分析して、企画を立てるのは楽しさにあふれてる
更年期女子の大変さが、流れるようなノリツコッミで描かれていて爆笑しながら読んでました。しかし、梅雨も開けてないのにこの暑さはたまったもんではありませんね。ちなみにまだ胃の調子は本調子ではありません。今年の夏は何回、胃の調子を崩すのでしょうか。今から戦々恐々です。
さてさて、いま私はとあるお仕事の企画書を書いています。それは漫画の脚本なんです。ある程度のフォーマットがあるので楽と言えば楽なんですが、それでも産みの苦しみというのは付きものという感じです。
それでも私が最も心地よく感じる時間、それは新たな物語を形成し、その細部までを埋めていく瞬間です。ある人はこれを「創造の喜び」と呼びますが、私にとってそれは「企画を立てる楽しさ」に他なりません。
フランスの思想家ロラン・バルトの言葉を借りれば、「すべての物語は、それまでの物語から生成される」という考えがあります。そして、それはまさに私が漫画の脚本を書くときに感じることです。無から有を生み出すかのように見えますが、実際には私たちは様々な物語、知識、経験の上に新しいものを築き上げているのです。
それはまるでパズルを解くような感覚です。パズルのピースが全て散らばっている状態から、ひとつひとつをつなげていく過程が、まさに企画を立てる楽しさです。あるピースはすんなりとはまりますが、あるピースはなかなか場所が見つからない。それでも、全体像が見えてくるにつれ、喜びと達成感が増していくのです。
そして、脚本作りは分析の連続でもあります。キャラクターの心理、登場人物間の関係性、物語のテーマ、各エピソードが全体のストーリーにどのように寄与するのか。それらを考え抜き、全体が調和するように配置していく。これが難産な部分であり、同時に最も創造的な部分でもあります。
「企画を立てる楽しさ」は、新たな物語を創造する過程そのものです。創作とは、複雑さと単純さ、混沌と秩序、不確定性と確定性が絶えず交錯する領域。だからこそ、一つの企画が完成したときの達成感は、他のどの瞬間とも比べられない喜びを生むのです。
もともと広告代理店の企画部にいたり、コンサルタントをしていたので企画書を書くのは好きなんです。得意かと言われれば「?」となりますが、資料や物語を分析したり、ターゲットを分析したりするのは面白い発見があるので、自分の知見を広げるのにも有用ですしね。
企画が通らなければタダ働き、通ればお金になるというゼロサムゲームなのもコンペ案件ならではのスリリングさ。まぁ、そこまで気負わず、肩の力を抜きながら、全力を出せるように頑張ります。
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