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都市デザインからツクルバへ。ビジネスを通じて、持続可能なまちづくりを #ツクルバメンバーズ新卒編

個性あるメンバーひとりひとりのこれまでのストーリーや想いを紐解く「ツクルバメンバーズ!」。ツクルバには、ビジョンに共鳴し、欲しい未来を実現しようと仲間入りしてくれた新卒メンバーがたくさんいます。「#ツクルバメンバーズ新卒編」シリーズでは、そんな内定者・新卒メンバーの学生時代や入社までの経緯を紹介していきます。第四弾は、2019年4月に新卒入社した市嶋彩乃をご紹介します。

市嶋 彩乃(いちじま あやの)
埼玉県出身。明治大学大学院建築・都市学専攻 国際都市建築デザイン系 建築・アーバンデザイン研究室卒業。
学部4年から大学院にかけて、所属研究室の中で、東京・原宿神宮前地区や長野県飯田市での、地域の課題解決に積極的に取り組んだ。2019年4月にツクルバに新卒入社し、現在はcowcamoエージェントサービス部にて勤務。

楽しみながら全力で取り組んだ、研究室のプロジェクト

小さい頃からものづくりが好きだったので、学部は迷わず建築学科に入り、大学院では都市デザインを学ぶことに。学部4年の時から参加していた研究室でのプロジェクトが楽しく、もっと続けたいと思ったことが、大学院進学の一番の動機でした。

研究室として関わっていたプロジェクトは大きく2つ。東京の原宿神宮前地区と長野県飯田市での、地域の課題解決を行うプロジェクトです。

原宿のプロジェクトでは、地域の方々と行政をつなぎ、合意形成をするサポートを行っていました。例えば原宿に長く住んでいる方々は、「こういう街にしたい」という強い想いがあるものの、それを表現することが苦手なことも。そういった面を、設計やグラフィックといった専門性を活かしてサポートしていました。

飯田のプロジェクトは大学院1年生の時、研究室の仲間と一緒に立ち上げたもの。飯田市は2027年にリニアの駅が開業する予定で、それを見据えて街の力を鍛えてアピールしていくサポートを行政から依頼されたことがきっかけでした。

このプロジェクトでは、市役所職員やまちづくりカンパニーからの想いを空間に落とし込んだ上で、街に住む人々へ働きかけることを行っていました。

具体的に実施したのは、裏界線という飯田独自の細街路を活用して開催した、まちの将来像を描いた絵の展示会や、飯田の特産品であるりんごやシードルの販売促進、そしてマーケットの開催といったプロジェクトの企画・運営です。

飯田のポテンシャルを活かしながら、社会実験のような形で、自由にいろいろな仕掛けにチャレンジさせてもらいました。

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▲飯田市の裏界線を活用して行ったイベントの様子

ひとりひとりが、居場所があると感じられる街にしたい

大学院時代は、ほとんどずっと研究室のプロジェクトに取り組んでいましたね(笑)自分としては、頑張っている感覚はあまりなく、とにかく自然体で楽しみながら活動していました。

研究室のプロジェクトの中で思っていたのは、暮らす人ひとりひとりが、居場所があると感じられる街にしたい、ということです。

プロジェクトの中で行っていたのは、「もっとこういう街になったらいいのに」という暮らす人の想いを、街にある道路や文化、特産品といったポテンシャルを使って実現するお手伝いでした。

そんな街との関わりの中で、街に対して「ここは自分の暮らす街なんだ」という愛着を持ち、街の中に居場所があると感じている人を見て、素敵だなと感じたんです。

また、街に暮らす人々が主体となった街での活動は、新たな人が街を使うきっかけとなり、接点を作ることができますよね。接点が積み重なると、人は街を自分ゴト化するようになり、「もっとこういう街になったらいいのに」という街への想いに繋がっていく。

そんな連鎖が起こることで、暮らす人ひとりひとりが街に居場所があると感じてもらえたらいいなと思っていました。

この想いは、大学院のプログラムや趣味の旅行の中で海外の街を見たことで、より強く感じて。

私が訪れた海外の街には、公園や広場などの屋外空間に人が関わる余地があり、マーケットや遊び場所のような形で、屋外空間を活用して人々がやりたいことを実現していました。それによって、人々は暮らす街に居場所があると感じているように見えたんです。

一方日本の街の多くは、法律的な課題や国民性の違いもあり、なかなか屋外空間を使えていないのが現状。それによって街と人々の接点が少なく、街への愛着を持ちにくくなっています。そこに問題意識を持って、研究室のプロジェクトに取り組んでいました。

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▲研究室のプロジェクトの一環として原宿・キャットストリートで行なった、アップルロード・マーケット

持続的な形で街に関わりたい

また、街に関わる中で同時に感じていたのは、持続的・継続的に街に関わり続ける大切さです。

特に日本では、物理的に空間があるだけでは街はなかなか使われません。街がどう使えるのかが一緒に示されることで初めて、人々が街を使い始めるきっかけになります。

だから持続的に街が使われて、その様子が繰り返し伝わることで、街を使い始めるきっかけが継続して生み出され続け、街と人々の接点が増えていくんです。

ただ、そんな風に持続的に街に関わるにあたって、難しいなと感じたのがお金の問題でした。

街のための活動をするために必要な資金を得る際、個人の想いが強く見えすぎてしまうと「街のためじゃなく、あなたにメリットがあるからやりたいんでしょ」という風に捉えられてしまうことがあるのです。その結果として、資金が得づらくなることも。

なので、街に対する強い想いを持ち、同時に経済的にも持続可能な仕組みを作って活動している事例は、決して多くはないのが現状なんです。

街が使われるきっかけを持続的に届けるために、街に関わることとお金を稼ぐ仕組みを両立したい。そんなテーマを持ちながら就活していた時に、たまたま出会ったのがツクルバでした。

メンバーひとりひとりの意志の強さに惹かれた

メンバーと話したり、イベントに参加したりする中でまず惹かれたのは、ツクルバの人たちがみんな、自分の意志を持ってツクルバに参画している点です。

私と同じ建築系の大学・大学院出身ですが、これまでのキャリアは全く違うメンバーたちと話したとき、それぞれが大切にしていることとツクルバのビジョンを重ねた上で、納得感と強い意志を持って入社を決めたことがわかって。純粋に、すごく面白い組織だなと感じました。

そして入社後も、社内外の活動を通して自分のビジョンについて深める姿勢を持ち続け、学びを掴んでいることが伝わってきたんです。

人事の方も、ツクルバを使って私がやりたいことをどうやって実現できるかを大事にして関わってくれて。メンバーの誰もが意志を持っていて、また互いの意志を大切にするそんな姿勢にすごく惹かれました。

そして自分の意志を自分の言葉で伝えるのが、みんな本当にうまくて。伝え方をきちんと考えることは私も研究室のプロジェクトで大事にしていたことだからこそ、素直に凄いなと感じました。

また、ツクルバが社会課題を解決することだけでなく、きちんとビジネスとして持続可能な事業を作ることも大切にしていて、その点にも共感できました。

特に印象的だったのは、3日間に渡ってビジネスプランを考えるtsukuruba schoolというプログラムに参加したときのこと。チームのメンバーには、お金の生み出し方やアイデアの実現方法といった、私が苦手な部分を考えられる人が多く、それがすごく刺激的で。ビジネス的な側面にも関心がある同世代の人もツクルバに興味を持っていることに、安心感を持てました。

そして、研究室のプロジェクトに取り組む中で大事だと感じた、街のための活動とビジネスを両立することが、ツクルバなら実現できるかもしれないと思ったんです。

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▲内定式、新卒同期と

ツクルバでもリアルな場作りに挑戦していきたい

今はcowcamo事業部でエージェントとして働いています。まだまだ経験も浅いですが、色々な人に助けてもらいながら、精一杯目の前のお客様に向き合っています。外的要因が多く、様々な人と協力していかなければいけない仕事なので、自分をうまくコントロールしていくことが大切だなと感じています。

今はエージェントとして働いていますが、学生時代にも取り組んでいたリアルな場作りにまた関わってみたいという思いもあります。ツクルバには知識や経験が豊富なメンバーがたくさんいるので、きっと素敵な場が作れるのでは、と思っています。

また、オフィスが代官山にあり、直営のco-baが渋谷・恵比寿にあるという立地も、もっと活用したいです。個人的にも、学生の頃から関わって来た渋谷エリアには思い入れが強く、地域の方々との繋がりもあるので、さらに進出していけたら楽しそうだな、と。

場作りに強いメンバーと、この立地にあるツクルバだからこそ仕掛けられるリアルな場づくりにチャレンジしていくことが、これからの目標です。

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