愛すべき不協和音

好きなものへの向き合い方が少しずつ変わってきた2019年でした。少しだけ振り返り。

自分の環境がどんなに変わっても季節や記憶と連動してくれるのが音楽。それが良いときもしんどいときもある。自分の中で楽しいと感じるための要素というものがあって、どんなに大好きな場所でも少しの違和感が積み重なってくるとそこは自分にとって居心地の良いものではなくなってしまう。

自分が好きを注ぐ時間、楽しいと思える場所は複数あるのでそれが救い。でもだからといってそれぞれが代用できるわけではないから、ここにいてもこのことを考えちゃうとか、そんなことばかり。

一つのことがきっかけになってたくさんの縁が広がって元を辿ればここだったんだね、ということもたくさんあった。それがなければこうならなかったね、ということもたくさんあった。ストレスは辛いことや悲しいことだけではなく楽しみにしていることでも感じると言いますが、好きなものを通して得られる多幸感と、それがなければ感じることがなかった違和感。好きでいることで、しんどさも伴ってしまうんだなと改めて実感することもありました。

「せめてニュートラルであれ」と自分のバイオリズムに良く言い聞かせるのですが、プラスとマイナスどちらかに振り切れてしまうことが圧倒的に多くて困りものです。バイオリズム的に何もしない方がいいときは、極力新しいことを始めたり人と会うことを避ける。そういうときに何かアクションを起こすと自分が一番気を付けていたことができなかったり大切にしていたことを見失いがち。かと言ってアウトプットしないと感情が消化不良のまま沈殿していく感じ。結局、思っていることを言葉にして伝えないと自分の中では手放せないようです。

一方的に与えられた情報があったとしても、ソースがないと自分の中では情報として取り入れないポリシーがある。それを見て、聞いて、自分がどう思ったかで決断したい。そうしないと、悪い方へ転んでしまったときに誰かのせいにしてしまうから。

大好きなアーティストが以前話していたのですが、『音楽はなくても生きていけるけど、あればあるだけゆとりが持てて豊かになれる。音楽は心の余裕というか、ギリギリきしむ心に余白を作るもの』という言葉がずっと残ってる。最近の自分は、音楽を聴くための心の余裕を作るのに精一杯。そんなものなくても自然と側にあって、寄り添ってくれるものだったのにね。前述の言葉を借りるなら、今は心に余白を作るターンなんだろうなと思う。

自分が影響を受けているもの、感情が動くもの、全部好きな音楽を通して得られるものばかり。不協和音を感じながらも愛すべきその場所から離れたくないというのが素直な気持ち。そんな状態なので今まで以上にお会いするタイミングがない人達が増えていくのですが、変わらず接してくれる皆さんいつもありがとう。

胸を張って、堂々と幸せになれたらいいね。それは誰でも。

またどこかで。良いお年をお迎えください。

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