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noteで学べるシステマ講座 号外「ヴラディミア・ヴァシリエフ東京セミナー」

noteで学べるシステマ講座 号外「ヴラディミア・ヴァシリエフ東京セミナー」

ヴラディミア・ヴァシリエフの東京セミナーが終わりました。
大阪セミナーで宿泊している大阪のホテルでこの記事を書いています。

セミナー2日間にセミプライベートレッスンとプライベートレッスンを2クラスずつ、そしてシビリアン・プロテクションセミナーを実施。さらに合間には様々なYou Tube撮影などもあったので、なかなかの強行軍です。

ヴラッドはセミナーをアドリブで進めるといいつつも、実はかなりしっかり準備をします。ヴァレリーさんと相談しながらしっかりレジュメを作りつつ、本番では状況に合わせてアドリブでやるのです。ミカエルは本当にノープランなのですが、ヴラディミアはそうではありません。だからかなりの労力を費やしてセミナーに臨んでくれているのです。
「ガイド・トゥ・ストライク」はストライクの初歩から応用まで。初心者が多いこともあって、私のような経験者にとっては知っているワークが多かったのですが、それでもヴラディミアのリードとなると全く意味合いが異なります。

ヴラディミアの指導でいつもながら感嘆するのは、異なるレベルの生徒に、同時に対応することです。今回は特に初心者と長年の経験者がほぼ均一に混じっていました。初心者に手ほどきをしつつ、きっちり経験者にも上達のヒントを与えているのです。システマに限らず、なにかを指導する経験のある方ならこれがどれだけ難しいかがわかるかと思います。

TwitterなどSNSでハッシュタグ「#ヴラディミア東京2023」を検索すると色々と出てくるので、ぜひ見てみてください。

シビリアン・プロテクションセミナー

今回、東京でのセミナーは北川がリクエストしたテーマをヴラッドが採用してくれました。「ガイド・トゥ・ストライク」は、システマの知恵が凝縮されているとも言える「ストライク」を、システマを初めて間もない人たちに向けて、マスターから直接教えてもらいたかった、というもの。
もう一つの「プロテクション」セミナーは、自分ではなく他者を守るという視点をみんなに体験してもらいたい、という意図でのリクエストでした。

私自身が、もっとも日常的に役立てているスキルが「プロテクション」です。これは家族など大事な人を危機から遠ざけるのにとても使えるのですが、それ以上に重要なのは「他者を守る」という視座を獲得することです。
どうしても自身の身を守る「護身術」には、敵より自分を大事にするというエゴがつきまといます。そこにはブッダが過去生で虎に自らの身を投げ与えたような、献身の精神がありません。
護身術を必要とするような状況にまで事態を悪化させた不注意さや怠慢も、気になってしまうのです。

いわゆる「護身術」の根底にあるエゴや自己中心主義が、自分の成長をブロックします。自分を超えるとは、エゴを超えるということ。そのためにエゴを前提とした体系に頼るという矛盾が生じるからです。

それを一気に解決するのが「他者を守る」という視点。その視点は、いかにして他者を護るか、という具体的なスキルによって獲得できます。道具を手に入れたら、使いたくなるじゃないですか。そういうことです。

今回は私が日本のシステマ愛好家に伝えたいことを、ヴラディミアが見事に伝えてくれた気がします。セミナー前後で、みんなのスキルアップだけでなく、心のあり方まで変わったのではないでしょうか。

参加者の皆さん、運営に関わってくださった皆さん、そしてヴァシリエフ夫妻、本当にありがとうございました。

新作DVD「浸透する力」リリース

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