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鬼滅の刃で中学英語#21~鬼滅英単語⑤ 水の呼吸を会得する(中編)~

ジャンプ連載中の「鬼滅」本編はえらいことになっていますね。

とはいえここはネタバレサイトではないので、色々言いたい気持ちを抑えつつ、粛々(しゅくしゅく)と、前回に引き続き、「水の呼吸」の技を紹介していきますよ。

前編(壱~参)はこちら

水の呼吸 肆ノ型(英語ver)

前回は、壱から参まででしたので、今回は「肆ノ型(しのかた)」から。

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Fourth Form Striking Tide!
肆ノ型 打ち潮)
※fourth=第4の、4つめの
※striking=打つ、著しい、目立つという形容詞(発音
※tide=潮、潮流という名詞(発音

これまで、「first」「second」「third」と、「one」「two」「three」と異なる形になった「第○」ですが、四番目からはずいぶんわかりやすくなりますよ。

「4=four」だから、「第4の=fourth」

「four」の後ろに「th」がついただけなので、とても覚えやすいですね!

なお、技名の「打ち潮(striking tide)」ですが、そういった日本語はないので、おそらくですが「打ち付ける潮(波)」をイメージしているのだと思います。

「striking」の方は、ちょっと難しい話ですが、元々「strike(ストライク、ストの語源)」をingをつけたもので、形容詞になって、後ろの「tide」を修飾しています。

ちなみに、「strike」には「打ち付ける、叩く、攻撃する」などの意味があるため、「打つ」という言葉の翻訳としてつけられたのかなと思います。野球の「ストライク」もこの言葉なんですよ。

水の呼吸 伍ノ型(英語ver)

伍ノ型は特殊ですね。

鬼が抵抗しない時のみ、痛みもなく首をはねる、炭治郎以外誰が使ったんだろう? と思うような優しい斬撃です(冨岡さんは使ったことないんじゃないか?)。

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Water Breathing: Fifth Form
(水の呼吸・伍ノ型
※fifth=第5の、5つめの(発音

「第5」は「fifth」ですね。

「5=five」とちょっと違う部分もありますが、始まりの部分は同じ「fi-」です。発音(フィフス)にクセがありますが、「第○の」には、最後が「-th」で終わるものが結構ありますので慣れましょう!

なお、技名の「干天の慈雨」ですが、以下のように訳されていましたね。

Blessed rain after the drought!
干天の慈雨
※blessed=神の祝福を受けた、という形容詞(発音
※rain=雨という名詞(発音
※after=後で、後にという前置詞(発音
※drought=干ばつ、日照りという名詞(発音

新しい単語が山ほど出てきていますが、そもそもの日本語も難しいので、英語も難しい単語が出てきています。

そもそも私も知らなかったのですが、「干天の慈雨」というのは辞書にも載っている言葉で、

ひでりの時に降るありがたい雨。苦しい時の救いや待ち望んでいたことの実現にいう。(広辞苑 第七版)

ということらしく、ウィズダム和英辞典でも「干天(dry weather)」の例文として下記の表記があります。

干天の慈雨
⇒a merciful [a welcome] rain after a long spell of dry weather.

英語だと、上記のような説明がズラズラと並び、日本語の「干天の慈雨」ほど短く端的に表現する言葉がないようです。

これでは技名として長過ぎですね。

そんなわけで、

干天の慈雨

干ばつ(drought)の後の(after)、神の恵みの(blessed)雨(rain)

Blessed rain after the drought
(意訳:干ばつの後の恵みの雨)

というような形で、意味を解釈して翻訳したようですね!

なお、ここで使われている珍しい英単語、「blessed」「drought」は中学レベルの英単語じゃないので、出てきても長文問題で、なおかつちゃんと訳までついているような語ですから覚えられなくても、OKです。

ここでは「after...=…の後に」の使い方がわかれば大丈夫です

でも、技名としては長いですよねぇ・・・「Blessed Rain」でも良かった気が・・・

水の呼吸 陸ノ型(英語ver)

次は「陸ノ型(ろくのかた)」。

これは回転しながら広範囲に技を繰り出す、攻防一体型のド派手な技です。

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Total concentration: Water Breathing
(全集中・水の呼吸)
Sixth Form Whirlpool!!
陸ノ型 ねじれ渦)
※sixth=第6の、6つめの(発音
※whirlpool=渦巻きという名詞(発音

「第6の」は「sixth」です。

「6(six)」に「-th」をつけるだけなので、超簡単ですね。

技名の「ねじれ渦」ですが、日本語にもそんな表現はないので(軸が斜めということが言いたいのか?)、英語版はシンプルに「渦巻き」を表す「whirlpool」です。

「whirl(ぐるぐる回る)+pool(水たまり、プール)」の組み合わさった語で、この単語は「英検1級*レベル」なので、一生使うことはないかもしれませんが笑、知ってたら自慢できますよ!
*英語の先生も持っている人が少ない(準1級が多い)

水の呼吸 漆ノ型(英語ver)

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Seventh Form
(漆ノ型)
※seventh=第7の、7つめの(発音)

「第7の」も、sixthと同じ、「th」をつけるだけの「seventh」。全部こうだといいんですけどねぇ~。そうもいかないのが言語です。

技名は、

Drop ripple thrust-curve!
(雫波紋突き・曲)
※drop=雫(しずく)という名詞(発音
※ripple=さざ波、波紋という名詞(発音
※thrust=突きという名詞(発音
※curve=曲線、カーブという名詞(発音

「雫」「波紋」「突き」「曲」をそれぞれ訳して並べただけです!笑

実はこれ、他のものと違って全部名詞なんですけど、英語も日本語と同じように、ひたすら英語を並べることも出来るんですね。

水の呼吸 捌ノ型(英語ver)

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Eighth Form
捌ノ型)
Waterfall Basin
!!
(滝壺)
※eighth=第8の、8つ目の(発音
※watefall basin=滝壺(発音

「第8の」を意味するのは「eighth」

これも後ろに「ーth」をつける系ですが、「eight」自体に「t」がついているので、実際には「h」をつけるだけになっています。

英語の単語は、(特に後ろの)スペルが変わると「eightth」みたいになって言いづらくなるので、「h」をつけるだけになったわけですね。

言葉が合わさると・・・

ちなみにこの「捌ノ型」の技名、「滝壺」ですが、英語でも「waterfall basin=滝壺」なので、そのまま採用されたようですね。

ちなみにこれは、

waterfall=滝
basin=水が溜まる所、洗面器、ため池

という言葉の組み合わせで「滝壺(滝が落ちる場所に出来た水たまり)」を表しています。

さらに、お気づきの方もおられるかもしれませんが、「waterfall」には「water」という文字が入っており、「fall」と組み合わさって初めて「滝」になっている英単語なんですね。

つまり、「滝壺(waterfall basin)」は、

water(水)+fall(落ちる)+basin(水たまり)

waterfall(滝)+basin(水たまり)

waterfall basin(滝壺)

という形で成り立っているんです。
(basinの前はスペースがあります。長くなるしね!)

こういった例は、他にもたくさんあり、一部をご紹介すると、

book(本)+store(店)
 ⇒bookstore(本屋)
boy(男の子)+friend(友達)
 ⇒boyfriend(男友達)
swimming(水泳)+pool(プール)
 ⇒swimming pool(水泳プール)

というように、日本でも通じる言葉になってきますね。

このように、二つ以上の言葉をくっつけることで、新たな意味を持った言葉になるのは日本語でも英語でも同じで、

日本語:降る+雨 ⇒ 降雨(こうう)
英語:rain(雨)+fall(落ちる) ⇒ rainfall(降雨)

同じように「新たな単語」になることもあるわけです。

結構いろいろありますので、「あ、この単語見たことある!」というものが入っている新しい語を見たら、二つの語が合わさったものだと理解できるし、もう片方の単語の意味を知ることもできますし、それを続けていくと、効率よく英単語を覚えられますよ

ちなみに、「陸ノ型 ねじれ渦」の訳だった、「whirlpool」も複合語ですね。

whirl(ぐるぐる回る)+pool(水たまり、プール)
 ⇒渦巻き

よく「英語が楽しくない」と言いますが、むやみやたらに英単語を丸暗記するだけでは楽しくなくなるのも当然。

大切なのは、日本語と外国語の、こういった「違い」や「共通点」を見つけ、楽しむこともまた、外国語を学ぶおもしろさの一つなんですね。

気づかなかったことに気づけますし、それこそまさに「勉強」です。

鬼滅の刃のように、英語マンガは(原作がわかれば)、違いを楽しめるので、英語学習にオススメです。

本日のまとめ
・肆ノ型=fourth form、伍ノ型=fifth form、陸ノ型=sixth form、漆ノ型=seventh form、捌ノ型=eighth form
・water(水)+fall(落ちる)⇒ waterfall(滝)のようなものを見つけるとたくさん単語を覚えられるよ

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