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核融合、2028年までにほんとにできるの?
5月10日の夜、マイクロソフトが核融合ベンチャーと電力販売契約を結んだというニュースが飛び込んできました。
私自身、ここ2年ほど核融合産業の取材を進めている中で、世界からの期待度が加速的に高まっていることを感じます。ただ、若干期待が先行し過ぎている側面も否めません。
今回マイクロソフトへの電力供給契約を結んだヘリオン・エナジーは、創業10年の会社です。確かにこれまでいくつもプロトタイプを作っており、技術の蓄積もある…。とはいえ、実際に発電を実証したわけではありません。
また燃料となるヘリウム-3はとても希少です。どうやらリサイクルする特許を持っているようですが、調べた限り、発電の現実味や採算性については公開情報からは見極められませんでした。
販売契約を結んだことは、ビジネス上大きな一歩ではありますが、本当に実現可能かどうかは、まだ慎重に見極めなければならないように思います。
マイクロソフトとしても、契約した電力はそこまで大きくはないようなので、仮に契約が履行されなくてもそこまでダメージはなさそうです。期待の新エネルギーである核融合の研究開発を支援する、という姿勢を見せる側面もあったのかもしれません。
※こちらはBusiness Insiderの無料会員用に用意したコラムです。三ツ村は金曜担当として、日々の取材で見聞きしたことや面白い研究論文などについてさらっと解説しています。
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