見出し画像

ワンマンライブ”Act”を終えて

多忙な1週間を終えて、酒を飲みながらふと先週のワンマンライブの事について振り返りたくなってしまった。明朝のゴミ捨てがきついとわかってはいても、酒を煽りたくなるのが性だ。

今回は満を持しての全国流通盤を経てのワンマンライブのはずだった。コロナウイルスの関係で56名限定でのライブという、当初想定していなかった展開。
「今、やらなかったらいつやれるのか」
メンバー一同、わき目も触れず満場一致で予定通りワンマンライブを行う決断をした。

2部構成で全24曲のセットリスト。バンドキャリアとしては最長の尺。
正直こんなにも緊張して、曲を経るごとにボルテージが上がっていくライブは初めてだったかもしれない。いつもならお客さん一人一人の表情を見ながら感触をつかむはずなのに、この日は一切目に入らなかった。

些細なミスとかクオリティとか関係なく、自分達は最高のライブをしているという確かな実感だけがそこにあったと思う。謎の無敵感。ずっとマリオのスター状態で突っ走っているような感じ。

信じられるのはバンドメンバーと愛器Fender Jazzmasterと手塩にかけて仕上げたエフェクターボードのみ。むしろそれ以外に何を信じれば良いのかはわからない。自分が日頃からこよなく信じているものが、より確固たるものに昇華したような感覚になった。そんな”謎の無敵感”。

正直に言うと、これが”解散ライブ”でもおかしくはなかったとは思う。
そりゃもちろんそんな簡単に解散してたまるかと思っているけども、1つの分岐点になったのは間違いない。新しいスタート地点に立つ準備が出来たのだと思う。まさに未来が見えたライブだった。

”Abstract”や今回のワンマンライブ"Act"を経て、バンドはこの先歩んでいく道筋を考えるのが凄く楽しい。もっとやりたいことや、表現したい色・音があふれ出てくる。

この先の未来に希望を持つきっかけにもなったし、謎の達成感も十二分に感じた。このワンマンライブが大成功と思えたのならこんなに幸せなことはないと思う。

改めて、ワンマンライブを観に来てくれた皆様、O-nestのスタッフの皆様、PAかじくん、照明伊田くん、ドラムテックたかしくん(ex: Vianka)、撮影部隊のパラダイスさん、美織さん、bokuonfune星野くん本当にありがとうございました。

これからも17歳とベルリンの壁をよろしくお願いいたします。