あなたが面接で落ちる理由 具体性が無い
100人ほどの採用面接をしてきて、
いくつか落ちる理由がありますが、
具体性が無くて落ちる人多いです。
例えば何かを成し遂げてきたことについて質問すると、
「現場の出荷数量が伸びずに現場で確認してみると、
倉庫の仕分け部署と出荷部署の情報共有が上手くいっておらず、
労働時間が仕分けの方では余っており、
早く荷物が出来上がってるのに対して、
出荷部署の方が人が少なく、
ぎりぎりの時間での出荷になっており、
たまに出荷できずに残ったりしてました。
そこで、現場で数字を確認し、
労働時間を何時間動かせば、出力が合うのかを試し、
残業が無くなり、荷物が出荷できないということもなくなりました。」
ふむり。
よーく出来たお話です。
でも、どこにでもあるし、おじさんは、その手の話は、自分の頭の中でも2秒くらいで作れちゃいます。いじわるじゃなくて。
あなた、本当にそれやったの?
その部分のどこやったのさ?
出荷工程の管理者?うん?
って深堀していくと、それでも抽象的な答えしかしないもんで、
大体の場合は、
「今、同じ問題に直面した場合、どのようにすればさらに良い改善ができると思いますか?」
と聞いてみる。
または、もう少しレベルの低い職位なら、
「何時間分の節約になったの?それって年間でいくら?」
と聞いてみたりする。
数字にすると具体的になる。
あるいは、プロセスを理解しているかを確認する。
あるいは、本当に情報共有や工程管理の問題であれば、
そこの倉庫長なり、管理者は何やってるの?と聞く。
なんで、その人はそんなこともできないの?となる。
だって、倉庫長なんでしょ?となんか矛先を違うところに向けつつ、
出来なかった本当の理由なんかを聞いてみる。
実際にはほかの人も思いつくような改善なのに、
あなたがそれを達成できたのは、きっと他の人にはない何かを、
あなたが持っているからでしょう、と。
そうすると、わかりませんとか
適当な回答をした時点で、
「また後日、人事の方から連絡させていただきますね」
となる。
受かるためには、
相手にもわかるレベルで、具体的に話すべきだ。
抽象的にすれば、他の人に分かりやすい。
でも、それじゃ嘘くさいし、逆にリアルにイメージできずに分からない。
独自の、あなただけのストーリーをどれだけリアルに話せるか。
そして、そのストーリーを話す力こそが、
面接で求められる能力なのである。
より具体的で、気持ち悪いくらいマニアックな方が、
面接官はゾクゾクしたりする。
皆が皆そうじゃないかもしれんけど、少なくとも、
2秒で考え付きそうな抽象的なものを話してる人を、
採用しようとはこれっぽっちも思わない。
皆が皆、そう思ってるのかは知らんけど、
少なくとも俺はそう思って、今日も遠慮なく、
バシバシと不合格にしていってます。
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