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起業家×小学生!ひと夏をかけた本気の商品開発プロジェクト②−プロジェクト始動−

これは、地元起業家と小学生が肩を組み、ひと夏をかけた本気の商品開発・販売を行ったプロジェクトの活動記録である。

*第1回目の記事はこちら 

プロジェクト、始動。

どうも、こんにちは。T-KIDSの上原ことハラハラです。6月末日に保護者向け説明会を終え、7月25日(火)から起業家プロジェクトがスタートしました。ここに集まった小学1〜6年生の15名は、ほとんどが初対面。最初の活動は、自身の必殺技と合わせた自己紹介でした。ダンスが得意、虫にめっちゃ詳しい、見ただけでその人の誕生月が分かる…など、各々の紹介を終え、空気が和んだところで、本題に突入します。

今回のプログラムは、株式会社あんふぁに代表兼デザイナーのMacさんにリードして頂きました。

株式会社あんふぁには、21世紀型学童保育「みらい学校ダビンチボックス」の起業家育成プログラムや、起業家とコラボして小学生の特技と夢をビジネスに変える「あんとれ・サンデー」、そして「次世代の教育を考えるフォーラム」 などの講演会、ワークショップを行い、「人のハートを動かす価値創造力」を実体験を元に習得させる活動を続けています。
株式会社あんふぁにHP

最初の講義では、たこやき屋ゲームや様々なプロダクトの紹介を通して、価値とは何か?の講義を行いました。

簡単な講義内容は以下の通り
・価値とは誰かの困っていることを解決すること
・価値がお金に変わる
・トイレットペーパーのような必需品は世の中にもうすでにある。だから、これからはワクワクや楽しいなど、ハートを動かせることがより大切
・だれかの困りごとを解決して、ハートを動かす商品をつくろう

周りの人のハートを動かせ!

“価値を作ること=誰かのハートを動かすこと”。今回のプロジェクト活動で大事にすることを理解した子どもたちは、チームに別れ、身近な困りごとのアイデア出しをはじめました。朝起きれない、宿題が面倒臭い、お父さんのいびきがうるさい、100円ショップで増税による2円の値上げ、油性ペンが落ちない、ベットから落ちる...etc. 家族や自分、兄弟、友達などの身近な困りごとのブレストを行い、各チーム合わせると50個近くの困りごとが出てきました。最終的に、プレゼン大会やチームや起業家メンターとの話し合いで、一番解決したい4つのお困り事を、6チームで挑戦することになりました。

▼解決するお困り事
・学校へ忘れ物をしてしまう
・寝相が悪くベットから落ちてしまう
・宿題が楽しくない / 宿題が終わらない
・荷物が多い

アイデアと実現可能性の間(はざま)で。

解決したいお困り事が決まり、いよいよ、自分のアイデアや特技と絡ませながら、起業家メンター陣と解決策を考えます。

子A「宿題って、メンドーだから宿題ロボット作ってやってもらったらいいじゃん」
メンター「おお、確かに欲しい!でも、それ宿題意味なくね?笑。やりたくなかったらやらなk...(略」
子A「たしかに!んー、あとは宿題が全然、終わらない。途中で眠くなるんだよね。」
メンター「眠くなるよね。」
子A「あ!!思いついた。宿題するときに頭にはめて、途中で寝てしまったら爆発する装置をつくればいいんだ」
メンター「いや、危険すぎる!誰も買わないでしょうが笑」
子B「おれ週5ぐらいでベットから落ちちゃうんだよねー。」
メンター「まじか、結構おちるんだね。大変だ。」
子C「私も週5で落ちる」
メンター「君もか。二人とも週5の頻度なのね。笑どうやったら解決されるかなー?」
子B「落ちそうなったらビヨヨーンってバネが跳ね返せるようにしたらいいんじゃないかな!」
メンター「なるほど、いいね。ただ、危険そうだな。」
子B「んー、じゃーヒモでベットに縛りつけるようにすればいいんだ!」
メンター「なるほど!それだと確かに落ちないよね!ただ、めっちゃ寝にくくないか?笑」
子D「終業式とか荷物多いし重いし疲れる・無重力装置をつくろう!」
メンター「ナイスアイデア!ただ、どうやってつくろうか...!?」

どれも柔軟で面白いアイデアばかり。子どもたちのアイデアをできるだけ潰さないように意識していましたが、本当に作れるのか、安全性、コストなどの実現可能性の壁が立ちはだかります。
子どもたちも粘り強く数時間、起業家メンターとチームで議論に議論を重ね、時には、自宅に帰り家族にも意見を求め、6チーム全て解決プロダクトイメージを完成させることができました。よくやりぬいたと思います。(詳細は次回投稿いたします!)

「どうせ無理」という呪い

話は少し脱線しますが、僕の人生に影響を受けた人物のひとりに植松 努さんという方がいらっしゃいます。植松さんは、北海道で植松電機という工場を営んでいらっしゃいますが、彼にはもう一つの顔があります。それは、幼い頃から夢だった宇宙開発に携わっているという一面です。現在、世界で3つしかない無重力施設を作り、ロケットの飛行実験をされていらっしゃいます。植松さんは「”どうせ無理”という言葉は、人間の自信と可能性を奪う最悪の言葉だ。」と言います。「どうせ無理」を世界中から無くすため、彼は宇宙開発にチャレンジされているそうです。
今回、子ども達からいろんなアイデアが出ました。最終的に実現できないものもたくさんありました。それに対して、最初から「全部無理!」と言うのではなく、実現が難しいときに、どこが難しそうか子どもたちに真摯に伝え、「だったらこうしてみれば」を提案してみる。「“どうせ無理”をなくす」今回のプロジェクトで、特に重要なキーワードだったように思います。

TED×Sapporoでの植松さんの「想うは招く」のスピーチです。絶対見てください! 

即レスの「ダメ」「無理」は、彼ら彼女らからモチベーションや可能性を奪ってしまいます。そして、「できない。。。」と呪いをかけてしまいます。これからもこの思いは、大事にしていきたいと思います。

さて、次回は、商品開発の過程や完成した商品紹介をお届けします!お楽しみに!

Next:プロトタイピング、商品開発が本格化!

■T-KIDSシェアスクール 柏の葉
住所:千葉県柏市若柴227-1 柏の葉T-SITE 2階
TEL:04-7197-7801
営業時間:9:00~19:00
アクセス:つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」より徒歩7分
URL:https://tkids.tsite.jp/kashiwanoha/

予測不可能な時代を生きる子どもたちの「未来を切り拓く力」を育むために、テクノロジー、探究・理数、英語・外国語、文化・芸術、フィジカルといった多彩なジャンルから、年齢や興味関心に合わせて自由に選べる“学びのプラットフォーム”を展開しています。