FINISH10を終えて
対戦相手は、徹底的に調べる派。
どうも、萩野貴旺(はぎのたかお)です。
先日…というか、ちょうど一週間前の2023/3/5(金)にリバーサルジム東京スタンドアウト田町芝浦スタジオで開催された「FINISH 10」というグラップリング大会に出場してきました。
今回は、Team LEOSで参戦。
スペシャルワンマッチで、森戸さんと江木さん。アマチュア部門で城戸君とアレックス山下さんと萩野の総勢5名で乗り込みました。
対戦カード
アマチュア部門
スペシャルワンマッチ
試合振り返り
城戸君とJR田町駅で待ち合わせして、会場へ。早朝8時にエントリー費支払いと計量を済ませました。ここでアレックスさんとも無事合流。
朝からペヤング大盛とローソンのおにぎり2個を食べ、堂々のナチュラルウェイトの61.1kgで計量をパスしました。(リミット:バンタム級 -61.2kg)
第5試合 vsレイ・ケニー選手(パラエストラTB)
相手選手の事前情報は無し。
所属的に総合系の選手かも?タックル来るのかな?
今回のFINISHでの自分のゲームプランは、「トップピン」。
トップを選択し(難しそうならボトム選択→スイープ→トップ)、得意のニーカットやクレイジードッグパス、タケット兄弟に教えてもらって練習していたアウトサイドのパスとトップピン、あとボディロックパスで攻め続け、肩固めフィニッシュを狙うという流れで考えていました。
セコンドの城戸君にそれを伝えて…「よろしく!」と一言。
いつもめちゃくちゃ信頼してます。
~いざ、金網の中へ!~
ケージの中は、第三者の介入がほぼ存在しないから良いです。
確か、配信の解説でも山内さんが同じことを言ってました。
LEOS広島の金曜MMAクラスで、神田さんから教わった壁際の攻防も試したいところ。
レイ・ケニー選手と向き合い、立ち振る舞いからLEOSの米兵会員みたいな雰囲気を醸し出していて、開始数秒で立ち強そうと判断。すぐに手に触れ、引き込んだんですが手首をグリップされたままジャンピングキムラを合わせられ→凌ぐ→洗濯バサミ→凌ぎ、トップポジションでハーフガードへ。
自陣のケージ側まで相手を引き摺りパスガードを試みる。腕絡みのアタックも金網に押し付け外す。これはやってて良かった神田式。
相手のハーフが深くなりディープハーフに切り替わるタイミングで膝を回し後ろ三角へ。これはいつも森戸さんにやられているパターンのヤツ。
相手もそれに気付き、後ろ三角が崩れたところに腕十字にパパッとまとめてフィニッシュ!城戸君、本当にナイスセコンド。とてもさんきゅう。
ここで森戸さんや江木さんと合流。
森戸さんには、「ナイストップピン!あえて相手に油断見せて、腕を取らせて攻め疲れで体力削ったんじゃろ?」って言われました。そういう展開、今までも結構あるんすよね…。
まあコレは、試合中に「自分の方が出力あるな!」ってことが肌感覚で分かったらできること。
そうこうしてるうちに11時、スペシャルワンマッチの時間に。
江木さんvs竹浦さん
この試合は、ボトムの江木さんに対トップの竹浦さんで、一方的にプレッシャーパスで攻め続ける竹浦さんをガードリテンションで凌ぎ続ける江木さんという構図の試合になってしまいました。江木さんのガードリテンションなら凌ぎ切れるとは思っていましたが、おそらくガブリからバックテイクに行かれていたら、正直かなりヤバかった…。
結果的にはギロチンに来てくれたので対策通りのディフェンスでなんとかドローに持っていった形。
今後、MMAでも闘っていくことを視野に入れている江木さんには、ボトムになってもケージを背にした時は無理矢理にでも立って欲しかった。金網に詰められると下からのアタックの展開の幅も狭まるし、相手が有利すぎる状況になってしまう…MMAならそこ立つでしょ、絶対。
森戸さんvs寒河江選手
寒河江選手が即引き込むと思いきや序盤は立ちの攻防。それでもテイクダウンし、いつも通りトップからのパスでガンガン攻め続け、最後は後ろ三角でフィニッシュ!
まるで、さっき後ろ三角で極めれなかった萩野に「これがお手本だぞ!」と見せ付けるが如く…流石です。
城戸くんvs小倉選手
城戸くん、ナイス腕十字!
流石の強さを見せつけた試合でした。
アレックスさんvs高森選手
クローズド→バックテイク狙う→切り替えて三角で、最終的にマウント三角でナイスフィニッシュ!
最近メキメキ強くなっていくアレックスさんの今回の快勝は、めちゃくちゃ嬉しかったです。
第35試合 vs大竹央暉選手(ストライプル取手)
大竹選手は、JBJJFのトーナメントだと確か階級はライトフェザーかルースターの選手。たぶん同じくらいの体格で、カテゴリー的にも同じなんだろうなと。(※実際は、一個下のフライ級でも試合してました。)
あと、あの米倉選手と練習しているとか。
まあ、そんなこと言ったら、自分も森戸さんや江木さんといつも練習しているじゃないか。今の自分の練習環境は、都内にも引けを取らないと自負しています。
作戦は、勿論トップピンして肩固めを狙う。セコンドは江木さん。
~いざ、金網の中へ!~
引き込みに合わせて、一気にアウトサイドのパスをしてマウント。
そこから何度かハーフに戻され、パスの繰り返し。肩固めは、警戒されていたのか最後まで取れずでした。
トップからひたすらプレッシャー系パスで攻め続け、徐々に削って相手が防戦一方になったラスト1分〜30秒でトップからの腕十字は狙ってました。
でも正直、自分の腕十字にはあまり自信がなくて…スクランブルになるリスクにビビってました。結局、腕十字も雑になり、ごちゃごちゃっとなってしまい、極めきれず…試合終了。
FINISHでフィニッシュできないのは、すごく悔しい。
コントロールじゃ駄目だよ、一本じゃなきゃ!
城戸くんvs八木選手
終始パスやアタックをし続けるもフィニッシュまでは至らず。ただポジションは終始城戸君が圧倒していたんじゃないかと思う。でも、これはFINISH。
相手が足関主体の選手なのもあるけど、一本取り切るのは実力が拮抗すればする程、難しくなるよねって思った試合でした。
第44試合 vs西山創選手(トライフォース五反田)
西山選手は、このFINISH 10にエントリーした時から注目していた選手です。「エキスパートルールでやるなら、この人とだ!」って過去の試合映像観て、ずっと片想いしていました。
試合映像を見て感じた印象は、
初手は必ず引き込み、ボトムの方が得意
ガードリテンションが上手い
外掛けエントリーの足関節狙い
フレーム(骨格)がデカい
クローズドには入りたくはない
こんな感じです。
試合映像自体が3年前のものだし、技術やファイトスタイルもかなりアップデートされているんだろうなと思いながら…。
試合直前に大会主催者の山内さんから「萩野さん、次の第44試合目がラストになります!」と言われる。
あ、アマチュアのメインになったのね。
正真正銘のトリじゃん…緊張。
セコンドは城戸くん。
~いざ、金網の中へ!~
向き合うと想像以上にかなりデカい。というか手足が長い。萩野が手足短い族だから余計にリーチ差みたいなのを感じた。サイズ的には、楢山さんとかに近い感じ。
自分から見て右側にアウトサイドのパスを仕掛け続け、リテンションしてきたのに合わせて一気に逆方向へパス→マウント→肩固め。直前の大竹選手戦同様にラスト数秒で腕十字に行くも極めきれずドロー。
割とノースサウスの位置からも足が入ってくるのは、過去の試合映像にもあったから想定内だった。
想定外だったのは、肩固めを耐え凌がれてしまったこと。
ここまで形に入って極まらなかったのは、今回が初めて。これは、かなり悔しかったので、極めまでのディテールを修正して、また詰め直します。
配信で解説していた杉本さんにも試合後に「サブオンリーの試合で極めきらないとダメだよ!」って言われてしまいました。
正直、自分ではラスト極めまで意識した動きだったのかと言われると、最低限の動きしかできなかったという悔いは少し残っています。もっと無茶苦茶に極めを狙いにいくこともできたなと今になっては思います。
でも、そこでいけなかったのが今の自分の実力。素直に現実を受け止めて、次に進みます。
本当に自分の課題がたくさん明らかになって、良い収穫アリの大会でした。
主催者の山内さん、大会スタッフの方々、選手の皆様、素敵な大会を本当にありがとうございました!
次は7月のIBJJF ASIA
試合は相手がいて、相手も全力でぶつかってきて、自分の思い通りにいかないから面白い訳なんだし、別にこれは誰かに頼まれた訳じゃなくて、自分が心の底から好きで、勝手にやってることです。
だから、今回上手くいかなくても次回に向けて最大限の準備をして臨むということしかない訳で。
次は7/7~9に愛知で開催されるIBJJF ASIAに向けて、またコツコツやっていきます。
自分は、一昨年、去年と狂った様に試合に出続けました。
まずは、量から生まれる。
これは、仕事で神奈川の自動車ディーラーに出向していた時に全国トップ営業マンから教えてもらった話で。限界の量まで進めて、それから質を追ってけば良いって考え方です。
まず数がある、とにかく数出せと。どれか当たる。営業になった時に、1番最初にやったことは、まず「誰よりも数!」。それができるようにならないと話にならない。
普通の営業が20件行くなら、50件行く。それを1年間続いてくたら、当然上手くなっていく。そのうち制約率は、最初は10%台くらいだったのが、徐々に20%→30%→40%→50%になっていった時には、全国トップに。
どうこう考える前に足止まってちゃダメだし、数をやることしか人間上手くならないし、もっと言えば、生物の進化なんかも実は“進化”じゃなくて、今地球上に残っているのがたまたま自分達だけだったっていうだけで、ダメなヤツだけ淘汰されていっただけ。足を止めずにビビらず前に出続けろと。
誰に何を言われようと足を止めずに前に出続けたから、一昨年の自分、去年の自分より今の自分が遥かに強いし、自信もあります。そして今回のFINISH 10を経験した、これからの自分。
それを次は7月に全てぶつけます。
サポートとても励みになります! いつも本当にありがとうございます!