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01.うちの家庭内暴力の内訳について
私が親から受けてきた身体的および精神的(心理的)暴力について具体的な事例を出す前に、その内訳を大まかに説明させていただきます。
これは、過去に私が親から何をされたのか、または逆に何をされなかったのか、客観的に示すためのものです。自身の尺度で作成した定義を用いることは適切ではないと考え、公的機関が一般公開している様式を利用させていただきました。個々の家庭内暴力の内容や深刻さの計測だけが主眼の指標は見つけられなかったため、それに近いものとして、厚生労働省から発行されている「子ども虐待対応の手引き」文書の「在宅支援アセスメント」様式と公式ページ上へ直接掲載されている「支援の必要性を判断するための一定の指標(例示)・情報集約のための様式」を使用します。
これらの様式は、児童相談所などの公的機関が虐待の発生している家庭を支援するために用意されたものだとあります。私は内部関係者ではないので、現在実際にこれらを用いて支援が行われているのかどうか知りませんが、公開情報として載せられている以上は、判定基準などが実際の基準と大きく乖離しているようなことはないと思いますので、そのまま使わせていただきます。
以下が元の文書の公開場所です。
<厚生労働省の公式サイトより>
・子ども虐待対応の手引き「第2章 発生予防」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv12/02.html
・子ども虐待対応の手引き(平成 25 年8月 改正版)厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課
※PDF文書へのリンク
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/dl/120502_11.pdf
・在宅支援共通アセスメント・プランニングシート利用解説書
※PDF文書へのリンク
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000520608.pdf
具体的な説明は載せられていないように見えるので推測になりますが、おそらく「子ども虐待対応の手引き」文書内の「在宅支援アセスメント」の最新版に相当するものが「支援の必要性を判断するための一定の指標(例示)・情報集約のための様式」なのではないかと思われます(直近の年度の「子ども虐待対応の手引き」文書が見当たらなかったため)。
今回この2種類の様式を両方とも使う理由は、双方に共通している部分はあるものの、包含できていない部分がそれぞれにあると判断したからです。最新版には2013年版にない要素がありますが、2013年版のような各要素の重さを記入する構成になっていません。また「在宅支援アセスメント」は上のリンク先に2018年版が添付されており、こちらも記入はしてみたのですが、精神的な疾患と身体的な疾患の区分けがされなくなっていたり、養育者の就労問題や配偶者間の暴力に関する要素が削除されていたり、2013年版よりも回答し難かったため2013年版を主とさせていただきます。
該当する項目の回答欄には赤色の丸印をつけています。各項目の具体例となる要素で該当しているものはそれぞれ赤色の丸印(四角印)で囲み、部分的に該当するもしくは疑いがある場合は赤色の三角印で囲んでいます。
なお、我が家の家族構成は実の父親と実の母親、自分、複数人の弟です。以下の回答は保護者(養育者)の欄は父親と母親の両方を含み、子供の欄は自分以外にも弟たちを入れた我が家の子供全員を含んでいます。つまり、項目によっては父親のみが該当するもの、母親のみが該当するもの、自身は該当しないものの自分以外に該当する子供がいるために「該当する」回答をしたものがあるということです。ここでは、誰がどの項目に該当しているのかを詳細には記載いたしません。今後、少しずつ文章化する具体例の中で示させていただきます。
・最新版の記入結果
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・2018年版の記入結果
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・2013年版の記入結果
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上の回答について、2013年版の前半部分から2013年版の後半部分まで順番に補足します。
・親から受けた虐待の概要について
種類としては「身体的」「ネグレクト」「心理的」「性的」に該当する要素がありましたが、最も頻度が高く且つ攻撃性が高かったものは「身体的」および「心理的」でした。
受けていた子の年齢は開始時期が3~4歳で、そこから多少の内容の変化を伴いつつ、途切れることなく毎日続き、成人後も継続していました。
程度の判定については、判断基準が読み取れなかったため未回答としています。
・身体的な暴力について
最も強い力で且つ高頻度で叩かれていた部位は、後頭部でした。次いで、側頭部、頭頂部、前頭部の順でした。
手で叩く部位はその他に肩や腕などありましたが、それらの部位の頻度はあまり高くなく、頭部を叩くほどの力の強さでは叩かれませんでした。
足で蹴る場合は、肩や背中、腰、臀部など、対象となる部位は様々でしたが、全力を込めて蹴り上げるような危険な動作ではありませんでした。比較としては、手で叩く時の方が大きな力を込めて(大きな予備動作で)衝撃を与えられていました。
手や足を使う以外では、体を狙って物を投げつけてくることがありました。その際は刃物や工具など重量があるなどして即死に繋がるような物体を選ぶことはなく、プラスチック製品や本などが通常でした。稀に陶器の食器など多少危険に感じるものがあった程度です。
また、暴力の対象となる部位に顔面や腹部などの柔らかい部位が狙われることはありませんでした。
・虐待の継続性について
ほぼ毎日でした。
・養育者自身の被虐待歴について
私には知り得る機会がなかったため、明確ではありません。親のこれまでの言動から、おそらく該当するのではないかと考え、疑いがあると回答しています。
・子の具体的な状態について
唯一「日常的世話の欠如」には該当しませんでした。
この項目以外には全て該当しています。
・家庭環境について
矛盾しているように見えるので伝わりづらいと思うのですが、我が家の場合は「夫婦不和」は該当せず「夫婦間暴力」には該当しています。夫婦間でお互いに全幅の信頼を寄せており、子供より夫婦を優先する、普段から仲睦まじいことを強調するなど、親本人たちは不和がないと認識しています。しかし、父親から母親へ日常的な心理的暴力があり、母親は追い詰められていました。
経済面については、子の立場からは経済的に困窮した生活ではないように思っていましたが、親の口から経済的困窮を理由にして様々な制限を受けることが多かったため、疑いがあるとしています。
・養育者自身の状態について
何らかの精神疾患を持っているように見えていましたが、通院歴があるのか、そもそも親本人にそういった自覚があるのか、何も知らないため、疑いがあるとしています。
父親も母親もアルコールやギャンブルなど、何らかの依存症はありませんでした。
・養育態度について
特に父親については、自身の言動に問題があるなどと全く認識していないことが、子供の目からもはっきりとわかりました。そのため、積極的な子育てに関する学習や改善を親自身に期待することはできませんでした。
・公的サポートに対する態度について
家庭内暴力に関する問題で公的機関を頼った経験がないため、実際に公的機関の援助が発生した場合にその効果があったのかどうか、という仮定の判定については不明です。推察もできません。ただ、過去に小学生の子供が発達障害を疑われて公的機関の介入が発生したことがあり、この時に親がその介入を断固拒否する姿勢を見せていたため、「協力態度なし」には該当すると回答しています。
以上です。