OriHime
オリィ研究所が制作した、OriHimeをご存じでしょうか。OriHimeとは、カメラ・マイク・スピーカーが搭載されており、インターネットを通して操作が可能な分身ロボットです。
「行きたい場所」にこのOriHimeを置くことで、身体に障害があったり、入院していたり、どこか遠い場所にいたりしても、その人がその場にいるようなコミュニケーションが可能になります。
では、OriHimeは障害者雇用の場でどのように活かされているのでしょうか。
例えば、OriHimeを遠隔操作し、身体障害などによって外出が困難な人が、分身テレワークでカフェの接客をするということが実施されています。
このように、オリィ研究所が運営している『分身ロボットカフェ DAWN ver.β』に行くと、OriHimeを活用した接客を受けながら食事やコーヒー、お酒を楽しむことができます。
また、筑波大学では肢体不自由のある大学生を対象とし、OriHimeを活用して接客のアルバイトを行うという研究を行われました。障害のない若者は、社会へ出て働く前に、飲食店やコンビニエンスストアなどの接客業でアルバイトすることで、様々な年代や職種の人と関わる機会を得ています。アルバイトなどの経験は自己効力感の向上や職業・自身のキャリア対する関心へと繋がります。
しかし、身体障害のある学生はこのようなアルバイトの機会を十分に得ることが難しい現状にあります。
OriHimeを活用した雇用を考えることで、これまで働くことが難しかった人々が労働による社会参加の機会を得ることに繋がるのではないでしょうか。
参考
オリィ研究所 https://orylab.com/
分身ロボットカフェ https://dawn2021.orylab.com/
NEWSつくば https://newstsukuba.jp/46180/25/07/
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