見出し画像

dApp Staking v3 でステーキング

はじめに

2024/2/13 ついに、dApp Staking v3 がリリースされました。dApp Staking v3 でステーキングするそのものはステップ数が少ないのですが、この記事では日本人向けにASTR を保有するところから始めるために私が実施した流れを元に手順を記載してみます。

前提と留意点

※2024/2/17 時点の手順です。

※日本の銀行口座と、ASTR を取得(購入)できる暗号資産取引所の口座を持っている事を前提とします。ASTR 購入できる日本の暗号資産取引所はこの記事投稿現在「Bitbank」「GMOコイン」「Coincheck」などです。

※Astar Network のASTR(トークン)は、Ethereum Virtual Machine(EVM)互換アドレスと、ネイティブPolkadot規格アドレスの両方をサポートしています。記事投稿時点で、dApp Staking はどちらのアドレス形式でも利用可能ですが、この記事ではネイティブ規格の方で流れを説明しています。

※この記事の手順は、PC(パーソナルコンピュータ)上からの手順を想定しています。モバイル上での手順も基本的に同じですが適時読み替えて実施をしてください。

※この記事の手順ではブラウザは「Chrome」を使用しています。

※dApp Staking でステーキングする手順は何通りかありますが、ここではそのうち、できるだけ手順の少ないものを個人的に選んだ1つの流れを紹介しています。

※dApp Staking v3 ではステーキングをするタイミングによって得られる報酬が異なります。この記事は、Vote Subperiod 中に Vote(ステーキング)する手順です。Build&Earn Subperiod 中のステーキングについては以下をご参照ください。ただし、目次の「3,ステーキング」の部分で表示が少し異なるだけで操作はほぼ同じです。

なお、Subperiod に関しては「参考」を参照ください。

dApp Staking v3 での ステーキングのみ知りたい方は目次から「3,ステーキング」へ飛んでご参照ください。

※完璧に手順を示すと非常に長くなるので、適時リファレンスをご案内しています。ご了承ください。

※手順はすべてご自身の責任の上、行うようにしてください。


0,ウォレットの作成

Astar Portal で dApp Staking に参加する場合、ASTR を保有するためのウォレットが必要です。
ここでは、ノンカストディアルウォレットソリューションの SubWallet を使ってご自身のウォレット(アドレス)を作成します。

0-1,ブラウザの拡張機能に SubWallet を追加

Chrome 拡張機能では以下のように Chrome ウェブストアからインストールできます。

0-2,ウォレットのアカウント(アドレス)を作成

ウォレットのアカウントの作成の詳しい手順は下記のドキュメントページに記載されていますので、手順通り実施いただければ作成できます。

Create a new account - SubWallet - Polkadot Wallet

ノンカストディアルウォレットであるため、このアドレスの管理主体はあなたです。ご自身でしっかり管理しましょう。

0-3,ASTR トークン表示する

まず、ブラウザ拡張のコンセントのようなマークの隣メニューをクリックして、Polkadot規格のアドレスの方が選択されているかを確認します。

Manage tokens 」をクリックします。

表示するトークンを選択する画面です、検索フォームに ASTR を入力し検索することでリストがでます。右の鉛筆マークをクリックし、Network が「Astar」となっているものをオンにします。※アイコンだけ見ると似たものがあるのでご注意ください。

追加に成功すると、以下のように表示されるようになります。
表示されている "ASTR" をクリックします。

"Get address" をクリックします。

"ASTR(Astar)" をクリックします。

以下の赤枠が Astarのアドレスです。右の "Copy address"でバックグラウンドにコピーできます。

このアドレスで後々 Astar Portal に接続することになるのでどこかにメモして確認しやすいようにしておきます。

1,"ASTR" の取得

1-1,銀行口座から暗号資産取引所に日本円を送る

こちらの詳細は割愛します。お持ちのそれぞれの口座の操作をご確認の上、実施します。

【参考】私はPayPay銀行、GMOコイン(暗号資産取引所)を好んで使っています。GMOコインに日本円を入金する操作が非常に簡便でスムーズです。(個人の感想です)

1-2,暗号資産取引所でASTRを買う

こちらも詳細は割愛します。

なお、dApp Staking でステーキングする場合、1回にステーキングする ASTR の量が最小 500 ASTR なので、それ以上を用意する必要があります。 

2,ASTR を自分のウォレットに送る

購入した ASTR を【0】の手順で作成した ASTR のアドレスに送ります。こちらも詳細は割愛します。手順は、お使いの暗号資産取引所の操作に従ってください。

なお、GMOコインではネイティブとEVMのどちらのアドレスの規格にも送れるようになっていますので【0】の手順で作成したネイティブのアドレスの方に送ることになります。(以下参考)

3,ステーキング

3-1,Astar Portal にアクセス

https://portal.astar.network/ にアクセスをします。
はじめてアクセスする場合は以下のように、免責事項が出てくるのでよく読んで、同意された場合「 Agree 」を押します。

リリース直後(記事投稿)時点では以下のような dApp Staking v3 の紹介ページも出てきますので、確認して進みます。

3-2,自分のウォレットを接続

ページの右上のお財布アイコンをクリックします。(初めてアクセスする場合は、次の Network 選択のページが自動で出てきます。)

「Network」のタブで、Astar(L1)となっていることを確認し、そうなっていない場合は、選んで「 Select Wallet 」をクリックします。

Network タブ

ここでは、「Wallet」のタブで Native Wallets の中に並んでいる SubWallet を選びます。

Wallet タブ

SubWallet をクリックするとブラウザ拡張機能が起動し、Astar Portal サイト(URL)にウォレットをつないで良いかを確認してきますので、接続するアドレスを選択して「 Connect 」をクリックします。

【0】の手順で作った ASTR アドレスを見つけて「 Connect 」をクリックします。

これで、Astar Portal へのウォレット接続は完了です。右上に接続したアドレスが確認できます。

3-3,ステーキング

左側のメニューの「 dApp Staking 」をクリックします。

右側に以下のページが出てくるので、「 Vote/Stake today 」をクリックします。

dApp Staking v3 では、ステーキングできるタイミングが2つあり、以下は Voting Period という期間での表示になります。

なお、Vote(投票)する事とStake(ステーキング)は同じ事です。以降は記事内で「Vote」と表現を統一します。

「 Choose a project to vote 」をクリックすると、Voteするプロジェクトを選ぶ画面がポップアップされます。

自分が Vote したいプロジェクトを選び、「 Done 」をクリックします。
なお、一度に複数選ぶこともできます。ここでは、「HEALTHREE」「Astar Sign Witch」の2つを選んでみます。

Vote の画面に戻り、それぞれのプロジェクトに Vote する ASTR の量を指定することができます。

この時、500 ASTR 以上を指定します。また、残高も 10 ASTR を残しておくようにします。設定し終わったら「 Confirm 」をクリックします。

ブラウザ拡張機能で SubWallet が自動で立ち上がり、トランザクションへの署名を促されるので確認をし、良ければ「 Approve 」をクリックします。

署名後、Assets に戻ります。Voteされたトークンは、Lockedされると同時に、ステーキングされていることがわかります。

2つのプロジェクトに Vote した状態は「 MY DAPPS 」をクリックすると確認できます。

dApp Staking v3 でステーキングするまでの一連の流れは以上です。

おわりに

dApp Staking は開発者に金銭的なインセンティブを与えるためのAstar独自のメカニズムです。
dApp Staking v3 では開発者(プロジェクト、dApp)・ユーザー(ステーカー)・エコシステム、これらにとってよりよい改善が多く行われています。

ステーカーは、これまでは一度ステーキングしたら後は報酬が発生したら、Claim(請求)するだけでしたが、v3 からは積極的にプロジェクト、dAppに対してAstar Networkのエコシステムの貢献具合などチェックを促す仕組みが導入されています。

例えば、定期的におとずれる Period のために(トークンのロックはそのままに)アンステークされます。そのため、ステーカーは再度 Vote(ステーキング)をしなければ報酬は得られないといった仕組みが導入されています。

Periods (dAppステーキングv3の技術概要 |Astar Docs

dApp Staking v3 の詳細については、公式ドキュメントや参考記事をご覧ください。

参考

DApp Staking v3 User Guide | Astar Network
How to stake | Astar Docs

日本語情報


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?