鬼滅の刃で中学英語#63〜アニメ編:英語版Blu-rayの吹き替え&字幕で学ぶ〜DVD情報も
こんにちは、お久しぶりです。
劇場版『鬼滅の刃〜無限列車編〜』が次々と記録を打ち立てるくらいのヒットを出し、なのにここは全然更新しないじゃないかと怒られそうな感じですが、別のブログ『英語の呼吸』ではほぼ毎日更新しておりますので、そちらもよろしくお願いします。
さて、フォロワーさんも増えている状態なので、こちらもちゃんと書いていかねばと思うのですが、いろいろかぶってきて難しくなってきました。
(noteだと関連を使っての解説がしづらいんですよねぇ)
・・・が、せっかくなので「note」らしい記事として、
『鬼滅の刃』の英語版の、DVDならぬブルーレイディスクを買いました!
(DVDは出ていないのです!)
というお話をしていきます。
英語版ブルーレイとは?
(※1/24追記 完結となるPart2も発売されました!)
『鬼滅の刃』の英語版は、ここでも何回もご紹介していますが、
『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』
といいます。
この英語版(正確には北米版)ブルーレイディスクが、ついに先月発売されまして、
Amazonで買えるんですよね、今。
(※ポチッとするのはちょっと待って下さいね)
しかも凄いのが、
13話(全体の半分)収録で、
定価が税込8,480円(実売5千円)なのにブルーレイ3枚組。
(ブックレットや巻ごとのパッケージは皆無)
たった3枚に全26話の半分が収録されているわけです。
(衝撃の13話、325分)
つか、安くないですか? これ?
しかも、ハリウッドやディズニーのDVDに英語音声や字幕が入っているのと同じように、この英語版ブルーレイにも、
・日本語音声
・英語吹き替え音声
・英語字幕
がついているわけです。
そう、普通に、日本語だけで聞くことも可能。
なのに、販売価格は日本で買う1本(2~3話)分。
送料込みでも1万以下。
先日26話まで収録したPart2が発売されましたが、
あわせて買っても、1万5千~2万弱くらい。
しかし、パチモン感が凄い!!!
実際、海賊版DVDはそういったものが多いですね。ギュッと押し込めた。
・・・しかし、これはれっきとした正規品です。
以前はAmazonにもパチモンやドイツ語版DVDしか売っていませんでしたが、これは「限定版」も存在するくらいのものなので、本物です。
(※ポチッとするのはちょっと待って下さいね)
ちなみにブルーレイしかないのか?
ということですが、ブルーレイしかありません。
(パチモンはDVDです)
ですが、
このブルーレイ、日本のアマゾンからポチッとするだけで買えるんです。
住所も、勝手に英語に変換してくれるので、それを確認して、必要であればちょいちょい手直しすればいいだけで、誰でもすぐに、この北米版をゲットできるわけです。1週間ぐらいで届きます。
(※ポチッとするのはちょっと待って下さいね)
なぜこんなに興奮しているかというと、これ、
通常の日本語の音声に加えて、
英語字幕&英語音声まで入っているわけですよ!
これは、英語を勉強するのに最適な「教材」じゃない?
と思ったわけですよ。
ディスクの入れ替えの手間も少ないですし。
しかし、世の中そんなに甘くなかったんです。
英語版ブルーレイ購入時の注意点
DVDには「リージョンコード」というものがあって、日本とアメリカはそのリージョンコードが違うため、アメリカで売っているDVDは日本で再生できない、というのはよく知られているところです。
では、ブルーレイは?
ブルーレイ(Blu-ray)はなんと、日本とアメリカ(北米)はリージョンが一緒なんですよ!
(※ポチッとするのはまだ待って下さい)
しかし、喜びはつかの間ですよ?
これ、レコーダーとかに入れてみて下さい。
こんなメッセージが出てきますから。
本ディスクならびに機能は、米国・カナダ・メキシコにおける販売と視聴のみにライセンス付与されています。本ディスクのコンテンツは、当国ではご利用になれません。
なんと、再生できません!!
リージョンは一緒なのに、アメリカ・カナダ・メキシコという、いわゆる「北米」で使われているレコーダー、プレイヤーでしか再生できないようなプロテクト(国コードロック)がかかっているわけですね!
国コードロックとは?なぜついている?
そもそも、北米は、日本よりも圧倒的に国土が広いため、日本みたいに電波で全国ネットの系列テレビを見る、みたいな概念があまりなく、そのぶん、ケーブルテレビが非常に発達しているんですね。
子どもに人気の「カートゥーンネットワーク」「ティズニーチャンネル」も、アメリカのニュースでおなじみの「CNN」とかもケーブルテレビチャンネルです(なんならCNNはCable News Networkの略)。
そんな環境なので、最近、コロナ禍の影響で視聴者の増えた、「Amazonプライム」やら「Netflix」などのサブスクリプション型(月定額)の動画配信サービスがずっと前から、日本よりも一般的なんですね。
そんな中で、日本のように2~3話しか入ってないパッケージのDVDが売れるか?
日本のように大量の「アニメファン(オタクとも言う)」がいるわけではない北米で?
・・・ということで、この、北米アニメ版『鬼滅の刃(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba)』のように、1パッケージに多数の話を収録したブルーレイを、(日本から見たら)破格の値段で売っているそうです。
事情が違うわけです。
なお、ブルーレイ3枚に13話(日本のDVDだと5.5枚分)入っているわけですが、ブルーレイはDVDのおよそ5倍の容量がありますので(北米版鬼滅は2層なので50GB)、画質はちゃんと1920x1080のフルハイビジョンですよ。
MPEG4なので、正規のMPEG2よりは画質が落ちると思いますが、動画配信サービスはMP4なわけなので、実用では視聴に耐えられるといえるでしょう。
しかし、今度はそんなのが、アマゾンでポチッとしたら買えてしまったら、日本で販売されているDVDやブルーレイはどうなります?
日本のが売れなくなりますよね?
だから、北米に限定しますよ、ということにして「国コードロック」というものを作動させるようにしているわけです。
そうやって、ライセンス提供して放映・ディスク化しているわけです。
(そのライセンスを持っている会社のサイトに、北米以外からアクセスできないようになっているくらいの徹底ぶり)
日本のDVD・ブルーレイは、給料が安いアニメ業界の大事な収入源ですから、そのビジネスモデルが壊れては困るわけですね。
なので、日本で生産されているレコーダーやプレーヤーでは、北米版が再生できないでし、パソコンの再生ソフトでも再生できないのです。『鬼滅の刃』に限らず、です。
↑は名作『∀(ターンエー)ガンダム』の1~25話収録したブルーレイです笑。
ヤバすぎでしょ、北米版。
北米版「アニメ鬼滅の刃」を再生する方法は?
しかし、私は別に、日本のを買いたくないということではなくて(そもそもプライムビデオでまぁまぁ見ている)、アニメ版の鬼滅の「英語音声」や「英語字幕」に用があるわけです。
まぁ、こうやって「鬼滅の刃」の英語版(マンガ)の記事を書いている関係で、物は試しに買ったものの、やっぱりレコーダーで見られないので、どうやって見るかなと考えた場合、方法が2通り考えられました。
1.PCでリッピングする
2.リージョンが変えられるソフトを使う
3.リージョンフリープレーヤーを使う
1.PCでリッピングする
デジタルデータは、単純な話、「0」と「1」で出来ているので、理論上はどんなデータも解読できるわけですね。理論上は。
なので、DVDやブルーレイのディスクデータから、ぶっこ抜く(リッピングする)ことは昔から出来ますし、今も、出来ます。
出来るから、そういうソフトも存在します。
「字幕付き」「字幕なし」など細かい設定ができるため、ディスクからデータをぶっこ抜いてスマホに入れるなどしたい人にはいいかもしれません。
が、今はリッピングそのものは著作権法違反なので、自己責任でやって下さいという話です。
というか、そんな方法、英語を勉強する学生には勧められないですよねぇ(なぜ考えた)。
2.リージョンが変えられるPCソフトを使う
こちらは、リッピングのように違法感がない方法です。
ただ、最初から付属していたソフトとか、フリーソフトでは、Blu-rayのリージョンを変えられないので、基本、見られません。
なので、改めてリージョンを変えられる再生ソフトをインストールする必要がありますが、有料のものが多いです。
ただ、なかには「無料」のものもあります。
そこでこの「Leawo Blu-ray Player」を実際に試してみたところ、普通のレコーダー同様最初に「北米限定です」メッセージは出るものの、そのまま放置しておくと本編の再生が始まります。
リージョンの手動変更もできますが、自動でリージョンを変えて再生してくれるため使い勝手は非常に良いと思いますし、再生途中での音声の切り替え、字幕の切り替えも可能です。
無料の理由は、体験版ということではなく、一時停止をすると「広告」が出ることですね。その広告が、いわゆるリッピングソフト(有料、5分体験版あり)をアピールする、というビジネスモデルなんです。
ただしこれも、毎回同じ広告ですし、[×]を押せば消えるので、そこまで集中力は削がれない気もします。
PCを使う人なら、この方法がスムーズかなと思います。
3.リージョンフリープレイヤーを使う
PCを使わず、テレビで観る現実的な方法は、
「リージョンフリーブルーレイプレイヤー」を使うことですね。
文字通り、「リージョンフリー」に対応したプレイヤーのことで、あの、ソニーから出ているものが有名ですね。
ちなみにこれは正確には「DVDリージョンフリー&Blu-rayリージョンA」なので、完全なるリージョンフリープレイヤーとは言えませんが、日本と北米のリージョンに対応するだけでなく、そもそも国コードが最初から「米国」になっているため、北米版アニメを見るのには最適のプレイヤーです。
が、いかせん、値段が高いのが難点。
(完全なリージョンフリーはもっと高いけど)
しかし、日本で買えて、使えて、法律的に問題にならない。アニメ配給会社の売上にはあまり貢献しないというデメリットはあるにしろ、英語に対応した北米版ブルーレイアニメを自宅で見るには一つの現実的な選択肢にはなります。
(すべての再生を保証する物ではありません)
さらにより現実的な選択肢として、PS4を使う方法があります。
PS4は国コードがそもそも米国、当然リージョンはAになっていて、北米版アニメブルーレイがそのまま見えるそうです(DVDは見られない)。
凄いですね。
まぁ、リージョンフリープレイヤーと値段が変わらんと言えば変わらんので、PS4の方がよさそうに見えますが・・・ディスクによっては字幕を消せないと行ったこともあるという話(伝聞です)。
いずれにせよ、本来のディスクの使用用途ではないので、自己責任でお願いします。ということになりますが、日本で見るならこういう選択肢があるよ、ということです。
実際に再生してみた感想
では、北米版アニメ『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』は、実際どうなの?
勉強になりそうなの?
という話を。
【英語字幕】
英語版マンガのセリフと異なります。
原作マンガ:惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!
英語版アニメ:Stop that pathetic groveling!
英語版マンガ:Stop bowing so pitifully!
※pathetic=情けない、哀れな
※groveling=(卑屈な)謝罪
※bowing=かがみ込む
※pitifully=哀れみを誘う、お粗末な、同情的な
英語音声とも異なりますが、字幕に説明感があるのは、海外映画の日本語字幕と同じ感覚かなと思います。
ちなみにOP・ED曲の歌詞に字幕は付きません。
【英語音声】
そもそもセリフが多い作品ですし、英語ネイティブ向けの吹き替えなので、英語は超速く感じると思います。
かなり英語レベルが高い人でない限り、いきなり英語音声に挑戦しない方がいいでしょう。
そもそも、『鬼滅の刃』って、日本語でも難しい表現が多いので、それを英語ネイティブ向けの会話セリフに落とし込んだものですからね。
逆に、ガチで英語圏で住もうとしている人は、これで予習して、友達を増やす、というのも一つの方法ではあるでしょう。
「刀」とか「家族」とか、日本の文化も説明しやすいでしょうしね。
ただ、日本のアニメに慣れすぎていると、北米版の声は、アニメ声優じゃなくて、モロ成人男性の声が多いので、ちょっとイメージがくずれるかもしれません・・・その辺は割り切りが必要です。
気軽な気持ちで手を出すと痛い目をみるけど、ガチで「英語の呼吸」を取得するのであれば、手を出しても良いでしょうね。
オススメの勉強法
これは鬼滅英語版に限らずですが、英語版アニメを使った英語勉強法は、
(見たことない人は日本語で見る)
↓
日本語音声を聞きながら英語字幕オン
↓
英語字幕を把握できたら音声も英語に
↓
最後は英語字幕もオフ
という順でやるのが一般的ですね。
いきなり英語音声にチャレンジするのはかなりハードルが高いですからね。
ですから、まずは日本語と対応する英語を学んでから、
より会話的な音声を聞く、という順番が正しい利用方法です。
ただ、基本的な英語力がないとちょっと厳しいかもしれませんが、
ひとまず、日本語音声+字幕にして垂れ流しておくだけでも、
「あ、これ学校で習ったヤツだ」
「これ、なんとなくわかる」
と理解を深めてくれるだけでもよいのかなと思います。
ブルーレイディスクそのものは手軽に買えるものの、それを使っての英語学習というと、やはりちょっとハードルが高いかも?という感じでしたが、何ごとも「慣れ」で身につくこともありますし、うまく使えばありといえばありでしょうね。
(※本分内の記事をよく読んでからポチッとして下さいね)
ちなみに先日、残りの14~26話(完結)まで含むPart2が発売されました。
今なら限定版も発売されています。
限定版は、アマゾン情報によると、
・ボックス(日本版の全巻特典?と同じ図柄)
・サントラCD3枚(日本版生産限定盤8巻、9巻、11巻付属の音楽集)
・イラストカード
・ブックレット
・劇場版(無限列車)の特報映像を含むPV・CM集
・第19話「ヒノカミ」ノンクレジットエンディング映像とアメリカ版声優さんのオーディオコメンタリー
・第23話「柱合会議」ノンクレジットオープニング映像
・日本版声優さん(花江夏樹さん、鬼頭明里さん、下野紘さん、松岡禎丞さん)による第26話のオーディオコメンタリー が付属
とのことでした。
(※本分内の記事をよく読んでからポチッとして下さいね)
とはいえ、お話ししたように、北米アニメ版は、字幕と音声が違う、ということで、解説泣かせです。
ですから、私は(マンガ好きというのもありますが)、読む方も書く方もわかりやすい「マンガ版」を元にして、引き続き英語の解説をしていくことにしていきますので、「英語の呼吸」↓もよろしくお願いします。
ま、マンガ版の方が、セリフが会話的過ぎないので、学校英語の解説はしやすいですしね。