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ツクルバ設計メンバーで「新しい働き方と住まい」について考えてみた #02

こんにちは!ツクルバ設計グループです。
前回の投稿から時間があいてしまってすみません。お待ちいただいていた皆様も、今回はじめてみたよ!というかたもぜひお付き合いください。

我々設計グループの5人がニューノーマル時代の働き方と住まいについて考えてみる企画。

今回は、こちらの2つのプランをご紹介します。

<Plan1>ご近所も家の一部
夫婦の好きな食事とキッチン機能に空間を割き、他は外の機能やサービスに委ねる暮らし
Design : Yuumi Fukui
<Plan2> ABWL - Activity Based Working and Living
寝室以外のすべてを、働くと住まいを無駄なく自由に切り替えられるABWLな暮らし
Design : Hiroaki Tateiwa

プランは全て、同じお部屋で専有部:62.72㎡ (18.90坪)、バルコニー:7.03㎡ (2.12坪)を想定しています。

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<Plan1>ご近所も家の一部

まず一つ目。カウカモマガジンを読んでいただいている方はピンとくるかもしれません。
そう。リノベ暮らしの先輩でもある福井悠美(yuumi)が考えたプランです。読んでないよ!という方は後で寄っていってみてください。

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設計会社の意匠設計担当として、教育施設や公共施設の新築・改修、オフィス移転・建築企画やビジネス検討等の経験を経て、株式会社ツクルバに入社。休日もコンベックス片手にご夫婦で建築巡りをしているそうです。最近は友人とカルテット演奏を目指してヴィオラも習いはじめたとか!バイタリティ。

そんなyuumiが考えた、ご近所も家の一部として、街や外部サービスを活用しmy homeはワンルームの趣味空間とした家にモノを持たない暮らし
コロナも落ち着き、世の中は日常に戻った時のお話です。

ー「私たちのニューノーマル」

普通に外を歩けるし、休日は繁華街も賑わっている。
コロナ前の日常に全て戻ったかというと、そうでもない。
レストランのテイクアウトは定着したし、ライブのオンライン参加や、家に居ながらの遊びも増えた。

街中にはシェアオフィスも増え、働き方の自由度と共に、
リモートワークの場所の選択肢が増えている。

DINKsの私たちの暮らしは、ご近所も生活の一部となっている。

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家のなかは、夫婦の好きな食事とキッチン機能に空間を割き、他は外の機能やサービスに委ねている。

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本棚は手元に置きたい本だけ置いて、調べ物は大学図書館、たまに雰囲気の良い本屋カフェに行く。

お風呂も、家にはシャワーだけ、ゆっくり入りたいときは、ユニットバスより10倍広い近所の銭湯に行く。服はシーズンのモノだけ置いて、他はクローゼットサービス。

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在宅ワークもするが、気分転換に近所のシェアオフィスを利用している。

街にある場所の資源、世の中にあるサービスを活用して、自分たちの暮らしを良くしていく
モノを家の中に極力持たず、家の機能もアウトソーシングや地域の場を利用することで、住まいの空間を広く面積を最大限に使うことができる

ワンルームの床材を変えゆるい境界の居場所をつくり、
家具も目線より下の高さとし、ボリュームの重心を低くすることでワンルームの広さ感をさらに活かしている。

<Plan2> ABWL - Activity Based Working and Living

続いて、2つめのプランは立岩宏章(iwan)の案です。

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ツクルバに入る前は、ゼネコン系の設計事務所でオフィスの設計やコンサルティングをしていたオフィスのプロ。

多趣味でよく社内勉強会を開いてくれたりと、何か買うもので迷ったらiwanに聞いてみよう!となるくらい博学です。

そんなiwanが考えたプランはこちら。

ー「これからの『働く』は、寝分離によって『住まうの一部』となる」

「オンとオフ」や「ワーク・ライフ・バランス」は、場所を直接意味するものではないものの、職場と自宅が別空間である事が前提として使われてきた様に感じる。

Work From Homeが徐々に定着しだした今、これからの住空間の使われ方を再考したい

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―書斎 is dead.

書斎(広義の自宅内オフィス)は、スペースにゆとりが無ければ設けないし、一般的に住宅機能として必須ではない、Nice to haveなものと捉えている。
既存空間に付け加える様に書斎スペースをつくるのではなく、WFHでは書斎的なアクティビティが混ざり込んだ状態が自然だと考えた。

オフィス業界では時と場合によって場所を選択できるABW(Activity-based working)が再注目されている。
住宅も、用途と部屋名を一致させる必要は無く、ABWL(Activity-based working and living)であるべき。

今回は「30代独身、仲間と設立したフィンテック事業を行うスタートアップ企業のファウンダー。趣味はウイスキーと電子工作。」という人物像を設定し、ABWLな案を考えてみた。

―寝分離

ABWと今回提案するABWLとの違いは「寝る」スペースの有無のみ。
これを”寝分離”とし、大部屋に置かれた家具が働くと住まうを兼ねており、自由に切り替えられる。
そんな発想がABWL。

最低限のプライベートゾーン(寝室+シャワー室+トイレ)を分離し、ABWLスペース(画像左半分)はワンルームとした。

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WFHなアクティビティを「オンタイム:平日日中」「オフタイム:平日夜&土日終日」で兼用する事を想定すると、以下のような使い方に。

ゾーニングは、日当たり良いスペースをオンとオフそれぞれの主役となる「リビング機能」と「書斎機能」を配置した。

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ダイニング(画像左半分):オンは打合せやランチスペースとして、オフは趣味の電子工作が出来る作業台として。

書斎(画像右半分):オンは在宅ワークの個人席として、オフはオンライン飲み会やイベント参加に。

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リビング(画像左半分):オンは応接、リフレッシュの場として、オフは読書や映画鑑賞を。

キッチン(画像右半分):オンは仕事の合間に休憩スペースとして、オフは朝食や夜は友人を呼んでウイスキー会を。

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いかがでしたでしょうか?

ご近所も家の一部”:夫婦の好きな食事とキッチン機能に空間を割き、他は外の機能やサービスに委ねる暮らしに、“ABWL - Activity Based Working and Living”:寝室以外のすべてを、働くと住まいを無駄なく自由に切り替えられるABWLな暮らし。それぞれの考え方があり楽しいですね。

今後の自分の住まい方、働き方を考えながら、この案いいかも!!など妄想を膨らませてみてください。

ではまた次回!!お楽しみに!!


▼これまでツクルバ設計グループがデザインした案件はこちらからどうぞ。



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