知識をスキルに
こんばんわ。今週もよろしくお願いします。
私は現在、事業会社で人事の仕事をしています。ですが、ビジネスパーソンとしてのスタートは、アウトソーシングの会社で、クライアント企業の給与計算などを行うことでした。
今回は、社会人なりたての当時の自分に対するアドバイスです。
結論から言うと、「ロジカルシンキングを始めとした、ビジネスパーソンとしての基礎スキルを意識的に身に付けた方が良い」と伝えたいです。
給与計算を行うには、専門知識、具体的には法律に関する知識が必要となります。労働基準法、健康保険法、所得税法など、その範囲は多岐に渡るため、私自身も法律を覚えることに最初は必死でした。
そのこと自体は悪いことではありません。従業員に対する給与の支払いはどの会社でも必要なので、給与計算の知識があれば(極端な言い方をすれば)どの会社でも働けることになります。
ただ、知識はともすると、覚えることが目的化してしまうリスクがあります。たくさん知っていると、それだけで満足してしまいます。思えば当時の私も、アウトソーシングの会社を退職する際に、長らく指導してくれた先輩から「マニアックになりすぎないように」というメッセージを頂いたので、その節があったのかもしれません。
また、知識があるとそれに頼りがちです。頼り過ぎる結果、その知識が通用する範囲内でのつぶしが利くかもしれませんが、可能性を狭めることになってしまいます。
大事なことは、「知識をどれくらい持っているか」ではなく「持っている知識をどれくらいスキルとして活用できるか」です。知識は溺れるものではなく、使いこなすものです。
そのためにも、ロジカルシンキングなどの、知識を使いこなすための術を身に付けることが大切です。
同じことは、他の仕事にも言えるのではないでしょうか?
自分が身に付けているモノが知識なのか、スキルなのか、時折自分の中で振り返りたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。