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鬼滅の刃で中学英語#19〜鬼滅英単語③ “○○の呼吸”は英語で?〜

こんばんは、「英語の呼吸」の修行中の田中聖斗です。

「全集中の呼吸・常中」まではたどり着いていないので、引き続き〈鬼滅の刃で中学英語〉を更新していながら英語を掘り下げて行きますよ。

さて、『鬼滅の刃』英語版で「呼吸」ってどうなっているのでしょう?

最近難しい内容が多かったので、今回はシンプルに、この「呼吸」に絞ってご紹介していきます。

“全集中水の呼吸”は英語で?

『鬼滅の刃』で、小学生に人気な要素が「呼吸」の存在ですよね。

この、少年誌的な要素、「必殺技」大好きな少年に響きますし、「水の呼吸」「風の呼吸」など、ありきたりなものだけじゃなく「蛇の呼吸」「恋の呼吸(笑)」とか、「そんなんアリ?」というような自由さも、自分たちも勝手に呼吸を作れる自由度があって、世界観の広がりを生んでいます。

さて、それではその、「全集中○○の呼吸」はどう英語化されているのかを、『鬼滅の刃』英語版『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』から見ていきましょう。

水の呼吸

Total concentration.
(全集中…)
Water Breathing!
(水の呼吸!!)
※total=全部、すべてのという形容詞(発音
※concentration=集中、集中力という名詞(発音
※breathing=息づかい、呼吸、呼吸法という意味の名詞(発音

「全集中」が、「total(全)」+「concentration(集中)」

「水の呼吸」が、「water(水)」+「breathing(呼吸)」

と、まんまですね笑。

「全集中」を「total」ではなく「all」で表現する選択肢もあったと思いますが、ここでは「total」になっています。とはいえ、そもそも「全集中」って日本語がそもそもないので、どっちが適切か判断するのは難しいところですね。

「水の呼吸」については、名詞が二つ並ぶ表現ですが、問題はありません。

つまり、「○○の呼吸」は英語で

○○ breathing
(○○の呼吸)

と言えるわけですね!

ちなみに、#13で「名詞A of 名詞B」が「BのA」というご紹介をしましたが、今回それを使いません。

「水の呼吸」というのはそのままひとくくりの言葉にしたいので、あえて「breathing of water」のようなまどろっこしい形にしたくないからですね。

たとえば「ハンバーガーショップ」だったら「hamburger shop」の方が言いやすく、「shop of hamburger」なんて格好つけすぎな感じがします。

だからここでは、「名詞A of 名詞B」は使わずに、「water breathing」と「名詞A+名詞B」と並ぶ表現を使います。

他の「基本の呼吸」は?

『鬼滅の刃』の基本の呼吸は、「炎」「水」「風」「雷」「岩」の5つからなると言われていますね。

他にも「霞」「音」などがありますが、これは「風」の呼吸から派生したものです。(『鬼滅の刃』第7巻)

「炎」「水」「風」「雷」「岩」というのは、中国から伝わる「五行」をアレンジしたものだと思いますが、これは、「原子」というものが発見されていなかった昔の人が、自然物は「火、水、木、金、土」の要素から作られていると考えていたのを、アレンジしたんでしょうね。

どっかで見たことある組み合わせですか?

そうです、「曜日」です!

これに「日」と「月」を組み合わせた物が、今の曜日です(詳しく知りたい人は、「五行」とか「七曜」で調べてみるのも良いでしょう)。

そんなわけで、鬼殺隊の「基本の5つの呼吸」に入っていない、「始まりの呼吸」が「日の呼吸」、そしてその血族が使う「月の呼吸」がそれぞれ存在したわけですね。

日の呼吸 (2)

Sun Breathing?
(日の呼吸?)
Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.8

では、それぞれどんな英語になっているかご紹介しましょう。

柱の色

日の呼吸=sun breathing
※sun=太陽
月の呼吸=moon breathing*
(*コミックス未刊のため推測)
炎の呼吸=flame breathing
※flame=炎
水の呼吸=water breathing
※water=水
雷の呼吸=thunder breathing
※thunder=雷、稲妻
岩の呼吸=stone breathing
※stone=石
風の呼吸=wind breathing
※wind=風

岩が「stone(石)」というのが気になりますが、他は「まんま」のためすんなり理解できますよね。

本編では「炎の呼吸」を「火の呼吸」と言ってはならない、という言葉が出てきますが、「火(ひ)」が「日(ひ)」と同じ発音になってしまうからということでした。

しかし、英語になっちゃうと、「火」は「fire」、「日」は「sun」で全然違いますから、英語圏の人からすると、ずっと「なんで?」って感じかもしれませんね。

「派生系の呼吸」は?

それでは派生系の呼吸はどうなんでしょう?

音の呼吸=sound breathing
※sound=音
霞の呼吸=mist breathing
※mist=霧、霞
恋の呼吸=love breathing
※love=愛
蛇の呼吸=serpent breathing
※serpent=蛇
蟲の呼吸=insect breathing
※insect=昆虫

「sound(サウンド)」「mist(ミスト)」「love(ラブ)」は日本語でも使われますのでわかると思いますが、

そもそも蛇って「スネーク(snake)」じゃなかったって思いませんでした?

「serpent(発音)」も「snake(発音)」も、蛇を表す言葉ですが、「serpent」はより文章的な表現(文語的)に使う「蛇(特に大きな蛇)」を表す時に使う言葉です。

「蟲の呼吸」の「蟲(むし)」も文語的な表現ですね。会話(口語)では「虫」のところを、カッコよくみせるためにあえて「蟲」にしています(訂正➡大正時代は「蟲」だったから「蟲」にしています)。

「蟲」の由来は別サイトで調べた結果をまとめてますのでよかったら。


「insect」自体も「昆虫」という文語的な表現で、日常会話で「虫」、特に小さい虫を表すのは「bug(バグと発音)」が使われることが多いですね。「バグった」の「バグ」ですね。プログラミングの世界でのエラーのことを虫にたとえて「bug」って言ってた事から来ています。

柱の名前はどうなる?

呼吸はわかりましたが、では「柱」の名前はどうなるかというと、

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そのまま

呼吸名+hashira

で表されています。

柱は英語で「pillar(発音)」と言いますが、特別な意味を持たせたいためか、日本語のまんま「hashira」にされているようですね。

そもそも、木造建築が基本の日本において「柱」は、全体を支える象徴であり比喩ですが、西洋の建築は木造もありますが石造りも多いため、日本語と同じ意味合いをもたせることは難しいので、そのままにしたのかもしれませんね。

伊之助の「獣の呼吸」は?

伊之助の呼吸は、彼が独自で編み出した、彼だけのものです。

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獣の呼吸=beast breathing
 ※beast=獣

これまたそのまま「beast(獣)」です。

実写映画にもなった、『Beauty and the Beast(美女と野獣)』のBeastですね。

いかがでしたか?

呼吸の要素は、「water」とか「wind」とか、割と日常的に使えるものばかりですので、この機会に全部覚えてしまいましょう!

本日のまとめ
・「○○の呼吸」=「○○ breathing」
英語の呼吸ならEnglish breathing
・色んなものを構成する要素は、英語でも同じ

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