成長
こんばんわ。今週もよろしくお願いします。
「大人と子供だとどちらの方が上達が速いと思いますか?」
昔本屋に立ち寄った際に読んだテニスの教則本に、そんな問いが書かれていました。
「それは子供の方が速いでしょー」と思って読み進めると、「多くの人が誤解しているが、実は大人の方が成長が速いんです」と書かれていました。私は「誤解している多くの人」だったようです。
著者曰く、「大人はどうすれば上手くいくか考えることができる。だから失敗しても、分析して修正するのが子供より上手だから子供より成長が速い」とのことでした。著者自身、長年テニスコーチを務めてきて、子供から大人まで多くのプレイヤーを指導してきた結論でしょうから、それはそれで正しいのだろうと思います。
改めてこの問いについて考えてみようと思います。
私自身、著者の意見には納得感があります。今週、「昔に戻れるとしたら戻りたいか?戻るとしたらいつに戻るか?」とある人から聞かれたのですが、「小学校から大学まで全て戻りたい」と答えました。楽しかったからというより、総じて良い思い出が少なく、ただ今の状態で戻れば多少は上手くできたと思う、というやり直したい気持ちからです。これは、経験を重ね、「どうすればより良くできるか」考える術を身に付けた結果だと思います。
つまり、経験を重ねるほどに視野が広がり色々な判断ができるようになるので、成長スピードは速まる、と考えられます。
一方で、「人が成長するのはどんな時か?」を考えると、1つの答えとして「夢中になっているとき」が挙げられるのではないでしょうか。夢中になって没頭し、気づいたら時間が経っている。いわゆるフローの状態の時に人は急激に成長します。
では、「夢中になった経験をいつしたか?」というと、子供の頃を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?それは、経験が浅いからこそ、新しい物事に出会い感動する機会が多いからだと思います。
そういう意味では、子供の方が大人より成長スピードが速い、と言える場面はありそうです。
結論として、どんな人の成長が最も速いと言えるでしょうか?
それは、「経験を重ねつつも、なお夢中になれる場面を自分の手で作り出せる人」です。言い換えると、(月並みな表現ですが)「常に新たな環境に身を置き続けられる人」とも言えます。
果たして、自分自身そのように行動できているでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。