抱きしめられる愛だけで良い
いや〜、なんというかverdeさんが褒めてくれるものだから、なんか照れくさくて何を書けば良いか迷っていました。やっぱり「愛」についてかなぁと思って、ちょいと書いてみます。
わたしはあんまり人付き合いが器用な方ではありません。八方美人というか、仕事関係のときは笑顔を振り撒きますが、基本的にはプライベートスペースは狭い方です。心理学のエニアグラムでもその傾向は顕著に現れています。
「あなたは誰にでも優しいね」と言われることがありますが、それは単純に問題が解決してハッピーになる結末を見たいという自分勝手な考えのもとで行動してるだけなんですね。わたしの愛は残念ながら無償ではなく、有限なものです。手に届く範囲の人にしか愛を注ぐというか、助けられません。だからか、ときに「意外と冷たいね」と言われることも。
無償の愛ってすごいことだと思います。助けを求めてきた人全員に愛をもって接することは素晴らしいことです。マザーテレサがやってきたことを考えると、頭が下がる思いです。その分、自分に対してはかなり厳しい戒律と態度で生活していたようで、その部分も頭が下がる思いですね。チャランポランなわたしにはぜーったい真似できないですね。
だから、わたしは手の届く範囲、つまり抱きしめられる範囲の人しか愛しません。先ほど述べたようにわたしの愛は有限です。その分、抱きしめられる人はチカラいっぱい抱きしめます。半径1メートルの愛とでも言いましょうか。抱きしめられるだけの愛で手がいっぱいだし、それで十分だとも考えています。
たぶんですが、年齢を重ねれば重ねるほど手の届く範囲が広がる人と狭くなっていく人に分かれていくのだと思います。どちらが良いとかはありません。手の届く範囲が広がる人は余力が余っているのか、なにかを犠牲にしてでも手を広げようと考えて行動しているのかもしれません。狭くなっていく人は今まで抱きしめていた人がいなくなったか、それともより思慮深くなったのかもしれません。どちらにしても何らかの理由があり、行動原理が変わり、愛する対象も変わっていくのでしょう。わたしもverdeさんも年齢を重ね、経験を積んできたことによって、愛することができる範囲と対象が変わってきたと思います。
そこら辺は曖昧で良いんじゃないかなぁ。カチッとここまでが愛する人、ここから先は知らない!と考えるより、柔軟性をもって愛する対象と範囲をそのときの自分に合わせていく。それが快適で無理ない範囲であることが重要なんだと思います。今回は愛の対象と範囲について語ってみました。気楽に愛し、愛されていくのが1番なんだと思います。心血を注ぐのは、抱きしめられる愛だけで良いじゃないですか。無償の愛をもたらすことは、他の人に任せましょう。半径1メートルの愛を大切に、暖かく、優しく抱きしめましょうよ。
ところで、話は変わってTwitterにも流しましたが、わたしもみずのけいすけさん(@mikkemac )のこたつラジオに出演させてもらえることになりました。
もう明日のことですが、6月13日(火曜日)朝8〜9時の時間帯です。初回出演なので、みずのさんにリードしてもらいながら楽しくお喋りできたら良いなぁとおもっています。この記事をお読みの方、ぜひ聴きにきてください。みずのさんのTwitterアカウント(@mikkemac )をフォローしておくと時間になったら、spaceが開かれると思うのでそこから聴いてみてください。アーカイブも残るので時間が合わなくても大丈夫!どうぞよろしくお願い申し上げます。
ということで、プチ・フランス語講座です。前回の続きです。実例を見ながら間接目的格・直接目的格を見ていきましょう。
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「〜は…を愛する」という文章を使って直接目的と間接目的を見ていきましょう。まずは主語となる人称代名詞の復習です。
続いて、人称代名詞が直接目的語になる場合の表を見ていきましょう。
人称代名詞が直接目的語になる使い方は、すでにJe t’aime. でやりました。ですから、t’ の代わりにme, te, le, la を入れてあげればよいのです。ただし、この4つの直接目的の人称単数代名詞はエリジオン(母音字省略)が起きるので次のようになります。
Je m’aime.(ジュ メム 私は私を愛する)
Je t’aime.(ジュ テム 私は君を愛する)
Je l’aime.(ジュ レム 私は彼/それを愛する)
Je l’aime.(ジュ レム 私は彼女/それを愛する)
次に人称複数代名詞を見てみましょう。今回は主語を il (彼)に変えてみましょう。
Il nous aime.(イル ヌ・ゼム 彼は私たちを愛する)
Il vous aime.(イル ヴ・ゼム 彼は君たちを愛する)
Il les aime.(イル レ・ゼム 彼は彼ら/彼女ら/それらを愛する)
nous, vous, les の語尾の発音されないはずのs ですが、後ろにくる単語の母音とくっついてリエゾンが起こり、zの音になっていることに注意してください。
ここまでやってきて重要なポイントがあります。直接目的語が名詞のとき、tu aimes Jeanなどの場合は動詞の後に直接目的語がきます。
しかし、直接目的語が代名詞になったときには、je t’ameやil vous aimeのように動詞の前に直接目的語が置かれるのです。
このルールは次に学ぶ間接目的語の場合にも適用されるルールなので、覚えておいてください。
前回やった文章で、「私は一輪のバラを君にあげる」というのがありましたね。あれが良い例です。
Je te donne une rose.
te という人称代名詞は、donne という動詞の前に来て、une rose という名詞はdonneという動詞の後ろにきている。こういうことです。
それでは今回はここまでにしましょう。それでは〜。
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