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RECAP 2022 of Astar Network

2022年は"Web3"元年、その中でも Astar Network の存在は大きなものとなりました。日本ブロックチェーン協会CONNECTVがコラボしたアワード「Blockchain Award 04」の"Product/Service of the Year"も受賞しました。

この記事では、そんな2022の「Astar Network」の軌跡を簡単に振り返ってみたいと思います。細かい点も含めてすべてとはいかない点はご了承いただければと。また、2023年はどのような戦略となるかも後半に記載します。

Astar Network 概要

Astar Network は 日本発のパブリック・ブロックチェーンです。マルチチェーン時代のスマートコントラクトプラットフォームを目指しています。運営企業は Stake Technologies PTE. LTD. です。日本人である渡辺創太氏はこの会社のCEOであり、Astar Network の  Founder です。

ちなみに、渡辺創太氏も先ほどの「Person of the Year(Japan)」を受賞されました。それだけ、2022年、 Astar Network はこの Web3 , Blockchain 業界でのビジビリティが高かったと言えます。

ニュース・出来事

1月17日にメインネット立ち上げ

Astar Network は、前年の2021年の12月に、Polkadot の接続するためのオークション(パラチェーンオークション)で、世界で3番目にスロットを獲得、同月に Polkadot に接続していました。

そして、2022年1月17日にメインネットにローンチしています。もちろん構想・開発はもっと前からでありますが、ここから本格的に始まったといえます。

2/28 Binance 上場

大手暗号資産取引所のバイナンスで、Astar Networ のネイティブトークンである、ASTR が上場され取引可能になりました。最大手ということもあり、勢いや注目も増しました。

このおよそ半年後、9月に「 Binance US 」への上場も果たしています。この時、渡辺氏は、web3 のマーケットとして一番大きいアメリカで高いプレゼンスを出す事は重要な事であり、日本発のパブリック・ブロックチェーンとしてアジアだけでなくアメリカでも本格的に勝負をしていきたい、と述べています。

4/15『左ききのエレン』ストリートアートNFT販売

Astar Network のユースケースの1つです。
gumi、doublejump.tokyo、ナンバーナインらが共同でNFTを販売しました。このNFTは『左ききのエレン』のIPを活用した NFT のオークション形式で販売が行われそれを、Astar Network 創業者の渡辺氏が落札したことでも話題となりました。

6/23 Astar Japan Lab

Astar Japan Lab は「国内事業者様とWeb3サービスプロバイダーの交流・協業を促進すること」を目的にしたコンソーシアムです。
この記事を書いている時点で半年ほどたっていますが、大企業からスタートアップ企業、コミュニティ、NFTやGameFiなどのプロジェクト、自治体といった様々組織が加入しています。

11月4日に、初めてに行われたオフラインの交流会ではネットワーキングをメインに、BoF(Birds of Feather)のような情報交換の場もあり、多くの方が参加者が有意義な時間を過ごされていました。

2022/11/4 GOX にて

7/21 博報堂、Astar Networkを活用して企業のWEB3.0市場参入支援

このニュースの中で、発表された第1段は「カルビー株式会社とNFTゲーム施策を開発」でした。

CryptoGames が手掛ける農業体験ゲーム「Astar Farm」が提供されています。「Astar Farm」は、暗号資産を預けることで、畑に種をまき野菜を育て、収穫した野菜を販売できるGameFi(ゲームをプレイすることで報酬・利益を得る仕組み)です。これも Astar Network のユースケースの1つです。

ちなみにこの施策をたまたま運よく体験することができました。詳しくは以下のレポートをご覧いただければとおもいます。

大変「お・い・し・い」体験でした。

9/26 に日本上場

年末の今の時点でも記憶に新しいこちらはとても興奮するところです。
日本の暗号資産取引所、bitbank に Astar Network のネイティブトークン ASTR が上場しました。

日本人が、ASTR を保有しエコシステムに参入しやすくなるというのは個人としても企業としても大きな事と思います。

以下の記事でもこれについてフォーカスして取り上げています。

同日、日本経済新聞の広告にも以下のように一面をかざり、「 #web3ならできる 」もトレンド入りしました。
この際に、記念NFTが SUSHI TOP MARKETING のNFT配布サービスが活用され、配布されました。記念モノということもあり通常のNFTのように売買されるのものとしてはなじまないということもあってか、転送はできないSBT(Soulbound Token)という仕様で発行されています。

2022/9/26 日経新聞より

9/29 FFシリーズの天野氏、Astar で Web3 プロジェクト始動

ファイナルファンタジー(FF)は日本の誇るRPGの1つです。そのキャラクターデザインで知られる世界的アーティスト「天野喜孝氏」がWeb3プロジェクトを発足することを発表しました。詳細は下記をご参照ください。

ここで挙げられている、ファインアート作品「CANDY GIRL」は現時点では、販売されており、tofuNFT 上で売買できる状態になっています。

https://tofunft.com/collection/candygirl/items

まさに、天野ワールドともいえる作品の数々で、どれも魅了される作品ばかりです。同プロジェクトやリアルな展示もおこなったり、2026年にはブロードウェイでミュージカル講演なども目指しています。

10/7 Astar Team Camp in Japan

10月頭ころ、Astar Core Team がに日本でチームビルディングを行っていました。その最終日に、GMO社で Meetup が開かれました。
ざっと200人くらい?は集まっていたのではないでしょうか。普段あまり直接会えない Core Team の方々(様々な国の方がいらっしゃるので)とのコミュニケーション場として有意義なものとなりました。

こういう現在はチームでの手作り感のある Meetup がゆくゆくは大きな会場を数日貸切ってのカンファレンスをグローバルで展開して開催するようになるのでは・・・ということを想像するだけでも興奮してきますし、そのようなビジョンが見えるパブリックブロックチェーンであると期待し、また応援をしていきたいとおもった日でもありました。(僭越ながらこの後まもなくして、Ambassador に入らせていただきました。。。)

2022/10/7 GMO にて

10/31 Docomo と Astar Network 提携

日本最大手の移動体通信事業者であるNTTドコモとAstar Networkが提携をしたというニュース、と同時に、NTTドコモが Web3に本格進出、6000億規模の投資をするという、大きなニュースがまいこんできました。

このニュースは Web3 業界のみならず周囲をざわつかせました。いろいろと影響があったのではないでしょうか。発表の中には「地方創生や環境問題への対応など、現代社会が抱える様々な課題に対して、両社が協力してWeb3の技術を用いた解決策を立案します。」とありました。Web3 Enabler として「ブロックチェーン・ウォレット」「暗号資産交換」「トークン発行」「セキュリティ」といった共通機能群が図示されており、今後このあたりにつ注目していきたいポイントです。

12/5 博報堂、Astar Networkと連携しWEB3.0ハッカソンを企画・運営する新会社「博報堂キースリー」設立

Web3 の発展・成長にはテクノロジーを活用するための技術や企画などがかかせない重要な要素と考えています。ハッカソンをきっかけとしてWeb3のサービス開発が行われる事も多くあるなか、その点を推進いただく本新会社には期待ができます。

2023年の Astar Network 

12/15 に Crowdcast でアナウンスメントがありました。

Web サイト刷新され、かなりかっこいいデザインになっています。そして、この中の "2023 Starmap" にいわゆるロードマップがあります。

Astar Network は L1 でありますので、テクノロジーの進化の部分(XVMやWASM等)や、その支援をするツールの提供などを中心にリストアップされています。

注力ポイントをサマリーします。

  • XCM/XVM PoC: Astar が Polkadot エコシステムを支える存在に

  • WASMスマートコントラクト: 推していく、Swanky 含め

  • 日本でのリーディング: 日本に6割ぐらいリソースを割くだろう

  • Startale Labs: 開発会社(Ethereum におけるConsenSysのような)

  • 採用

まだまだ、市場も Astar Network も発展・成長中であり、 2023年度も開発を続けていきつつ、日本がグローバルでWeb3市場を取っていく際の一翼を担えるポテンシャルがあるとおもい、継続して応援していきたいともいます。



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