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2022/09/16 夢に似てる

連作の短編小説があって、主人公が地続きで、その主人公に親切で、魅力的で、素敵なキャラクターが身近にいたとするでしょ。でも結構脇役で。そういうキャラって、次のページをめくったら死んでるときあるよね。あれって誰がはじめたんだろう。あ、死ぬな、て予感があって本当に死んだとき、それまでがどんなに良い話でもなんとなくしらけた感じになるんだよ。

というエピソードをどこかに挿入する話が書きたいんだけど、これに共感出来る人間がそろう話ってどんな話なんだろうな。

日常で感じるすこしのひっかかりをお話に取り入れることは多い。それがメインになることもあれば、添えられるだけのところに使うことも多い。引っかかりは凝った比喩や緻密に重ねた風景描写よりもよほど質感と温度を伴っているので、ここは良いことを書けたな、と思いがちだ。別に人にそこを褒められたいわけでも、触れてほしいわけでもなく、こういうディテールは自己満足に近い。

マスクの下の口紅似てる。気分が上がらないときに濃い色を、綿棒で丁寧に輪郭をグラデーションさせてつける。もしくはブラシで良いかたちを縁取る。人に見せる予定はないが、なんとなく、それを取り入れると自分のつくったもの(この場合は化粧)が完成する気がして、よく出来てる気がしてグッと気に入る。

ところで最近、ほうれい線が気になるようになってきた。

ここ最近で結構顔が老けてきたな、と思う。それまでは幼い印象があったけれど、なんだか年相応の落ち着きが出てきた。写真を見ていると母親に似ていることにも気づく。眉の形が違うけれど、将来的にはだいたい母のようになるのだろうと予測出来る顔つきだ。

雰囲気が変わったと言われることが増えた。髪が伸びたからと適当に誤魔化してきたが、単に老けたのだと思う。

老けた。いやほんとに。みんなそうだよ。

顔の造形がすごく整っていた同級生と久しぶりに会ったときのことを思い出す。ちょっとショックだったので何度も思い出している。彫刻みたいな男だな、と思っていたその人が歳を重ね、疲れが表情に滲んでいたのを見たときすこし寂しさを覚えた。私に話しかけてきたのもなんだか面白くなかった。地味な同級生に関心なんてなくて、可愛い子や美人にわかりやすく口数が増える人だったから、素直にカッコいいと口にできたのだと気づいた。地味な同級生にさえ話しかけるようにならないでほしかった。

あんまり書きたいことがなくて、主張したいこともないので今日は思いつくままに文を連ねている。夢を見ていると自覚しているときの感覚に似ているなと思う。とめどなくイメージが流れてくる。連続した映像が予測できないタイミングで切り替わり、自分の中から湧き出たとは思えないような知らない言葉が鼓膜を震わせず、直接、信号となって頭の中に広がる感じ。

うーん眠いな! たぶん眠いんでしょうね。もう寝ます。今日は以上。

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