素敵なお芝居でした。~マウスプロモーション50周年記念公演シアターΧカイ提携公演 協力:新宿625「ぼくの好きな先生」~
公開日 2024年 10月 5日
修正日 2024年 10月 5日
●はじめに
初日でこの安定感はスゴイな、と素直に感心してしまう印象でした。とはいえ、そのインパクトは凄くて思いっきり刺さった。ベテラン勢はもちろんしっかりしているし、なにより #木島隆一 さんだろう。
しっかり主役、座長としての背中を魅せてくれていた。
▶見どころ
そして、やはり脚本が良い。全体の流れが良くて、前半早々に独特のリズムが生まれ、会場を巻き込んでいった。観客が引き込まれていくのを、肌で感じることができた。
特に、TT( #田中貴子 さん)が出てきたタイミングでぐわっと流れが変わった。物語全体でも転調のタイミングだったと思うが、思わずこちらの気持ちも溢れてしまった。重くなりつつあった雰囲気を、明るい演技でがらっと変えて、気持ちがふっと軽くなる。会場の雰囲気も柔らかくなった瞬間に、あの演技、あのセリフである。
心の隙間にスっと入られて、引き込まれ、思わずあふれたのだと思う。
やられたなー、という気持ちとともに、心地よい。
▶教養って娯楽に必要だよ
でも、まだまだ見せ場はあって、自分の中で消化しきれていない。それぐらいの情報量で、前提としての教養があればあるほど、面白くて、伏線もあって、なにやら挑戦的。それもまた、心地よい。
終演後、ゆっくり歩こうと思い、一駅先まで歩いてみた。ひとつづつ思い出し、振り返り、想像し、解釈してみた。アッという間に30分経っていた。それでも消化不良。何度も観にいかないと、と。
実際、まだまだ詰められるところはあったし、伸びしろはあるし、若手はどんどん磨かれて、良くなるだろう。完成度が高まる、高まっていくこれからこそが本当に楽しみ。
◎最後に
ちなみに、ボクは #杉山里穂のみんなで会える夜 、でフライヤーが配られ、紹介されたので今回観劇しようと決めました。間違ってなかった。りほにゃもおつかれさまでした。