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noteで学べるシステマ講座 第85回「"謙虚さ"とは-戦士の心得-」Part1

noteで学べるシステマ講座
「"謙虚さ"とは-戦士の心得-」Part1

偽りの謙虚さ

北川:本日は「謙虚さ」について、ミカエルに伺いたいと思っています。

ミカエル:とても興味深いテーマですね。謙虚さとはまずは人格的なものであると言えます。それは人格的な強みでもあり、「尊大さ」の対極にあるものです。

昨今、「謙虚さ」と呼ばれるものの中に偽りの謙虚さも混じっています。自己評価や他人からの評価を気にしすぎるがために、謙虚さを意識して話しをしたりするのです。
本当の謙虚さと偽りの謙虚さの違いは、相手に向けての愛があるかどうかです。話している相手に向けての愛があるのか? そうでない場合はエゴや尊大さがあるという2パターンに分かれます。それがシンプルな判断基準になるでしょう。なので、自分自身に対しても「私はこの人への愛によって話しているのか? それとも過大な評価を求めたり、自分を誇示したくて話しているのか?」という問いかけをするべきです。相手に対しても、自分に話してほしいのかどうか、気持ちを察しなければなりません。相手に聞けるのであれば、自分が話をしてもいいかどうか聞いても良いですし、話してほしいというのであれば、まずは自分の気持ちを落ち着かせることが大事です。落ち着いた状態で話すことが非常に重要です。いざ話そうとしても自分の心が落ち着かない、興奮した感じになっている場合は、自分のエゴや尊大な気持ちが発動していると考えられます。そうではなく、本当にその人のことを助けたいと思うのであれば落ち着いて、その人を助けるために話すことができます。

私たちが相手を助けたい気持ちで話せば、相手もそのエネルギーを感じ取ります。私たちは自らのプライドを満足させるために生きてしまいがちです。プライドから何かを言ってしまいそうな時には、沈黙することも必要です。

しかし沈黙にもまた2種類あります。

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