【自衛隊必須】それでも私が憲法改憲に反対する理由【9条もいつかは改定すべき】
先日、使用していたツイッターアカウントを削除しました。
正確には、削除せざるを得ない事態に追い詰められました。
結論から言えば、私は改憲に反対しています。
ですが、タイトルの通りです。「いつか変えるべき」ですが、今はまだ危険だと考えていますし、『現状の憲法のままでも軍事行動は可能』だと考えています。
これについて、とある改憲支持派に対して意見したところ、文字通り袋叩きにされた挙げ句に脅迫やら何やらされて、これ以上は無理だと身の危険を感じ、ツイッターのアカウントを削除せざるを得ませんでした。
改憲派とは討論すら出来ないのかと頭を抱えましたが、その折に百田さんのツイートが騒がれていて、内容を見てようやく理解できました。
改憲派からすると、私もこの指摘のように、極論を言ってしまえば『反日だ』と見られているのでしょう。私も【国防は必須であり、自衛隊は大事であり、憲法9条は歪である】と考えているにも関わらず。
このままでは悔しいと思い、今こうしてこの文章を書いています。
何故、私は改憲に反対しているのか。それを話したいと思います。
もし百田さんに見ていただいて、「反対派にも、こういう人達が居る」と理解していただけたら、大変嬉しいです。
理由としては、
【事実上の軍事行動実績が、既に存在している】
【改憲にあたり、別に不穏な要素が多くある】
此れ等が大きなウェイトを占めています。
理由その1:そもそも改憲せずとも、軍事行動は事実上可能である
10年以上前ですが、既に『自衛隊が事実上の軍事行動を行った』実績があります。
【当時の総理大臣としては有能だった麻生総理の最も大きな功績】です。
この派遣において、自衛隊は多国籍部隊の司令官に就任して任務に当たっています。
厳密は違うかもしれませんが、事実上、自衛隊が初めて対外的に軍事行動を行ったとも、言えます。実際に当時の麻生総理も『現在の憲法でも、解釈都合で軍事行動は可能だ』と名言しています。
この実績がある以上『現在の憲法上でも、自衛隊は軍事的行動が可能である』という認識が全世界に認知されています。そもそも「自衛隊」を英訳すると「国防『軍』」になるので、何を今更という部分もあります。
「過去に一度も行われていない」のと「既に実績がある」では、自衛隊の活動限界範囲としては大きく変わります。実際に軍事行動の実績がある以上、何かしら紛争ないし戦争状態に陥った場合、自衛隊は真っ先に行動を起こすことができます。
極端な話にはなりますが、現行の憲法の段階でも、
『北朝鮮がミサイルを撃つ行動に遷し始めた段階で、防衛の為にステルス機でミサイル発射場を爆撃』
くらいは、「専守防衛」の範疇に入ると解釈できる筈です。ソマリア沖で実際に似たようなケースを経験済の筈です。
となれば、無理をして早急に改憲する必要はないと考えます。但し、「より自衛隊が動き易く軍事活動できるようにする」為には、やはり改憲は必ずいつか必要であると、私も認識しています。
ですが、それを許さない事案があります。
理由その2:政権を信頼できないこと自体が、1%にも満たない不穏分子を100%の阻害にしてしまっている
どういうことだと言われると、これです。
2012年5月に行われた、創生「日本」東京研修会です。こちらは完全ノーカットになります。
問題は、ツイッター側動画の方が分り易いと思います。
長勢甚遠氏(2012年3月で政界引退済)「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義。これを外さなければならない」(要約)
平和主義は防衛主義くらいに変えるべきです。ですが前者2つは絶対に触れてはいけない。
国民主権と基本的人権の尊重を撤廃したら、政権政治家がやりたい放題になるのが目に見えています。
この発言、この人単独の戯言で終わっていればいいのですが、この会には現総理大臣の安倍晋三氏も参加しています。政界を引退したはずの人物が、現総理と同じ研修会で演説しているわけです。未だに繋がりがあると考えざるを得ず、ということはこの核爆弾を仕込まれる可能性が0ではないわけです。
加えて、もう1人、問題人物が居ます。
衛籐晟一氏(現自民党参議院議員)「奪われている北方領土・竹島・尖閣諸島。取り戻しましょう。軍事利用しましょう」
言いたいことは分かります。維新の山本議員が似たような発言をされてました。極めて支持します。ですが、それを今の平和ボケしてしまった日本で、表で言ったら炎上します。
そもそも軍事利用で防衛反撃ないし被撃前反撃は当然良いですが、積極的に軍事行動したらその後おそらく戦争になることを考えて発言しているのでしょうか。実際に軍事行動で前線に行くのは自衛隊の方々です。彼等の命に対して責任を持つ覚悟で発言しているのか、甚だ疑問です。
そもそもこのような外的発言は、本来なら裏でキッチリと根回しして、しっかりと土台が出来てから、外交の場で提示して、それから事後報告を元に発言すべきことだと、私は考えます。改憲がまだ先であるにも関わらず迂闊に話していいことではないのです。
口の軽い暴走系議員を見ていると、本当に任せていいのか心配になります。
そして何より、現在の政権に信頼が一切ありません。
消費税増税の際に、社会保障に全額回すと言っておきながら、その8割以上を借金返済に当てたことを筆頭に、未達成改竄等の悪評がある以上、安倍氏を信用できません。
大事な改憲のついでに、万が一にも憲法が政権のやりたい放題に改悪され国民が不利になるものを捩じ込まれてしまう可能性が1%でもある以上、この改憲においても信用できなくなってしまっています。
『改憲、特に憲法9条は早く変えるべきである。しかし、そのついでにトンデモを入れられたら、それこそたまったものではない以上、反対せざるを得ません』
だから、私は賛成できないのです。
これを読まれた人に知ってほしいこと:消極派の意見も聞いてほしい
勿論、賛成派の意見についても理解しているつもりですし、そんなことを言ってられない状況であることは間違いありません。
北朝鮮はまたいつかミサイルを撃ってくるでしょうし、南北統一を果たしたら韓国だって敵国になる恐れがあります。中国は依然として沖縄の制圧から太平洋経由で日本をぐるりと囲い制圧してくる可能性があります。ロシアとは完全な平和条約の締結が先送りとなっており、最悪の場合は日露戦争再発の恐れも続いています。
もしも国際法上でも問題なく、その後戦争になる可能性が無いのであれば、
『竹島の不法占拠者全員に放水して海に叩き落として全員逮捕』
『明確に領空違反したロシア機を自衛隊機がロックオン』
『尖閣諸島の違法な中国漁船を片っ端から拿捕して逮捕』
これくらいのことはやってほしいと思っています(諸々は考慮しない)
国防をより現実的に行動可能にする為にも、憲法9条の改憲は必要です。変えなければなりません。
ですが変えようとするにしても、政府側への不信感のせいで応援できません。外からの力に強くなっても、内側から瓦解すれば結局国は滅びます。
せめて「最低限レベルでの経済安定(筆頭は消費税凍結)」「常に政治における説明責任を果たす」この2点さえ守られていれば、私は喜んで改憲派に回れるのです。それすら出来ない現在の政権に、一度変更したら早々に変えられない憲法の改憲を任せられるでしょうか。無理です。
そして、過去の軍事実績がある以上、『相手が殴りかかってこようとした段階で、緊急避難として相手を蜂の巣にする』くらいは、現行上でも行える可能性は高いです。
ならば、今直ぐに改憲する必要はそこまであるのか。私は疑問に思っています。だからこそ、不支持派です。
改憲派の方々、もしこれをご覧になっていただけたら、是非ともご意見をいただきたいです。
ツイッターのように、現マスコミのように只々一部分を切り取って罵詈雑言をぶつけるような方々は、このnoteには居ないと、私は信じています。
ご意見、是非ともお願い致します。
追記
余談ですが、私は戦争反対派です。過激な事も書いてますが、決まって反対派です。
万が一にも東南アジアで戦争になれば、真っ先に命を奪われるのは、自衛隊と一般市民です。
市街地に「軍事基地がある」などと言われて堂々とミサイルが撃ち込まれたら。潜入スパイが自爆テロを起こしたら。犠牲になるのは決まって街中を歩く人々です。それは、貴方ですし貴方の家族ですし貴方の友人ですし貴方の会社ですし貴方の生活を支える人々です。そのイメージは出来ていますか。私はしたくありません。だから反対です。
但し、「戦争反対だからといって、一方的に殴られることも許しません」。相手が殴ってくるならその前にやり返す。相手が不正で攻めるならこちらは正攻法で錦の御旗を掲げながら踏みつける。可能なら経済制裁国交断絶で、(ある意味平和的、だと思いますが)相手が白旗を振るまで武力を伴わずに叩き潰す。それが理想だと考えています。
孫子の兵法にもあったように、『無血開城が最善であり、全血制圧は次善策』です。戦争はあくまでも最後の手段であることを忘れてはいけません。もしやるなら、こちらの被害を限界まで0に近づけつつ、相手の損害をほぼ100になるように目指す。そういったことが必要だと思います。それが出来ないならば、可能な限り経済制裁なり兵糧攻めなりで潰すべきです。それは戦争に含まれません。ある意味で平和的解決です。