
思ったよりバックパッカーが少なく、ちょっと不安になってくる。
購入していたチケットを持ちながらうろうろして、Landmannalaugarへ行くバスは?と聞くと、バスの運転手がこれだよと指してくれた。
荷物はトランクに入れるのだけど、結構積んでいかれるので、ストックなど壊れやすいものは、バスに持ち込むか、自分のバックパックの中に入れておいた方が安全かと思う(帰りのバスで、折れている人がいた)。
席は決まっていないようで、とりあえず、真ん中あたりの席をとる。
まばらに埋まっていて、前方当たりはどうもガイド付きツアーの団体のようだった。英語はネイティブではなかったが、点呼をとったりアイスランドの歴史や地形の話をしていたりした。観光業はピークを過ぎたみたいな話だった。
時間通りにBSIバスターミナルを出発する。
午前中の天気は予報通り曇りだった。それでも窓から見える景色にはテンションがあがる。
もくもくと煙が上がっていたりする。
勝手にReykjavík市内とLandmannalaugarのトレイルヘッドをつなぐ直行便のバスだと勘違いしていたのだが、よく時刻表をみれば、途中の観光地にも寄ることとなっていた。
昨年、歩いたショートトレイル(3時間程度)の町にも止まった。ここは、町からすでに温泉の煙が見えるほど(まるで地獄谷)。歩けば硫黄の匂いを感じ、トレイルを登れば源泉にあたり、流れ出た川(自然に温度調節された)で温泉を楽しむことができる!
昨年運転したリングロード(1号線)を通り、だんだん内陸へと入っていく。リングロードから抜ける直前に一度トイレ休憩30分ほどがあった。みんな朝食を買っていた。
アイスランドの内陸は、ハイランドと呼ばれており、道路も急激に悪くなっていく。Fが頭につく道路は、四駆の車(しかも車高が高いやつ)しか通ることが推奨されていない。それは川を渡る必要があるため。
それでも、Landmannalaugarへの道は、思ったより整備されており、Fロードとは思えなかった。
おすすめは右側の席に座ることだ。窓から山の景色が見える。
私たちは左側だったので、残念ながら写真はあまり撮れなかった。それでも何度か渡った川の写真を撮ろうと試みる。バスから降りることはできないが、本来は外から撮ったほうが川を渡るバスがしっかり撮影できて良いかもしれない。
おもむろにバスが止まった。
運転手が言うには、ここからヘクラ山(Hekla)が見えるということで小休憩を挟む。
内陸部に来たせいか、風が冷たくて気持ちが良い!
これがHekla。登山も可能なようだ。
乗客は各々で写真を撮ったり、体を伸ばしたりしている。
ずっとバスに座りっぱなしだったので、いいリフレッシュだ。
見たことない花が咲いていた。なんだろう。
バスは川を渡るため、実は通常より車高が高い。
どんなに頑張っても車内からはなかなか川を渡っている感じが伝わらないが、結構揺れるのでそれなりに怖い。
怖いと思いつつ、バスガイドも言っていたが、川渡りはこのハイランドに旅する大目玉なのだ!
アイスランドの7月はたくさんの野花が咲いている。
ふと草木が豊富な場所に出たり、石がごつごつしていたり、本当に不思議。
ここから約一時間で、トレイルヘッドであるLandmannalaugarに到着した。
トレイルヘッド付近にはキャンプ場があり、自力で川を渡って運転してきた人もいるようだ。
(続く)