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あなたにも“英語日記BOY”になってほしい

英語学習デザイナーのTake-sea.Kです。

15年英語と向い合い続けた私でも、今だに自分の英語力に落ち込むことがあり、試行錯誤の日々です。このnoteを読んでるみなさんも、効果的な学習法があれば喉から手が出るほど知りたいんじゃないでしょうか。

素晴らしい本をご紹介しましょう。新井リオさんが書かれた“英語日記BOY”です。

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2013年夏、高校生の頃から憧れていたアメリカのロックバンドと日本で共演するも、自分が英語を全く話せないことにショックを受けた。留学をするお金がなかったため「英語日記」という独自の勉強法を考え、学習をスタート
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英語日記BOY”を知ったのは、テレビで新井さんの特集を観た時でした。

「日記を英語で書く?そんなの当たり前でしょ?」

と斜に構えておりましたが、この本を読んでビックリ。「英語習得のすべてが書かれている。。」心底そう思いました。今回は英語学習者は必読の“英語日記BOY”のポイントをお伝えし、ぜひみなさんの勉強に役立ててほしいと思っております。


・そもそも「英語が話せる」の定義は?

新井さんがまずここに踏み込んでいることに大きな共感を得ました。「英語が話せるようになりたい!」と言いますが、この表現はすごくあやふやです。

ネイティブレベル?
ビジネスで使う?
日常会話がしたい?
道案内をしたい?
クラブでナンパしたい?

おそらく多くの人が目指しているのは「完璧じゃなくても、言いたい事をストレスなく言える」レベルだと思います。

これがどういう状態か、新井さんの言葉をかりると、

いくつかの単語のかたまり、つまり「フレーズ」を数多く知っていて、それを「瞬時に組み立てる能力」を持っている。

見事な言語化です。

Thirsty! Water! Please!  
喉渇いた!水!お願い!


これでも意思疎通はできます。でもこれは単語の羅列であり、かたまり(フレーズ)ではありません。

I'm thirsty. Can I have some water, please? 
喉が渇いてます。水をいただけますか?

ちゃんと単語がかたまったフレーズになっていますね。
そして“thirsty”と“water”の部分を変えれば様々な表現ができます。

こういったフレーズを自分の中にたくさんストックし、状況に合わせて素早く取り出す。つまり、

いま言いたいオリジナル英語フレーズが瞬時にでてくる人

新井さんはこれを「英語が話せる人」の定義にしています。


・なぜ日記?

定義が決まり、次はそこへ向かっていく手段を考えます。簡単な自己紹介を例に出すと、

「私の名前は孫正義です。佐賀県出身の実業家です。今日はソフトバンク本社を訪れ、その後は役員会議に参加します。」

このフレーズは孫さんだけのものであり、私にとっては再現性のない借り物の文です。暗記したところで使う機会はまずありません。ですが、

「私の名前はTake-sea.Kです。大阪出身の英語学習デザイナーです。今日はnoteを書いて、その後は妻と家の近くのカフェでランチをします。」

これは私だけのオリジナルフレーズが盛り込まれている、誰にも使われることのない文です。このように僕らは、

日頃、自分の身に起きること、日頃、考えていること

を誰かに話すことでコミュニケーションをとっています。つまりこれって日記ですよね?このように「自分に合った英語」に出会うための手段が英語日記です。


・英語日記の書き方

新井さんはこう言ってます。

特に言えるようになりたい「一文」をピックアップして、10秒以内の英文にまとめる

私たちは日々色んな事を経験しますから、伝えたいことはたくさんあります。

「外国人カップルにバス停への行き方を聞かれた。チケットを見せてもらうと出発2分前。バス停まで走っていき、運転手さんに少し待ってくれるようお願いして、彼らは無事乗ることができた。日本にいる外国人観光客はなるべく助けてあげたい」

これは私の身に起こった実話です。このような出来事は誰かに、とくに外国人に話して価値観を共有したくなります。

とはいえかなりのボリュームなので、英文を書いている途中で挫折する可能性があります。新井さんはこのような長文を要約して「一文」に込めようと言っています。この場合だと、

「海外ではたくさんの人に親切にしてもらったから、自分も日本に訪れている外国人に親切にしたい」

このように本当に伝えたい核の部分のみを取り出し英訳し、血の通ったオリジナルな一文として落とし込む。これだと心理的ハードルも低くなり、継続しやすいですよね?


・スマホで完結

新井さんはデジタルネイティブ世代で、テクノロジーをふんだんに活用されています。

・オンライン英会話
・LINEを単語帳に
・You Tubeでシャドーイング
・Siriで発音チェック
・Twitterでリアルな英文に触れる
・スマホの音声読み上げ機能
・Instagramで日記を投稿 & 英語コミュニティーを作る

しかもここに挙げられている方法は、オンライン英会話を覗いてコストゼロスマホ完結です。(オンライン英会話ですら月7〜8千円程度です)

私もオンライン英会話は使わない手はないと思ってます。アウトプットする場として、こんなに便利でコスパのいいものは他にありません。

「口に出した回数」は「使いやすさ」に直結する

量は質に転化します。いや、量でしか質に転化しないのがスピーキング。

いきなり高額な教材、スクールに手を出すのでなく、まずは簡単で安価な方法で自分だけの英語ワールドを作ってみましょう。


・英語×スキル

「あたなは英語を使って何がしたいだろうか?」

英語は手段(ツール)であり、ゴールではありません。つまり料理する上での調理器具の一つに過ぎず、誰の為にどんな料理を作りたいか。そこが大切です。

新井さんは「カナダでグラフィックデザイナーとして生計を立てる」を目的とし、そのための手段の一つが英語でした。目的を明確にすることでタスクも明確になり、英語学習を継続できたんだと思います。

“英語日記BOY”では、新井さんがカナダでどのようにデザイナーとして仕事をゲットしたか、その方法や思考法まで書かれていて、英語習得のその先までを見据えています。

普通の英語本ではここまで言及されていません。ですがモチベーション維持に関わるネックの部分です。いちばん時間をかけて向き合うべき部分とも言えます。

以上、

今回はポイントをざっと書いてみましたが、本書ではもっと具体的な手法、考え方、エピソード、姿勢が書かれているので、ぜひ手にとって読んでみて下さい。

まだ大学生だった新井さんは、お金に余裕がありませんでした。そんな新井さんに一貫していることは、

『限られたリソースの中で最適な方法を見つけ出し、それを愚直に実践する。』

だと思います。お金が足りない、時間が足りない、人が足りない。誰だっていつだってリソースは不足しています。

これは皆さんの仕事にも通じるのではないでしょうか?

もしあなたに潤沢なお金や時間があれば、ぜひ有効活用してください。ですがそんな人は一握り。多くの人は知恵で解決しなければいけません。

“英語日記BOY”は英語習得だけなく、今手持ちのカードで夢を実現する方法が書かれた指南書でもあります。

Don't miss it!


英語が苦手な方、海外で挑戦したい方、その分野・職種に合った学習法をデザインしてゴールまで伴走いたします!。


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