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noteで学べるシステマ講座特別編「犯罪者の心理学-”良い人”を育てる」
「犯罪者の心理学」コース4日目のテキスト版。
ミカエル・リャブコが子どもを犯罪者にしないための教育法について語っています。
子どもが”良い人”になるには
ミカエルは「周りの人にもっと良い人になってほしいと願いながら、自分自身が良い人になろうとしない」という指摘をされました。「周囲の人に良くなってもらいたい」という願いは、そのような自己中心的な場合もありますが、親が子に願うような利他的でポジティブなものもあると思います。それら2つの違いについてミカエルはどう考えますか?
ミカエル(M):もちろん私にも同じ気持ちはあります。特に親なら自分の子どもに対して、自分よりもより良い人間になってほしいと願うものでしょう。ただその場合、親が思う「良さ」や「正しさ」が、本当に正しいかどうかよく認識することが大切です。
極端な例えを挙げるなら、親が泥棒をしているような家だったら、泥棒が悪いことだと思わないので泥棒になるよう勧めるでしょう。お酒を飲む人は、将来自分と一緒にお酒を飲んでほしいと思うかも知れません。このように、親が考える善が本当に善なのかきっちり考えてほしいと思います。
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