noteで学べるシステマ講座 第93回「"恐怖と向き合う" byミカエル・リャブコ" Part1」
恐怖と向き合う" byミカエル・リャブコ" Part1
自ら考える
司会:前回のクラスでは「過去の恐怖心」全般について教わりました(90回〜92回「過去の恐怖との向き合い方」参照)。今回は、パニックや恐怖心に直面している、まさにその時にどういうことができるか、ということを学びたいと思っています。
ミカエル:私たちが日常で直面する恐怖に関して、一般的なことを申し上げます。マスコミが私たちに流す情報は多くの場合、人々に恐れを抱かせ、操ろうとするものです。人間とは、いろいろな刺激を感じやすい生き物です。最近の例としては、Covid-19に関する報道が挙げられます。人と会ってはいけない、マスクをしなさい等など、私たちに様々な制限を守るように伝えてきました。それによる精神的ストレスが、私たちの内面に蓄積してしまっています。
もちろん新型コロナウィルスを心配しないわけにはいきません。健康を守るために、一定の制限を守ることも必要でしょう。でも私たちはどのような場所が危険なのか、どのような場所が危険ではないのかということを、常に分析して考えなければなりません。危険だからと言って一切の外出を控えるわけにもいきません。どこにも出かけず、誰とも会わないということを続けていれば身体に悪いだけでなく、精神的にも病んでしまうでしょう。
こもった室内でずっと過ごし、常にマスクを着用しているのは肺機能によくありません。大事なことは、みなが自分自身で考えたうえで行動しなければならない、ということです。自然の中に行って新鮮な空気で肺を満たす、人に会いに行くといったことは、心身に必要なことです。そうした決定を、自分自身でくださないといけないのです。
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