noteで学べるシステマ講座 第101回「警護を学ぶ本質的な意味。〜被害者意識を献身へ〜」
noteで学べるシステマ講座 第101回「警護を学ぶ本質的な意味。〜被害者意識を献身へ〜」
3つの護身
悪漢から自分の身を護る術。
おそらく一般的に「護身術」はそういう認識だと思います。
でもシステマには3つの意味合いがあります。
1つ目は先に挙げた、自分を護る技術。
2つ目は家族や恋人など、身近な人を護る技術。
いわゆるボディーガード的なスキルです。
3つ目はとてもシステマらしいといえる「相手を護る」技術。
自分に危害を加える相手が必ずしも犯罪者とは限りません。反抗期の子どもや、認知症の進んだ親だったりすることもあるでしょう。そうした大切な相手が誰か、もしくは彼ら自身を傷つけてしまわないように護る技術です。
この3つの視点で考えると、「護身術」が一気に深みを増します。
自分自身を護る1.の護身なら、危険な場所に近づかない、危険を察知したらすぐに逃げるといった、ごく当たり前のことが最善策となります。
でも2.と3.が加わることで状況が急に複雑になるのです。
特筆すべきは2です。1.と3.は「自分」と「相手」の一対一が基本なので、普段の対人ワークがそのまま練習として活かされます。でも2は「自分」と「相手(外敵)」に「警護対象」を加えた3つの要素が基本となるからです。すると広い視野と「逃げる」という一択に思考停止しない、柔軟さが必要です。
「危険からは逃げろ」という教えの盲点
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