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物事に内在する幸せを見つける

物事に内在する
  幸せを見つける 
                    №159
                      2022.08.16

「今生で向上するぞ」とか「人格を磨くぞ」なんて決意をする必要はありません。ただひたすら〈不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句〉を言わないで、起きてくる現象を、「私」がいかに楽しく笑顔でとらえられるか、目の前にある現象がイヤなものではなくて、実は、嬉しさや楽しさ、幸せを内在しているものなんだって見抜くという訓練なんだっていうことをわかってください。
「不幸や悲劇は存在しない。そう思う心があるだけだ」って言ったのはフランスの思想家ですけれども、私はそこにもうひとつ付け加えて言います。「幸福という名の現象も実は存在していない。そう思う心があるだけ」なんです。
だから「向上するぞ」なんて気合いを入れなくていいんです。
ただ、次から次へとやってくる現象に対して、どんなことがやって来ても、愚痴を言わない。泣き言を言わない。落ち込まない。
それから相手を攻撃しない。非難しない。中傷しない。
それを笑顔で受けとめて「あー、これが私の人生なんだもんね」って思って、笑顔で生きていくことが今生でのテーマなんです。
で、さらにもう一歩進んで「日常生活を笑顔で生きて、人に喜ばれる存在になりましょう」ってことです。
(小林正観『で、何が問題なんですか?』弘園社から抄出しました)

不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句という「五戒」を言わない。苦しくても悲しくても、「これが私の人生なのだ」としっかり受けとめ、そこに内在している喜びや楽しさ、幸せに目を向け、笑顔を心がける。
周りに対しては、相手の気持ちをそこなうような非難や中傷、皮肉などを言わず、ニコニコ笑顔で心のこもった優しい言葉を用い、相手のことを思いやる。
それが心を、そして人生を豊かにしてくれるのだと思います。

最後までお読みいただき

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