「理想の田舎暮らしを求めて」岐阜県飛騨市に移住を決意したワケ
広がる田園風景に、ぽつりと佇む古民家。
仕事の傍らで畑を耕し、休憩は庭の縁側でおにぎりを頬張る-。
近所付き合いも、作り過ぎてしまった料理をお裾分けしたりするほど円満で、自然とともに暮らしていく……。
「理想の田舎暮らし」と言えば、きっと多くの人がこんな想像をするのではないだろうか。
しかし、一方では「田舎は人付き合いが大変」、「雪かきや敷地の管理が大変」、「周りに商業施設や娯楽施設がない」といったデメリットも数多くあり、理想と現実のギャップがあるのも確か……。
しかし、そんなデメリットを飲み込んでも、自分たちは、いま住む地域より田舎である岐阜県飛騨市への移住を決意した。
今回の記事ではそんな岐阜県飛騨市への移住の決意をしたワケとこれからの展望を執筆していきます。
岐阜県高山市から岐阜県飛騨市へ、隣町への移住。
僕ら家族が今暮らしている場所は、岐阜県高山市。高山祭や古い街並みなど、古き文化が今も残る自分のの出身地だ。
移住検討先の飛騨市も同じく古き文化が今も根付く街で、ヒット映画「君の名は」の舞台となったことから一時脚光を浴びた地域でもある。
高山市は飛騨市の隣町であり、距離でいえば15kmほど離れた場所にある。
「高山も田舎じゃん!」と思うかもしれないが、僕が住むエリアは、田舎の中では栄えている方で、一度も生活に不便を感じたことのない場所だ。
一方移住を検討している飛騨市のエリアは、街中ではなく、辺り一面田んぼが広がる「ザ・田舎」なエリア。
物件の魅力とともにその場所の「澄んだ空気感」に惚れ、現在、移住を前向きに中古住宅を探している。
今住む街にはない新鮮な感覚を求めているのは間違い無いが、自分の人生における「暮らしの理想」がまさに田舎暮らしであり、チャレンジしたいバイブスが大きな決め手だと思う。
また、隣町ということで距離も近く、万一自分の家族に大事があった際も駆けつけられる距離で、飛騨市は移住への補助制度も手厚い。加えてまちづくりの面からもとても魅力的な取り組みを行なっていることからも飛騨市への移住を決意した理由の一つだ。
「新築」ではなく「中古物件」を買うワケ
自分自身、新築の家にはまったく興味が無い。
新築を立てるお金があるなら、中古物件をもとにリフォームをしたい。
中古の物件は、物にもよるが、襖の絵や欄間、屋根などに職人の芸術的なこだわりが垣間見れるものがある。また、今同じ建物を新築で建てようとするとすると、びっくりするくらいのお金がかかるという話も。
加えて古民家によくある土蔵や板倉といったものは、職人不足でそもそも建てることすら難しいケースもあるようだ。
中古の物件には、老朽化やシロアリ、「いわく付きの物件かも」という懸念、断熱等の機能性の低さなどがデメリットとしてあるが、歴史的な観点からも、SDGS的な観点からも、古きものを壊さずに大切に引き継ぎたいという想いが僕にはある。
妻の夢の実現と、理想の田舎暮らしの体現を目指して。
昔noteの記事で書いたように、僕の妻は「パンをはじめとした発酵食のお店と教室」を開くことが夢だ。
今の場所ではどうしてもその夢の実現が難しく、「いつかは夢の実現となる拠点が必要だ」と考えていたものの、重い腰が上がらず、今は自分の実家に3世帯で暮らしている。
しかし1歳の息子もいることから、「引っ越すなら子どもが保育園に上がるまでに」と考えていた。なんとか今、移住先の物件も目処が立ち、一安心したところだ。
そして自分はそんな「田舎での暮らし・生き様」を体現することに挑戦したい。自分の生業はデザイン業のため、幸いそこまで場所を選ばずできる仕事だ。
具体的なイメージはまだできていないが、家族と共にその地で暮らしながら、面白いことやワクワクする暮らしを体現していきたいと思う。
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