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鬼滅の刃で中学英語#23~鬼滅英単語⑦ 炎の呼吸を英語で
水の呼吸と来たらやはり、常に「水柱」と共に柱に居続けた「炎柱(えんばしら)」の、「炎の呼吸」しかないでしょう!
ということで今回の「鬼滅英単語」は、サブキャラの善逸や伊之助をさしおいて、炎の呼吸編です。
なお、以下は原作7~8巻で、アニメ化されていない部分(映画で紹介される)型医療に含まれるので、アニメ派の人はネタバレ要注意です!
炎の呼吸の前に・・・「炎柱」は英語で?
炎の呼吸の使い手といえば、炎柱・煉獄杏寿郎(以下、煉獄さん)。
一番最初に登場したシーン、柱合会議にて、真顔で「鬼をかばうなら隊律違反、斬首」と真っ先に言っていた人ですね。
(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.6)
なお、「炎柱」は上記の通り「Flame Hashira」となっています。
「flame=炎、火炎(発音)」とそのままです。
ストリートファイターに出てくる、闘うヨガ行者ダルシムの「ヨガフレイム」の「フレイム」ですね。
車やロボットの「フレーム」は「frame」とスペルも発音もちょっとずつ違うので気をつけましょう(特に受験生!)。
炎の呼吸 壱ノ型
「炎の呼吸」は、水の呼吸の時と同じような形で「Flame Breathing」となります。
(以下はDemon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.7)
Flame Breathing First Form
(炎の呼吸 壱ノ型)
Unknowing Fire!
(不知火!!)
※unknowing=知らないという形容詞(発音)
※fire=火という名詞
壱ノ型は、水の呼吸同様、「First Form(第一の型)」。
技名の方ですが、日本語の「不知火」というのがわからないと、英語に訳すのはほぼ不可能でしょう、という良い例で、漢字のまんま訳したようですね
不知火
↓
〈不知=知らない=unknowing〉+〈火=fire〉
ちなみに「不知火」というのは、夏の九州の海で見られる、遠くの漁り火(いさりび)が海面近くに浮かんで見える蜃気楼の一種ですね。
その自然現象よりも、漢字と語感の響きから、技の名前とかキャラの苗字とかに使われがちですが、それを訳すのは確かに困難ですね。
技自体も突撃して切り払うというものなので、それと「不知火」のイメージがつけにくい、訳泣かせな技です。
ちなみに「unknowing」ですが、「unknow」にingをつけて形容詞化したもので、「unknow」は、
un(否定)+know(知っている)=unknow(知らない)
という単語の構成になっているので、一緒に「know=知っている」もおぼえちゃいましょうね。
炎の呼吸 弐ノ型
(ここから以下はすべてDemon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.8)
Rising Scorching Sun!
(昇り炎天)
※rising=上る、昇るという形容詞(発音)
※scorching=焼け付くようなという形容詞(発音)
※sun=太陽という名詞
弐ノ型(Second Form)は、珍しい切り上げ系の技です。
この辺は、「下から上に燃え上がる」炎らしさを表現しているのかなと思いますが、そこで出てきた単語が「rising」。
一番有名な使い方は「rising sun=昇る太陽=朝日」です。
「scorching」は、私も初めて見たような英検1級レベルの単語で、元々は「scorch(変色するほど焦がす)」という動詞にingをつけて形容詞にしたものですね(ちなみに「rising」も「rise(昇る)」という動詞にingをつけたものです)。
壱ノ型と違い、「昇り炎天」という辞書にないような言葉なので、この「天」をその技の円形の炎を見て「太陽」と読みかえて、ただの「rising sun」だと朝日になっちゃうので、「焼け付くような朝日」という意味の「Rising Scorching Sun」となったんでしょうね!
炎の呼吸 肆ノ型
参ノ型は作中に登場しないので(映画では登場するのでしょうか?)、飛ばして肆ノ型です。
Fourth Form: Blooming Flame Undulation!
(盛炎のうねり)
※blooming=咲きほこる、花盛りのという形容詞(発音)
※undulation=波動、うねりという名詞(発音)
こちらも弐ノ型「昇り炎天」と同じく、辞書に載ってないシリーズなせいか、通常は花に使うことが多い「blooming」を「flame undulation(炎のうねり)」の修飾に使っています。
(ちなみにundulationはまず見ることがない英単語です!)
花が咲くような鮮やかさと、多数の攻撃を弾きかえす華々しさも合わせて表現しているわけですね!
炎の呼吸 伍ノ型
伍ノ型(Fifth Form)は名前もビジュアルもシンプルだけど格好いいですよ。
Flame Tiger!
(炎虎(えんこ))
※tiger=虎、タイガー
炎の虎=フレイムタイガー、まんまです!!
水の呼吸は「龍」のイメージでしたが、激しい炎の呼吸は「虎」と、まさに常に柱にいつづけた「双璧」「ライバル」関係にあることで「龍虎/竜虎*」をイメージしているんでしょうね。
*竜虎
力量の伯仲した二人の強者のたとえ。(広辞苑 第七版)
設定がよく考えられています!!
炎の呼吸 玖ノ型
玖ノ型は、炎の呼吸の「奥義」です。
Ninth Form: Rengoku!
(玖ノ型 煉獄)
名前のまんま!!!
まんますぎて英語として学ぶ所がないです!
(これなら「不知火」も「Shiranui」でよかったんじゃ…)
あえてあげるとすれば、「奥義」というところでしょうか?
Flame Breathing esoteric art!
(炎の呼吸 奥義)
※esoteric=秘技の、奥義のという形容詞(発音)
※art=芸術、技術
「art」は、日本語では「アート」「美術」と訳されるため、戦いの場で「アート?」と思ってしまうかもしれませんが、英語圏では「技術」という意味でも使われるため、そこの違いになれましょう!
以上が「炎の呼吸」英語版でしたが、いかがでしたか?
水の呼吸ほど「火」関連の単語が少ない上に、中学ではまずお目にかからない英単語ばかりでした。
でも、技の名前のつけ方はわりとわかりやすい構造で、「形容詞+名詞」という形式の名前が多かったですね。
不知火:Unknowing Fire(形+名)
昇り炎天:Rising Scorching Sun(形+形+名)
盛炎のうねり:Blooming Flame Undulation(形+名+名)
炎虎:Flame Tiger(名+名)
このように、「形容詞は名詞の前」ということがわかっていれば、辞書を引いた時に「形容詞と動詞と副詞になるけどどれを選べば?」なんてこともなくなりますよ!
本日のまとめ
・炎の呼吸は「Flame Breathing」
・形容詞は名詞の前に置いて、名詞を修飾する
・動詞+ingが形容詞になって後ろの名詞を修飾することがある
煉獄さんのカッコ良さが溢れる8巻は必見