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30歳の決断。7年勤めた大好きな「大企業」から400名の「スタートアップ」へ転職した話

こんにちは。SmartHRのたかりな(@tkrn5656)と申します。この記事は、30歳独身女が新卒から7年勤めた大好きだった会社を辞めてスタートアップに入社したリアルな話をしていきます。転職前に、「30歳 女 転職」などググりまくっていたのですが、安心材料になる記事が少ない印象だったので自分で書いてみることにしました。(10分くらいで読めます)

・チャレンジしたい、でもそろそろ結婚もしたいし、環境変えるのが怖い
・転職はしたいけど、今の会社は居心地が良いから悩む
・年収下がるのは嫌だけど、今の会社でずっと働くイメージもつかない
・なんとなく現状にモヤモヤしてる

少しでも心当たりがある方はこの記事を見て、一歩踏み出すきっかけとなってくれたら嬉しいですし、逆に転職をしないという選択をしていただくのも良いと思います。モヤモヤとした気持ちが40%くらいでも削減できれば本望です。

大好きだった前職

まずは、私のバックグラウンドを話します。
新卒で大手求人広告に入社。法人向けのセールスを5年間経験。同期の中では割と早くマネージャーに昇格し、奮闘する日々。
もちろん辛いと感じる時期もありましたが、自分のことを理解してくれている人たちに囲まれて、過ごしやすい毎日を送っていました。転職は、”いつかビビッとくる会社があれば”と思っていましたが、前職よりもビビッとくる会社は現れず、結婚し、出産しても一生この会社で働いていくのだろうと思っていました。

出会いは突然に

紹介会社に勤めている友人から、「SmartHRっておもしろい会社なんだよ」と聞き、最初は軽い気持ちで調べ始めました。

《当時見ていたコンテンツはこちらです》

会社を調べる中で、ワクワクしたポイントが4つありました。

・会社が大切にするバリュー
SmartHRでは7つのバリューが存在するのですが、その中でも”認識のズレを自ら埋めよう”というバリューに胸を打たれてしまいました。最高のプロダクトを世の中にお届けするには、お客様の声と会社で課題のズレがあってはならないし、ましてや社内のズレがあると良いものを作れないと思っています。だからこそ、私はこのバリューに惹かれました。
・オープンすぎる社風(想像以上でした)
社内報などがフルオープンになっていて、最初は「ど、どこまで見せちゃうの?」とビックリしました。実際に入社してからは、 経営会議に参加したり、Slackは部署関係なくチャンネルを覗くことができて、自分の部署以外の情報を得られます。会社の銀行の預金残高も共有されるのですが、”広告打つのにこれだけお金がかかってるんだな"”オフィスの家賃ってこれくらいかかってるんだ”など、今まで意識してこなかった部分も考えるようになりました。
・まだまだ未完成のプロダクト

会社情報を調べるために、SmartHRの社員のTwitterを漁りまくっていました。その中で、社員がユーザーさんからの声を随時拾って、それをリツイートをしたり、”本当にユーザーさんの声を大切にしている会社”だと感じました。もちろん聞いたら終わりではなく、プロダクト開発にちゃんと生かしている会社なのだと、ますます好きになりました。イケイケの会社だと思っていたので、”完成されたプロダクトをガンガン提供していこうぜ!”というイメージがありましたが、まだまだ未完成のプロダクトということで、これから作り上げていくというワクワクが止まりませんでした。
・人事労務周りの業務は課題が山積み
求人のセールスをしていた時に、人事労務周りと採用を兼任しているお客様も多く、”他にやりたいことがあるのに、時間が足りない”という話もよく聞きました。だからこそ、SmartHRを利用していただいて、お客様の時間を創出できたら、さらに働きやすい環境を整えられて、良い循環ができるのではないか?とプロダクトの存在価値を感じました。SmartHRについてnoteを書いて下さった、おさるさんの記事も見て”ユーザーの方からこれだけ愛されているんだ”とも思いました。ですが、まだまだ業務効率化が進んでいない企業様が多く、SmartHRは市場の1%にしか普及していません。近い将来、SmartHRが人事労務システムのスタンダードとなるような世界を作れたらどんなに楽しいだろう?と考えるだけで、興味関心が大爆発しました。

以上を見ていただければお分かりの通り、調べれば調べるほど、ワクワクしました。そんな中、縁があって選考の面接に進めることに。本音を言うと選考が進むごとに、まだ転職をするのか悩んでいる私もいましたが、面接の中で会う人会う人魅力的で「ここで絶対に働きたい!」とビビッと来てしまいました。

葛藤する毎日

無事SmartHRから内定をもらえた私ですが、そこから転職をするのかどうか、葛藤の日々が始まりました。悩んだこととしては、3つです。

①年収:今の生活水準を下げたくない。
美味しいものを食べたり、旅行に行ったり、欲しいものを買ったりと、自分の中での生活水準があったので年収が下がることで、失われるのでは?
②人間関係:お世話になった人たちにどう思われるか不安。
前職の人たちのことが大好きだったので、今までたくさんの学びをくれた方々に申し訳ないし、応援してくれるのだろうか?
③キャリア:管理職という役職を捨てて、1からやり直すのはこわい。
せっかく管理職という立場を与えてもらったのに、1からSaaS業界という未経験の領域にチャレンジして、キャリアとして大丈夫か?

1ヶ月くらいは、毎日ウズウズしてました。悩んでも答えが出ない日々。
そんな中で、当時の上司にも何度も面談の時間をいただきました。新卒から7年間勤めた会社だったので、思い入れも7年間分詰まってます。お世話になった方々のことも考えて、正直心はとーーーっても、揺れてました。

覚悟が決まった理由

四六時中ウズウズしている私に、友人が「たかりなの人生なんだから、誰になんと言われようが関係なくない?」とズバッと言ってくれたんです。その時、踏ん切りがつきました。自分の人生なのに、周りやリスクのことばかり考えて踏み出せないのは、逃げてるだけじゃん、と。正直な話、年収は下がりましたし、役職なしからのスタートです。30歳になったら結婚や出産など大きなイベントを控えている(と思いたい)ので、今の環境から飛び出して良いのかと悩みました。ただ、友人からのこの言葉を受けて、それ以上に”ワクワクするなら、何も考えずに飛び込んでみよう!”と吹っ切ることができました。そして、無事SmartHRの社員としての一歩を歩み出しました。

実際に転職してみて良かったこと

①想像以上に30歳を超えてもチャレンジしている同期が多かった。
”特に女性は、転職するなら20代のうちに行動しないと受け入れてくれる会社が少なくなるんだろうな”と漠然と思い込んでいましたが、まったくそんなことはなかったです。私の同期は19名いるのですが、女性も含め30代前後の割合が多いです。社会経験があるからこそ、凄く刺激になります。
②社外に出て、初めて自分の市場価値を再認識できた。
転職してからは、良い意味で”自分はまだまだ未熟”と実感する毎日を送っています。前職でセールスに7年以上携わっていたので、SmartHRでも心配は要らないだろうという変なプライドがありました。ただ実際は、商材が変わると人事労務周りの知識も薄いので、お客様からの質問にまともに答えられなかったり、機能の開発スピードが早いのでインプットも大変です。”商材が変わるだけで、ここまでコミュニケーションが取れなくなってしまうんだな”と正直、心が折れることもありました。経験年数に甘えるのではなく、常に変化できる環境に飛び込まなければいけないんだと強く感じました。
③新しい出会いが想像以上にあった。
SmartHRの社員は自律駆動の方が多く刺激的です。入社してすぐにSNSの友達が激増しました。私の所属するユニットでは、元メガネ屋の販売員、元お笑い芸人、現役チアリーダーなど今までの環境ではめったに出会えないような人たちと仕事をしています。今までそれぞれが経験してきた仕事の話をしたり、過ごしてきた環境も全く違うので物事の捉え方や考え方も異なって、自分の生きる範囲がグッと広がりました。社会経験関係なく、色々な人から気づきを与えていただいている毎日です。
④前職で経験したことの価値を実感できた。
これが一番大きいです。私が前職で学んだことは、社内でも社外でも、とにかく”相手の気持ちになって考えること”です。難しい資格を取ったとか、こんな役職についたとか、そういうことではなくです。転職して、私という存在を全く知らない人たちの中に飛び込んだときに、大切なのはコミュニケーション力です。営業では、商材は違えど、お客様の抱えている悩みや課題を解決するには、ヒアリング力が必要です。その二つのスキルに共通するのが、”相手の気持ちになって考えること”だと私は学びました。前職では、その結果素敵な同僚やお客様が私の周りにはたくさんいました。本当に感謝しかありません。転職をしてもうすぐ4ヶ月ですが、自分が経験してきたことの価値を実感しています。


自分の慣れ親しんだ環境から離れるということは、不安も大きいですし
未知の環境に飛び込んでいくのは相当の勇気がいると思います。
1つの会社で身を置くのも尊いことなので、その選択も素敵ですよね。
ただ私自身は、この環境に飛び込んでみて心から良かったと思っています。
今転職を考えている人に伝えたいのは、”迷ったらラクな方ではなく、険しい方を選んでください”ということです。その先には、絶対にワクワクする毎日や見れなかった景色があると思います。自分の人生は自分で決めていくべきです。年齢や年収などの迷いは飛び込んでから考えれば良いと思います!(あくまで個人の意見)

私は、前職を辞めて新しい環境に飛び込んで今色々な経験をさせていただいてます。転職後のてんやわんやなエピソードは、また次の機会にお話させてください!ここまで読んでくださってありがとうございました。誰か一人でも私の経験がお役に立てましたら嬉しいです。では!

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