村田諒太選手の末端パンチ
村田諒太選手の動画が良い。
ご存知ないかたはWikipediaをみてみたらいいと思う。
ボクシングの世界チャンピオンだ。アマ時代はロンドンオリンピックで金メダルとってるし、世界チャンピオンの中でも抜群の実績を残している。
この村田選手がパンチの解説をしているのだけど、システマの末端ワークを高いクオリティでボクシングに応用したらそうなるだろうな、という内容。
要は手先からパンチを打て、体幹や足はそれについてくるように。
でも体は流れず、バランスを保って。
そういうことを教えている。
おそらく自ら試行錯誤を繰り返してたどり着いたのだろう。または良いトレーナーに会ったのかも知れない。
この動画は勉強になったとかそういうのを超えて、心が洗われた。
真摯に動きに向き合い、向上させ、結果を出している。その姿に感動したのだ。
同時に、改めてシステマのすごみ感じた。
ごく一握りの天才が過酷なトレーニングを経てようやく知り得ることを、最初から初心者に教えてしまう。それも巧みに言語化し、誰にでもできるワークに落とし込んでしまう。
だから難しいのは仕方ない。一般人のふつーの体の使い方とはかけはなれたことを、最初から求められているのだから。
ただこれだけ実績をあげた選手が、素晴らしい理論をこれだけわかりやすく無料で公開しても、おそらく世の多くのトレーナーは腰を切り、肩を入れ込む打撃を教えるんだろうね。
いったん常識として広まったものを覆すのは、とてもたいへん。
村田選手には今後も長くチャンピオンとして君臨し続けてもらいたいけど、引退後のトレーナー活動もとても楽しみだね。
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