【グループE】選手名鑑だけ見て語るEURO2020展望
よーし、あと、これと1回！絶対にレビューなんかしねえからな！しねえぞ！しねえったら！
スペイン
殿、ご乱心でござるか！？と言われるくらい、メンバー選考で驚きのサプライズを連発したルイス・エンリケ監督。怪我上がりのセルヒオ・ラモスは仕方ないとは言え、レギュラー候補だったカナレスを落選。怪我でもなんでもない。なんでだ。あと、いつの間にかサイドバックにコンバートされていて絶好調だったヘスス・ナバスもレギュラーだったのに落選。なんだよ、ヘスス・ナバスが爆走して上がってきてコーナーキックを取るのを見たかったのに（俳句の後に「ヘスス・ナバスが コーナーを取る」とつけるとあらゆる俳句でヘスス・ナバスがコーナーを取ります）。また、前線のセルタで活躍中のイアゴ・アスパスも落選。なんでや。代わりに呼んだのがサラビアて。サラビアでどうするんだよ。いずれも名鑑では選出確実な扱いだったので現地でもわけがわからないらしく混乱していますが、私はその理由がわかりました。エンリケ監督は従来のポゼッションを放棄して、カウンター主体の速い攻撃を嗜好しているとのこと。メンバーを見て私は、ピンときましたね。誰が主役になるのかを。
アダマ・トラオレですよ。どうですか、この必要ない筋肉、ほれぼれしますね。まずアダマ・トラオレがスペイン人ということが驚きだったのですが（アフリカのどっかだと思ってた）、この筋肉を生かさない手はありません。デ・ヘアがシュートを全部キャッチする、そのスローイングを受けたブスケッツがアダマ・トラオレにパスを出す、そこから体に油を塗ったアダマ・トラオレがぬるぬるドリブルでゴールまで突撃する、そういうからくりです。トラオレは今シーズン2ゴールなので、点が取れなそうなところ以外は完璧なシナリオじゃないですか。冷静に考えるとスペインと筋肉の食い合わせは最悪に近そうですが、いったんそこからは目を逸らしましょう。そして、パウ・トーレスはともかく相方がラポルテかエリック・ガルシアというCBでカウンターサッカーとか、そもそも最初の「跳ね返す」が無理なのでは？というところからも目を逸らしましょう。オペレーション・トラオレはすでに発動してしまったのです。誰にも止めることのできないノンストップトラオレ無限列車に乗って、ヨーロッパ横断！ポゼッション放棄に激ギレしているはずのシャビさんは列車でひきましょう！
・名鑑のエピソードが面白かった監督 ルイス・エンリケ
いや、まあ特に面白エピソードがあったわけではいのだけど、マジで大丈夫なの？という感じしかないルイスのエンリケさん。家庭の事情で一旦代表から離れて、その間に監督やってたアシスタントコーチのモレノさんを早々にクビにして復帰。そこはまあ大将は2人いらないから仕方ないんだけど、もうちょいうまいやり方はなかったものか。バルサでメッシのパイセンとだいぶ揉めてたりしたし、中々にアクが強い監督として定着してしまった。ポゼッションしないスペインなんて、醤油のかかってない冷奴、麻婆のない麻婆豆腐、冷めた湯豆腐みたいなもので、とりあえず俺は豆腐から離れたほうがいいと思う。ダニ・オルモ、ジェラール・モレノ、オヤルサバルとか優秀なアタッカーがいるので、そこそこやれるという算段なのだろうか。98年のW杯でナダルとアモールを中盤の底に置くというクレメンテ監督の地獄のサッカー（エンリケはその時代表だった）があったけど、それを再現するにしては中盤とDFの強度が厳しそう。ともかく、カウンターで裏に抜けたモラタが見事なゴールを決めたけどオフサイドみたいなシーンが5回くらい見れそうではある。やはり、エンタメ要素が欲しいので臨時アシスタントコーチとしてトラオレ列車でひいたシャビさんを呼んで当然のように揉めて開幕前にクビにして「なんで呼んだの……」とみんなを楽しませてほしい。
ポーランド
あれ？ポーランド弱くない？？そう思ったロシアＷ杯第3戦目をみなさん覚えているでしょうか。まあ結局負けたんだけど、控え中心だった日本代表相手とまあまあいい勝負していたのが印象的。敗退決まってやる気のかけらもなかったのですが、FIFAランクはマジであてにならんなと思った。さて、ただユーロでは前回ベスト8で、ポルトガルに塩ぶっかけられて敗退と中々いい線をいっていた。今回もその再現といきたいところ。しかし、メンバーがその時と基本的には変わってないのである。つまり、老朽化している。守備の要グリクは33歳、中盤の柱クリホヴィアクも30超え。レヴァンドフスキも鬼のように点を取ってるとは言え、もう32歳である。リーグ戦ならともかく、短期のトーナメント戦ではけっこうキツいかもしれない。ちなみにクリホヴィアクのインスタは、パンを作って謎の笑顔を向けるクリホヴィアクとかが見れてまあまあキツいです。
https://www.instagram.com/grzegorz.krychowiak/
朗報は前回W杯を怪我で棒に振ったミリクがいること。長身だが柔らかいミリクとツインタワーを形成することで、レヴァンドフスキの得点機会は増えるでしょう。ユヴェントスで覚醒したシュチェスニーが驚異的な反応でシュートを止めまくれば、スペインがイマイチなので、グループ首位のチャンスはけっこうありそう。ドンナルンマに追い出されそうなシュチェスニーも転職アピールの大チャンスです。そして、ポーランドといえば避けて通れないのが、名前の問題。グジェゴシュ・クリホヴィアク、プジェミスワフ・フランコフスキ、カミル・ピョンツコフスキ、カツペル・コズウォフスキ、カミル・ヨジュヴィアクなど、カタカナ表記にすると何をどうやっても間違っていそうなため、選手名カタカナ表記審議会のポーランド担当は3人連続で任期途中で辞職を申し出ているとのことです（その前は2人連続で失踪）。ぜひ、この難読メンバーを抱えるポーランドの試合には下田恒幸アナウンサーをぶつけたい。滑舌と名前の頂上決戦。ユーロの戦いはサッカーだけではないのです。
・名鑑なんかおかしくない？
普通、顔写真がある選手がほとんどで当落線上の顔写真ない選手は一列くらいなんだけど。
なんでこんな顔写真ない選手多いの？？？個人情報めちゃくちゃうるさいのポーランド？？？全員指名手配されてんの？
スウェーデン
予選を突破した後に、ユーロ直前になって神様・イブラヒモビッチが代表復帰を宣言。LAギャラクシーに行ったときはもう年金生活かなーと思い、ミランに復帰した時には大丈夫かよやれんのかよと懐疑的だったのですが、今季はほぼ戦術イブラヒモビッチといっていいような状態。
俺くらいの移籍通になるとイブラヒモビッチのミラン復帰はやっぱり 全然意味がわからない
— tkq (@tkq12) December 28, 2019
これは本大会も期待ができるのではないか。私は手の平の返し方のスピードとキレには定評がありますので、振り落とされないようにご注意ください。そして、イブラヒモビッチにパスを出すのは、アーセナルで活躍しているウーデゴールだかエーデゴールだか……って、え？あいつノルウェー？うそ？ハーランドもいない？マジで？北欧3国は俺の中では「関西人にとっての群馬栃木茨城」です。「群馬と栃木なんて一緒でしょ」ってやかましいわ群馬と一緒にすんな餃子ぶつけんぞ（※筆者は栃木出身です）！！！はぁはぁ……取り乱しました、すいません。とりあえず前回Ｗ杯で見せたソリッドな守備は健在で、得点といえば10番の走るチャンスメーカーフォルスベリだかフォシュベリだかサルスベリだかが突撃してゲットしたFKをフリーキック職人のセバスティアン・ラーションが蹴って大男が突撃という形ばかりだったのだが、イブラヒモビッチが入ることでだいぶバリエーションが増えるのではないだろうか。流れの中からの得点が増えてくれば、グループリーグ突破も見えてくるはず。ただ、イブラヒモビッチは影響力がすごいので、一度機嫌を損ねるとチームが崩壊するほどの破壊力を持ってるのも確か。大会中は機嫌よくやってもらうためにも、唐揚げにはレモンをかけない、目玉焼きにはしょう油、大福はこしあんなど考えられる限りの接待プランを組みつつも、「やっぱりきのこよりたけのこだよな」とアンデション監督が地雷をがっちり踏み抜いてください。
と思いきや、イブラヒモビッチが怪我で落選とのこと！ズラタンいないと攻撃は無なので、とにかくセットプレーでがんばってください！がんばれラーション！私は手の平の返し方のスピードとキレと頻度については定評があります！
・名鑑のエピソードが面白かった選手 ズラタン・イブラヒモビッチ
怪我で落選したけど、他に面白いこともないスウェーデン代表なので、イブラヒモビッチについて書きます。名鑑で「先のW杯予選で、監督の以降を汲んで初めて国家を斉唱したのは、代表への忠誠心の表れか。」ってあるんだけど、今まで一切国歌斉唱しなかったの！？という衝撃。サッカー史に残る天上天下唯我独尊有言実行男のラストダンスだったのに、これでさすがに代表は本当に引退ということですかね。とりあえず影響力はすごいと思うので、スタッフとしてベンチ入りして欲しい。そして、うまくいかない試合展開にイライラして、手近にいるリンデレフあたりを適当にぶん殴ってベンチから退場という快挙を成し遂げ、ズラタン伝説に新たな1ページを刻んでほしいものである。そして、その後はジェフユナイテッド千葉で夢を叶えてください。
スロバキア
スロバキア！前回大会に続き、連続出場です。スロベニアとごっちゃになりますけど、スロバキアとスロベニアはジェラルド・バトラー出演映画とマーク・ウォールバーグ出演映画くらい違います。ほぼ同じやんけ。さて、そんなスロバキア代表なんですが、中々戦力的には厳しいところ。顔の迫力があるシュクリニアルと、現在はヨーテボリでプレーするハムシクのモヒカンで相手を威嚇していくしかない。と思って現在のハムシクの画像を探したのですが、あれ？これって誰かに似てない？
眼鏡をかけると山田五郎さんにちょっとだけ似てますね！というか、モヒカンで黒縁メガネをかければ人類はだいたい山田五郎に似てくる気もするのですが、そこについては黙秘を通したいと思います。ともかく山田五郎さんっぽく相手を倒していきましょう！と思ったのですが、山田五郎さんが具体的に何をやってる人かは俺もあまり知らず、「たまにタモリ倶楽部に出てた人」というくらいの認識しかありません。何か調べれば出てくるのでしょうが、そこに関して努力はしたくないので、ハムシクは空耳アワーでばんばんゴールを決めてください！以上です！
・名鑑の写真が面白かった選手 パトリク・フショロシュスキー、ヤン・グレグシュ、イバン・シュランツ
なんかあったん、スロバキア？
グループFはこちら！
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