五十歩百歩
「そう言えば、お母様も昔から時々いらっしゃいますよ。」
電動バイクの充電が切れて、お茶のお店で充電をさせてもらっていたのだが、そのお茶屋の店員さんが突然そう言ったのだ。
え?
この辺りはこの充電バイクの旅で来たのが初めてだったが、母親はこの静岡の地に来ていたのだろうか。いや、さすがに実家から静岡は遠いので、きっと取り寄せていたのだろう。
「母がですか?でも、さすがにこちらに買いに来ている訳ではないですよね。お取り寄せとかですかね?」
「いえいえ、別所さんのお母様は直接買いにいらっしゃいますよ。」
え?
今、別所って言わなかった?もしかして、俺を別所哲也さんと間違えているのか?
「あの、今、別所さんとおっしゃった気がするんですが、申し遅れましたが、わたしはパンサーの尾形と申します。」
「え、大変失礼しました。てっきり別所さんかと思って。申し訳ありません。」
「あ、そういうことでしたか。ああ、別所哲也さんに間違えられるなんて光栄だなあ」
そうは言ったものの、なんだか釈然としない。俺も一応はある程度は売れているタレントである。一瞬だが、ちょっと憮然とした表情になったのを、出川さんは見逃さなかった。
「尾形〜、今ムッとしてるみたいだけど、何分か前のこと、覚えてないの?」
「え、何ですか?」
「お前、さっき、熊谷さんに『痩せました?』って聞いてただろ。お前、あれ絶対、熊谷さんのことを縫田さんと間違えてただろ。お前と熊谷さんは今日が初対面のはずだぞ」
※つい最近あった出川哲朗の充電旅の放送での一コマをパンサーの尾形さんになりきって再現してみました。仕込みじゃなくて、よくここまでオチのある展開になるなあと大爆笑しました。後半は少し脚色入ってますが。