11/1 琴平線、三条~太田間の複線化開業の記録 試運転編
2020(令和2)年11/1(日)、複線化開業を迎えた琴平線の三条~太田駅間。この日の始発~午前7時頃は仏生山~高松築港駅間の列車の運行を取り止め、その間に試運転列車が走行しました。今回は、そんな試運転列車の記録です。
【午前6時8分】
警報器が鳴り、まずは上り本線の試運転列車が低速で通過していきました。
踏切を通過する上り本線試運転列車(1213×1214号)。
無事に線路切替工事が完了し、複線化開業が現実味を帯びている事を実感しました。…などと呑気に思ったのもつかの間、ふと伏石駅(当時未開業)方向を見ると
下 り 本 線 に も 列 車 が い る
し か も 伏 石 駅(未開業) で 並 ん で る
そう、今回の試運転は2編成体制で行われました。ちなみに…
「試運転」表示で瓦町駅①に留置されている1083×1084号(10/31)
複線開業の前日の10/31、琴平線70レ(上り最終、所定2連)の下り方にこの1083×1084号を繋いで運行入りさせ、瓦町駅に到着後この編成だけ解放→留置…と、あらかじめ下り本線の試運転列車を瓦町駅に送り込んでいました。
(ちなみに瓦町駅①での留置は通常時には行われない為、これはこれでレアな出来事だったり…。)
さて、話を11/1に戻しましょう。
低速で走行する下り本線試運転列車(1083×1084号)
この試運転列車の走行する下り本線こそ、今回の複線化開業の目玉である新設線路です。新設区間ではロングレールが採用されている為、滑るように走っていきました。
ちなみに、令和の時代に新設されたレールの上を初めて走った電車は、なんと今年で製造60年…!
ことでんだなぁと感じました(ホメコトバ)
【午前6時25分】
踏切に立っておられた保安要員さんの持っている無線?から「通常速度の試運転を開始します(要約)」と聞こえてきました。
どうやら、先程の試運転列車が再び折り返してくる様です。
(ちなみに、上り本線と下り本線の試運転列車は、仏生山駅と瓦町駅間を同時に発車させていた様です。低速試運転の時に両駅の中間にある伏石駅で離合したのにも納得)
【午前6時33分】
先程までの低速運転とは打って代わり、通常速度での試運転が開始されました。
まず最初に、先程下り本線を走行してきた1083×1084号が、上り本線を走行していきました。こちら(上り本線)は従来と同じ線路ですので、通過音も「いつものことでんだなぁ」という感じでした。
しかし、下り本線の通過時に衝撃を受けました。
下り線を通常速度で通過する試運転列車(1213×1214号)
通常と同じ速度(約70km/h程)で通過していきましたが…
め っ ち ゃ 静 か 。
そう、先程も紹介した通り。この新設区間に使用されいるのは50Nロングレール。JR線の幹線と遜色無い設備が使用されています。その為、とても滑らかに走っていきます。
そこに居合わせた同業者の方々や地元の住民の皆様共々「静かだなぁ…」という感想で埋め尽くされました。(単尺レールに慣れてると…こういう感想になります。伝われ)
【午前6時50分】
『切り替え工事及び試運転が終了しましたので、午前6時50分を持ちまして、線路閉鎖を解除します(要約)』
踏切に、そんな無線が響き渡りました。
そうです。遂にすべての工事が終了し、琴平線の三条~太田間の複線化開業を迎えた。そんな瞬間でした。
【おまけ】
複線化開通1番列車…1083×1084号(5レ)
長尾線車回送1番列車…1303×1304号
なお、この1303×1304号は、その後再び回送幕で3014レのスジで築港に上り、そのまま3211レのスジ(琴平線600形の運用ですね)を回送表記で往復しました。…築港①に入ったという噂もありますが真相の方やいかに。
複線化開通(4連)1番列車…1209×1210号+1107×1108号
切り位置ミスった(陳謝)
【最後に】
はじめてnoteでブログを書いてみましたがいかがだったでしょうか。この記事が後世の資料の一端になれたならそれで中の人は満足です。はい。
最後は開通当日のまだ、錆の残る新設区間の線路の写真を添付しておきます。それではまた。
11/22、さぬきち
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