XF16mmF1.4の買い戻しと今年の桜
以前の投稿で"XF16-55mmはいずれ手放す”と言っていたが、富士フイルムのキャッシュバックキャンペーンの最終日に良品の中古が出ていたのでそちらを購入した。下取りの差額が1万円を切っていたので、レンズ沼の住人には「この性能のレンズが1万以下は実質タダ」に賛同していただけると思う。
ファインダーを覗いて「ああ、これだ。これこそ俺の求めていたものだ」と再確認できた。XF16-55mmの広角端と焦点距離は同じはずなのにそのように感じたのは、単純にXF16mmF1.4のコンパクトさに寄るところだと思う。
メーカーのカテゴリでは”大口径プライム単焦点”らしいが、F1.4の明るさでこのサイズは付けっ放しを許容できるレベルだと思う。というより今現在付けっ放しにして仕事用カバンに入れている。
最短撮影距離が15cmというのも、慣れると使っていて楽しい。以前は広角マクロの使い方にあまり馴染めなかったが、Touit 2.8/50を使うことで近接撮影に多少は慣れたようだ。
寄るだけで後ボケは大きくなるので、意図によるがある程度絞って使いたい。背景を色とりどりの丸ボケにできるなら開放付近を使っても面白そうだ。
換算24mmという画角も良い。単焦点だから当然足を使うのだが、半歩動かなくても被写体の大きさが変わる。これぞ撮る醍醐味だろう。
それでいて寄ったときのこの解像感は「さすが」の一言に尽きる。これだけ軽量コンパクト(XF16-55mmF2.8比)でありながら明るくて寄れてピント面はくっきり写す。
以前は風景で使うか、極端に寄って納得いかない写真を量産していたが、このタイミングで使ってみてようやく使い方がわかったように思う。花の撮り方が多少分かったからなのか、それとも少しは腕が上がったからなのか。
XF16-55mmF2.8が無駄な買い物だったとは思わない。あれでしか撮れなかったであろう写真も少なからずあるし、あれを使わなければXF16mmF1.4を持て余していただろう。
今年の桜吹雪は去年ほどではなかったが、1駅分歩いたことで夕陽がいい具合に差す場所で撮ることができた。来週末には散っている頃だろうし、連休が取れる見込みもないので今年の桜はほぼこれで撮り終えたことになる。
あるいは箱根ならまだ満開には早いだろうか。どのみちここ最近は感嘆の声が上がるような風景に出逢えていないので、日帰りでも旅に出るべきなんだろう。