ヒーローはライブハウスにいた


みんなは音楽が泣いたことがありますか?
厳密に言えばライブで泣いたことがありますか?

自分には3つのアーティストがいる。1つ目はMrs.GREEN APPLE。2つ目はIvy to Fraudulent Game。そして今回のメインである Arakezuriである。(他の2つに関しても今後やってはいきたいね)

その日の自分はとにかくモヤモヤしていた。考えられる原因の1つ目は好きなバンドがやるフリーライブのチケットが全く取れなかったこと。そのバンドはある曲がTikTokでバズっていた。しかしイベント会社の企画で対バンをやっても目当ての人は30人いるか?くらいだった。自分は女性比率が9割超える中でも男1人で結構ライブハウスに足を運んでいた自負があった。それなのに無料となると寄ってたかって色んな人が抽選に申し込み全く当たらない。一般発売も即完で折角のワンマンが行けないことになった。ライブ行ってるやつが偉いとまでは思わないけど、無料に都合よく集られることに苛立ちは覚えてしまった。それが本人達にとっては狙い通りで良いことだったとしても。
2つ目は好きな人にいい感じの人がいることを知ってしまったこと。そう、お察しの通り1つ目なんて建前で本音は2つ目はなんです。その人とは月に3回くらいはライブに行っていて、良い友達であった。というか良い友達を強制はされていた。まだ会って間もないころに異性の仲良い友達は欲しいけど恋愛感情とかはお互い抱かないような関係が欲しいって言われていた。端的に言って牽制はされていた笑。自分はその言いつけを守っていた。それでも好きにはなってしまった。でも相手も恋人作る気はないって言っていたからそこに安心もしていた。だからこそ、その日に共通の友人を通じて良い感じの人がいることを知ってショックでもあった。そのあと見たバンドの印象は全く残っていない(本当にごめん。) 
ぁ、その日行ったライブは1つのリストバンドで色んな会場回れるサーキットだったので12時〜20時までライブ見てました。

そんなショックを抱えたまま見たバンドが Arakezuriだった。

Arakezuri数日前にもライブ見たけどその時は歌詞もうろ覚えで感情のこもったバンドだなって印象だった。そこから数日めっちゃ聞いて歌詞までわかるようになった。自分インスタにもその日行ったライブの感想を載せてるけどそこにも

歌詞まで分かるようになったらハマってしまう。

なんてことを書いていた。実際その通りだった。リハでキーホルダーという曲が流れた時点で涙が止まらなかった。自分の場合このバンド好きだってなる基準が歌詞よりもメロディになることが多い。あとコーラスの声が大きいとそれだけで好きになりがちである。Arakezuriはその両方を備えた上、歌詞も響いてきた。

ここで余談になるんすけど、自分ものすごく自己肯定感の低い人間なんですよ。具体的には就職活動で行った適性検査で自己肯定感を見れる項目が低すぎて面接官に心配されたレベルで。実際交友関係でも自分の中では5本の指に入ると思ってる友人がいても、その友人の中では自分なんてせいぜい30番目だろうなんてことを常に考えている。

上で挙げた好きになってしまった友人もそれである。その日の出来事で自分は、一友人としても、好きな人としてもの二重である種、孤独感みたいのを覚えた。自分にとってはライブの趣味もあって話を聞いてくれる少ない友人だったけど、相手にとっては数ある友人の1人だったんだろうなあって。
そんな中で

ずっとそばには俺がついてる
あなたよりもあなたのそばにいる
間違うなんて当たり前さ
だからこそ味方でいるんだよ

こんな歌詞泣かないわけないじゃないですか。常に自分を身近に感じて大事に思ってくれる人がいない気がしている、しかもそれをつい数時間前に実感してしまった人間に。

その後のライブは涙が溢れっぱなしであった。でも不思議とライブ前まであったモヤモヤは軽くなっていた。それはさっき述べた孤独感もあるし、牽制されていて好きになってはいけないと言い聞かせてた重圧もあったのかもしれない。(好きなのを自覚した今それはそれでしんどいけど)

しかしあのライブの後自分の気持ちが軽くなって晴れやかになったのも事実である。あの日shelterにはArakezuriというヒーローがいた。少なくとも自分は彼らに救われた。

そんな例の彼女と来週ライブ行くけど、いかんせん良い感じの相手がいると知ってから初めてだからいつも通りいれるか分からない。
でも自分は1人じゃない、気持ちを救ってくれるヒーローがいる。また彼らに頼れば良いのかもしれない。

9/18 私のヒーローはライブハウスにいた。

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