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【さらば】2024ジェフユナイテッド千葉選手別最終報告アタッカー&監督【スーパーエース】

次は前線の人たちです!2024年はJ2で3位と得点を取りまくりましたね!(上位10チームの中で最多失点には目をつぶりながら)来年は200点取りましょう!

今年もJ1に浮き上がることはできませんでしたが、また来年以降もやるしかありません。それがサッカーを見るということだし、見続ける楽しみというのはそういうものですからね。

後ろのほうの人たちはこちら!


攻撃的MF

田中和樹

完全にチームの攻撃の中心になりました。左でも右でもヨーイドンで追いつけるDFはJ2ではかなり少なく、速攻では相手DFの裏を取って再三チャンスを量産。5ゴールという結果以上の存在感を示し続きました。また、正対した状況でもワンツーでサイドを食い破ったり、サイドバックのサポートを受けながら中に入っていったりと選択肢が多彩になり、去年の加入当初の「男だったら縦に行け 魅せろウイング一本道」だった頃が懐かしいですね。若者は出場を続けるとすぐに別人になります。クロスの精度もかなり上がっていて、巧妙な合わせをする小森とはホットラインと言っても過言ではなかったでしょう。相手はだいぶ手を焼いたと思われます。また、守備でもプレスバックと前へのフォアチェックが強烈で、相当なプレッシャーになっていました。J2屈指のウイングといっていいでしょう。こうなると、速攻でセレ○ッソとかガン○バとか浦和あたりが呼んだとしてもおかしくはありません。ただ、終盤には得点後に相手を挑発してモメるようなヤンキー仕草を見せていたりもしましたので、J1ではオラついてると潰されてしまうかもしれません。ここはいったん頭を丸めて和製前田大然として徳を高めてはどうでしょうか。プレースタイルも似てますし。

この決勝ボレーは熱かった。

横山暁之

今年は開幕からコンスタントに出場を重ね、途中風間にスタメンを奪われることもありましたが、終盤に風間がアキレス腱を切る大怪我をしてからは最後までスタメンとして奮闘しました。うまい・かわいい・軽いというファンタジスタ三拍子を兼ね備えていて、ポケットに侵入してのシュート、テクニックを生かして間で受けてのスルーパス、相手を背負った時のアイデアのあるターンなどはなかなかに見ごたえがあり、スタジアムやテレビで見てても、おお、と感嘆の声を上げてしまうこともしばしばでした。ただ、いかんせん体格の面ではどうしても見劣りしてしまうのも確かで、いい感じのところで受けても最終的にはパワーで潰される場面もかなりあり、ここは彼のキャリアにずっとついて回る問題なのかな、と。守備面でも、やはりそこがネックになっていた感もありますしね。ただ、屈強な男に潰されるいたいけな横山を見て新たな性癖に目覚めた人もいるとかいないとかなので、さらに薄い本を薄くしていただくのもよいかと思います。来年もいてください。

椿直起

一時期完全に行方不明になりましたが、終盤に戦線に復帰。左サイドで先発し、藤枝戦では値千金の勝ち越しゴールを体で押し込みました。サイドに張るだけでなく、逆サイドのクロスに飛び込むことができるようになってきていたことが結実しましたね。サイドでボールを受けても、去年までは「踊れ俺の足技と共に 椿直起オールナイトドリブルフィーバー」だったのが、最近では中を使ってワンツーで飛び出していったり、早めのクロスをあげてみたりと、だいぶ選択肢が広がってきました。時折、ドリブルジャンキーだった癖が出てしまうのは、「くっ、右腕が疼くぜ」みたいな感じで逆にいいと思います。こんな感じだとJ1からも引きがあるんじゃないかなー。残ったら来年も頑張って欲しいものです。

ドゥドゥ

開幕からしばらくは全然だめだったのですが、気温が上がってくるにつれて徐々に解凍。順調に状態を上げてきていて、15、16節には連続得点して、これからどんどんドゥドゥってくれるだろうと思ったのですが、そこから失速。めっきりと冷え切ってしまって、終盤戦には完全にキレを失っておりました。「サンバは寝て待て」というブラジルのことわざの通りに復活を待ちましたが、さすがにいい年になってきたのでなかなか難しかったですね。ただ、昨シーズン後半戦の途中加入からの活躍はまさに起爆剤だったのは確かであり、プレーオフ進出の立役者となりました。まさに「仏の顔もサンバ」と言わざるを得ないですね。退団が決定しておりますが、その陽気さで次の場所でもぜひ二度あることはサンバあるで欲しいものです。

この企画あほすぎてよかった。

風間宏矢

横山にポジションを奪われがちなシーズンでしたが、28節の乱で先発に復帰。リンクマンとして三連勝に貢献しましたが、その後にアキレス腱を断裂。シーズンエンドとなってしまいました。横山よりも遅いけどパワーがあるので、安定感があったのですが、なかなかうまくいかないもんですね。来年の開幕までには治るんでしょうか。ただ、その時にジェフにいるのかどうかはよくわかりませんが。あ、あとはお子さん誕生おめでとうございます。

岡庭愁人

レンタルでFC東京から移籍してきましたが、今年は主にサブのアタッカーとしての活躍でした。とにかく縦に出る、そして強引でもいいからクロスを上げるという。「クロス一貫、サイドで咲かせる漢花」スタイル。緩急とか、いったん後ろとかそういう駆け引き的なものは特にありませんが、走力があるのでこれがけっこう効果的でしたね。守備もちゃんとできて計算できるので、田中和樹がいなかったらスタメンを張っていたような気がします。山口戦ではPA内で縦パスをもらってPKを獲得しましたが、それをハットトリックがかかった小森に譲るか譲らないかで揉めてるのをドゥドゥに仲裁されてて笑いました。来年はいるんでしょうか。

PK獲得は6分30秒頃ですが、揉めてる場面は映ってません。

杉山直宏

山形から移籍してきたカットインマン。2年前に熊本で猛威を振るってG大阪に移籍したが、そこであまり出場できずに山形にレンタル移籍→千葉にレンタルという流れ。右サイドからカットインしてシュートという流れに行きたいのだが、いかんせんその手は完全に読まれていたので中々シュートまではいけませんでしたな。ただ、右でタメを作ってボールの持ちどころになって、疑似トップ下みたいな形から周りを活かしていました。しかし、来年はいないだろうな感が漂います。

米倉恒貴

後半戦はすっかり出場しませんでした。さすがに厳しくなってきたかもしれません。そろそろでしょうか。

高木俊幸

後半戦はすっかりベンチ外でした。ボールを持てばうまいんですが、中々いまのジェフ千葉が志向するサッカーのリズムには乗り切れない感じでしたね。すでに退団が決定しています。まだまだできそうなので、次の場所で会う日までヘアバンドをどんどん太くしていってほしいものですね。最終的にはイキりラーメン屋くらいまでいきましょう。

佐久間太一

13節で右サイドハーフで先発した以外は一切試合出場なし。来シーズンがんばってください。

新明龍太

20節と21節にちょっと出た以外は完全に消えました。怪我でしょうか?来シーズンがんばってください。

岩井琢朗

順天堂大学から来季加入が決まってる選手で、23節清水戦で出場。来年以降がんばってくださいな。

FW

小森飛絢

23得点で得点王を獲得、ジェフが抱えた久しぶりの大エースでした。J2での得点王はケンペス以来、まさに覚醒を迎えた年だったと言えるでしょう。確かに目を見張るような足元のテクニックはありませんので一見なんで点取ってるのかよくわかりませんが、クロスから自分の形への入り方、こぼれ球へのロジカルな反応、PA内でボールをもらっての落ち着きと点を取る要素をこれでもかと持っているので、そりゃ点を取れますよね。特にPA内で動きのキャンセルができることが大きい。シュートフェイクを何度しても軸がぶれないので、相手が倒れるまで後出しじゃんけんをできるというチート技を多用していました。また、裏抜けやポストプレイもできて、守備もちゃんとやるという万能型なので、もうこうなるとJ1に上がれなかった千葉としては家族を人質に取る、木更津市をあげるくらいしか引き止める方法が見当たりません。海外でもJ1でもできるだけキャリアに有用な道を選んで欲しいものです。万能型はすべてが70点なので上のレベルにいくと全部足切りになっちゃうという場合が稀にあるのがちょっと心配ですが、小森なら何とかしてくれるんじゃないでしょうか。さらばスーパーエース。

ハイパーオシャレヒールは2分30秒頃から。

呉屋大翔

悩める大砲は最後まで火を吹くことはありませんでした。17試合2ゴールは、出場時間が少ないとはいえさすがにちょっとストライカーとしては不満な数字でしょう。ゴール前に集中するようなスタイルでは1トップが務まらないので、呉屋のプレースタイル的にも難しかったのかもしれません。来年はどうなるんでしょうか。残留したら復調して腑に落ちない脈絡なしのゴールを量産してほしいです。

林誠道

前半戦はほとんど使われませんでしたが、後半戦はサブとしてベンチ入り。終盤は勝負所で相手をかく乱するための投入も多く見られました。実際、豊富な運動量と妙に粘っこい球際で相手を混乱させる役割は果たしていたかと思います。欲を言えばゴールが欲しかった。小森がいなくなる来年は軸の一人になるでしょうから、チャンスですね。

監督

小林慶行

昨年は終盤の快進撃でプレーオフに進出し、今年もその再現を狙いましたが、ぎりぎりで及ばず。ただ、鈴木、日高、久保庭、メンデス、風間、田口と主力級がばんばん怪我でシーズンエンドしていく中で、この状況まで持っていったのはかなりがんばったんじゃないでしょうか。2年目ということで攻撃は鋭さを増して、ポケットへの侵入や裏の使い方などは全選手に浸透してきて、普通に殴り合ったら勝てる感じになっていましたね。その反面、守備に関してはハイプレを搔い潜られた時の処方箋が最後まで曖昧だったところもあり、終盤の失点増が止まらない要因になり続けました。それでも、チームとしてここまでまとまっているジェフユナイテッド千葉を見るのは久しぶりでした。戦う集団に仕立てることができたのは、小林監督の力だと言えるでしょう。そういう中でも気になったのは、最終節の山形戦に代表されるように、研究されて対策されるとハマりやすかったことですね。逆に千葉が相手を研究して対策を施していた試合があったかなあというとあんまり記憶になく、とりあえずその時のベストの陣容で勢いでねじ伏せるというレアル・マドリー的な戦いに終始していたという印象です。そりゃまあそのやり方で叩きのめせればかっこいいのですが、ヴィニシウスもエムバペもいないので、そう簡単にはいかないですよね。前半戦の感想でそういう対策をあえて打たないのか、それとも打てないのか、というようなことを書きましたが、たぶん「打ちたくない」んだと思います。本来であれば去年のメンバーがほぼ残ってもっと上位で戦っていてもよかったのに、なかなか勢いに乗れずに序盤ふらふらしていたのも、そういったある種の理想主義的なところが影響してるんじゃないでしょうか。無垢さ、あるいは傲慢さ、と言い換えてもいいかもしれません。おそらく小林監督は留任だと思います。この2年でいったんはサイクルは終わりだと思うので、選手を入れ替えながら”勝つ”チームを目指していってほしいものですね。

なぜか野球グローブを販売して、イチロー似の二人が販促するという企画はわけがわからなすぎてよかったです。

以上、今年のジェフユナイテッド振り返りでした。来年もジェフユナっていきましょう!

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