【死に様が】2024ジェフユナイテッド千葉選手別最終報告GK&DF&ボランチ【派手すぎるだろ】
えー、最終節にとんでもないことが起こってとんでもない結果になってしまった2024年のジェフユナイテッド千葉です。プレーオフがかかった最終節前半でレッド一発退場が起きて爆死するとか、漫画『ジェフユナイテッド千葉物語』のネームで出したら、「ちょっとドラマティックすぎない?」って編集者にダメ出しされそうです。現実は漫画を時に超えるのです。
悔しいことこの上ないですが、仕方ないです。サッカーファンは金を出してストレスを買っているドM集団なのだということを自覚して、全身で理不尽を浴びながら気味の悪い笑みを浮かべていくしかないのです。今年はダメでした、また来年も頑張っていきましょう。
今年は観客もだいぶ増えてスタジアムの雰囲気も良くなったし、グッズ周りや企画関連もかなりいい感じになってきましたよね。来年もこんなノリでいってほしいものです。
というわけで、恒例の選手振り返りです。まずは後ろの方の選手からいってみましょう!
前の方はこちら!
藤田和輝
開幕から先発出場続けていましたが、27節を最後に鈴木にゴールマウスを譲る形となりました。直近で1勝1分5敗というかなりきつい成績でやけっぱちでキーパー含めて大幅に変えたところ勝ち始めたので、やむを得ない状況でしたね。確かにシーズンベスト級のスーパーファンタスティックOGをしたり、リスキーな繋ぎから失点するなどミスはありましたが、鋭い弾道のキックと大器の片鱗を漂わせるスケールの大きさを見せていたので、なんとももったいなかった。でも勝ってるGKは変えないので、仕方ないですね。来年は新潟に戻るんでしょうか。千葉で「だいたいここらへんからは危ない」という損益分岐点を学んで、他で大成するキーパーを何人か見てるので、ぜひ頑張っていただきたいものです。なぜか呉屋に好かれてて、よく騙されています。
鈴木椋大
今年は藤田にポジションを譲る形でしたが、上述の通り、27節から最後まで守護神に君臨しました。ミスターヘアバンドで、はたしてその髪の長さでヘアバンドは必要だったのかというのは常に議論の的となっていたのですが、最終盤にはヘアバンドしなくなって、この問題は解決しました。キックの精度では藤田には及ばないですが、基本的に安全第一の繋ぎと、損切りでロングボール蹴る判断が的確なので、後ろでボール回してても安心感があります。GKの仕事の1つに「ファンがハラハラしないでボール回しを見ること」があるので、その仕事はまっとうしたんじゃないでしょうか。サイドへの浮き球パスとかも普通に蹴れますしね。また、GKとしての仕事以外に、特筆すべきはそのメンタルですね。昨年の正守護神だったのに今シーズンはポジションを奪われ、内心面白くはなかったでしょうが、しっかりと準備をして少ないチャンスをものにしました。我々も蔑ろにされたら不貞腐れて酒飲んでないでがんばりたいものです。
ノーヘアバンド。
高木和徹
後半戦もリーグ出場はなし。がんばれ。
青嶋佑弥
今季からレンタル加入。見てないので書くことありません。がんばれ。
DF
鈴木大輔
18節に怪我から戻ってきたものの、20節を最後にアキレス腱を切ってしまい、シーズンエンドとなりました。鈴木がどうこうというよりも、久保庭もいなくなり、メンデスも行方不明になってしまったので、とにかくCBの頭数が足りませんでしたね。来年は復帰してがんばってください。年齢的にもだいぶいい年になってきてますが。すごい顔でリハビリしてます。
久保庭良太
長期離脱をしていましたが、ようやく最終盤に戻ってきてベンチ入り。今年は開幕からほぼスタメンとして活動してその能力の高さを見せていたので、来年以降はぜひさらなる飛躍を見せていただきたいものです。幸か不幸か後半戦怪我したことで、他チームからの引き抜きはなさそうなので。
佐々木 翔悟
CB先発コンビの鈴木、久保庭がいなくなったこともあって、後半戦はフル稼働。スタメンとして出場し続けることで覚醒してきた感があります。CBとして、さらにはSBとしても出場し、キャプテンマークも巻いていました。プレーの特徴は相変わらず。キックは相変わらず素晴らしく、CBでもSBでも対角線の右サイドにぶっ放すロングフィードはかなりの高精度でした。また、クロス以外での組み立ても、品田がアンカーに定着したことでだいぶ助かっている感じがします。うまい、顔がいい、チャラいと三拍子そろった選手で、守備には一抹の不安が常に漂い続け、格上の選手に1on1を挑まれると基本的には「イエロー覚悟でぶちかます」という選択が多めになるのですが、それでも覚悟を持って相手を刈れるというのはDFとして重要な能力だと思います。SB出場時にはその傾向がさらに顕著となり、インナーラップからPA付近でチャカついてることもあって笑います。ただ、それが37節でのPK奪取に繋がるのだから、どんどんPAには突っ込んでくものですよね。左利きのCBは貴重なので、来年は上から引きがあるかもしれませんなー。ただ、SBに置いておくほうが安心は安心。
最終盤はカチューシャパーマ男になっていました。
メンデス
27節を最後に姿を消しました。ベンチにも入ってないので、普通に怪我なんだと思います。ハンマー系のCBとして、裏への対応などはかなり危うさがあったものの、なんだかんだ言って千葉のCBでは単純に一番強かったので、いなくなるとその貴重さがわかります。終盤にビハインドだとやってたメンデス大作戦もやれませんでしたしね。まあ効果あったことはそんなにありませんけど、それでも選択肢として放り込みがあるかどうかってのは重要だと思うんですよ。そもそものFWにそういうタイプが一人もいないわけですし。ともあれ、メンデスは来年いるんでしょうか。わかりませぬ。相棒のドゥドゥもいなくなるので、寂しがってるかもしれませんね。メンデスが段ボール箱に入れられて捨てられていたら、家に持って帰らない自信がありません。
松田陸
前半戦は出場ゼロだったものの、28節に本職のSBではなくCBとして先発して以降、チームが好調になったこともあってあれよあれよと先発に定着。終盤の快進撃の立役者の一人となりました。攻撃はさすが。前へ刺すパスはうまく、前進の判断も的確でした。守備ではカバーリングやスピードを生かした守備はよかったのですが、高さ・フィジカルの面ではけっこう苦労していましたね。結局、最終節では山形に執拗に裏を狙われ続け、土居の裏抜けをPA内で倒して一発退場&PK献上という最悪の結果として出てしまいました。ただ、ライン裏を狙われるリスクは常に存在していて、そこを狙われ続けた時には苦労し続けていたし、本職ではない松田を使い続けざるを得なかったチームの懐事情もあるので、この退場は松田だけのせいではないでしょう。焦って引き倒してレッド貰ったのが迂闊だったのは確かですが。来シーズンはどのポジションでやるのかしれませんが、SBとして攻撃性能がさほど高いわけではないので、いっそCBにクラスチェンジするのもありかな、と。ボールを持った時にぴょこぴょこ持ち上がる感じがかわいいです。
59秒頃に地獄のDOGSO。
山越康平
令和の米不足並のCB不足が起こったため、東京Vから緊急でレンタル。追加されてすぐに3節連続先発するも、そこで1勝もできずにがらがらぽん。サブとして守備固め要員兼バックアッパーとなりました。パワーと高さはけっこうあるのですが、地上戦の対人だとかなり後手に回ることが多く、いわき戦では1対1から谷村海那に壮絶なやられ方をしていました。緊急補強なのでどうしようもないのですが、ライン高めのチームとしてはミスマッチ感があったのかな、と。長崎戦ではマテウス・ジェズスにボコボコにされてましたし。最終戦では佐々木を左SBに出して、山越が先発していましたが、本職SBの松田と途中から移籍してきた山越のCBコンビはかなりスリリングだし、実際やられてしまいましたね。ただ、やっぱりまともなCBがバックアップにいるといないじゃ大違いだし、終盤に勝ってる状況で入ってくるとばしばし跳ね返してくれるので、安心感がありました。戻ってもあまり東京Vでは出番が微妙そうなので、他のCB陣との兼ね合いでこのまま来季もという可能性もあるかもしれません。
谷田壮志朗
大怪我のために、出番なし。来年以降がんばりましょう。
髙橋壱晟
小森を抜いて、リーグ戦はチームトップの出場試合&時間。右サイドでタフに戦い続けました。守備はスピード系に普通にやられることもありましたが、体格を生かしてけっこうやれていましたね。でもまあ、得意か苦手でいったら、苦手だとは思うんですが。ただ、それでもイエローも6枚となんとか出場停止1回分だけで収めたのもよかったんじゃないでしょうか。攻撃面ではスピードはないものの、適切な位置でウイングをサポートしてビルドアップに参加し、アーリークロスやミドルなどでチャンスを作り出していましたね。田中が左に移った終盤戦では、ちょっと右サイドはノッキング気味になってしまいましたが。時期的にも、そろそろキャプテンとかを担ってもいいんじゃないでしょうか。そういう年齢ですし。ちょっと検索してみたら、懐かしい写真が出てきました。
小川大貴
怪我でサイドバック陣も手薄になったので、磐田よりレンタル補強したベテラン。この頃には日高が怪我だか何だかわからなかったので、普通に日高の移籍フラグだと思ったけど、実際には違ってました。でも取ってよかった、小川大貴。目立って攻撃力が高いとか派手なところは一切ないのだけれど、とりあえずサイドの破綻を防いでくれるし、ビルドアップもまあまあ繋いでくれるし、非常に助かりました。ただ、左サイドは日高がいることを前提にして組み立てられていたので、どうしても見劣りしてしまうのは確かなのですが、そこで比較されるのはかわいそうですな。タイプが全然違いますしね。レンタルなんですが、なんとなくこのまま残りそうな感じがあります。
日高大
28節での先発を最後に、ベンチ入りすらしていません。怪我なんでしょうね。チームの骨格を担うことを期待されているような選手なので、いなくなったのは正直しんどかったですね。彼がいないことで、佐々木をサイドに回したことも、その余波の一つです。ただ、昨シーズンも見てきたけど、けっこう怪我が多い体質なんでしょうかね。ようやく終盤には回復してきたようなので、来シーズンも頑張って欲しいのですが、いるのかどうかよくわかりません。怪我が治ったら欲しいところはいくらでもあるでしょうしね。
矢口駿太郎
23節で先発して以来、ベンチ入りもなし。怪我だったんでしょうか。今シーズンちょこちょこ出場し始めてたので、もったいなかった。来年もがんばってください。
守備的MF
田口泰士
チームの要として後半戦も出場を重ねていましたが、28節のレボリューションによって、スタメンからサブへとクラスチェンジ。チームが勝ち始める中で、終盤の締め役として渋い働きをしました。しかし、35節で出場停止のエドゥアルドの代わりに先発すると、25分で怪我をしてしまし、シーズンエンド。年なのでそろそろ怪我が、と散々言っていたのが、悲しい予言になってしまいました。結局、田口がいなくなったことで、エドゥアルド&品田という攻撃バリバリコンビでいくしか選択肢がなくなってしまったのは、一つの大きな転換点だった気がします。今年はインサイドMFの時は、ゴール前に顔を出しまくって点を取るという仕事もこなして幅を広げた感もありますが、年は年なんですよね。来年もいることは間違いなさそうなのですが、そろそろ稼働率を考えた使い方にシフトしていくかもしれませんね。出れば確実にうまいんですが。
小林祐介
前半戦はほぼレギュラーを確保していた多部未華子兼ボールハンターですが、28節のレボリューションによって、スタメン落ち&ベンチ外が続きました。田口の怪我によって最終盤に戻ってきましたが、品田が出場停止だった天王山の長崎戦で先発したものの、敗戦。小林自身はがんがん前に行くエドゥアルドとのバランスをなんとか保とうとしてて悪くなかったのですが、運がありませんでしたね。品田と比べるとさすがに球出しのセンスは劣るのですが、守備範囲に関しては段違いに広いので、どちらの特徴が優先されたという結果なのではないでしょうか。両方できる選手がいたらいいんですが、そんな人はJ2に来ません。計算の出来るセントラルMFなんてなんぼいてもいいので、来年もぜひ残ってください。ところで、最近の多部未華子ですが、女性自身に「家族三人でお祭りを楽しんだ」という謎のスクープをされていて、元気そうです。なんなんだそのニュースは。
品田愛斗
終盤にレギュラーに定着したテクニシャン。サリーダしてビルドアップはお手の物、短いパスを真ん中に刺したり、左右にばんばんロングパスを吹っ飛ばしたりと、完全な司令塔でした。J2のロドリ。小森との相性も良く、PA内に決定的な縦パスを供給することもしばしばでした。結局アシストには至らなかったような気がするけど。また、アンカーとして鎮座しているだけではなく、時折PA内やサイド深くに侵入することもしばしば。あれ? 品田とエドゥアルドがここにいるってことは後ろはどうなってんの? と冷静に考えてみれば怖い話なのですが、そこについては「考えないようにする」という効果的なソリューションによって不安を消すことができますので、ぜひお試しください。ただ、確かにうまいのですが、どうしても守備という面では行動半径が広くない上に、エドゥアルドもがんがん前に行くし、横山も守備面で期待できる体格ではないので、終盤の失点増の原因の一つとなっていたことは確かです。それを品田起点の攻撃力で無理矢理ねじ伏せていたのですが、さすがにそんな無茶を上位陣に通し続けることも難しかったでしょう。品田を中心に据えるには、もうちょいなんか工夫が必要だったかもしれませんね。来年は東京に戻るんでしょうか。本当にうまいんだよなあ、でもJ1だと出番があるのかどうか。
エドゥアルド
序盤から長期にわたって怪我による欠場、復帰してまた欠場となかなか戦力になり切れてませんでしたが、25節頃には完全復活。異常な運動量と前への推進力、ボールを失わないテクニックなどで得点力向上に大きく寄与しました。なんか背がそんな高くないのにヘディングもけっこう強いんですよね。ただ、基本的にやっぱり前のほうの選手だな、という感じで、がんがん前に守備に行ってしまうので、後ろに残された選手たちはなかなか守備面では厳しかったものがあります。まあここはもうちょいなんか仕組みが必要かと。ただ、怪我さえなければJ2でもかなり上位の外国籍選手だと思われるので、たぶん複数年契約だろうし、来年もがんばってほしいものです。仙台戦でゴールを決めた後のパフォーマンスでなぜか仙台サポを煽っていたのはなんだったんでしょうか。去年磐田でバス囲まれた恨みだとか諸説ありますが、ほんとのところはどうなんでしょ。もしその説が真実だったら、そんなにバス囲まれたのいやだったのか、エドゥアルド。
熊谷アンドリュー
金沢に移籍してしまいました。さらばアンドリュー、まだ老け込む年でもないので新天地でもがんばってくだされ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?