noteで学べるシステマ講座 第55回「相手の動きの源とは? 前編 ミカエル講座テキスト版」
noteで学べるシステマ講座 第55回
「相手の動きの源とは? 前編 ミカエル講座テキスト版」
モスクワ本部国際ウェビナー「2つの動きの源」2日目。
ミカエルによるイントロダクションのテキスト版です。
初日のテキスト版はこちらからどうぞ。
誰かに作られた人生
ミカエル:皆さん、こんにちは。本日もみなさんにお会いできて嬉しいです。セミナーの初日はいかがでしたか? 今日のテーマについて参加者に説明をお願いします。
北川:昨日が「自分の動きの源」だったのに対し、今日は「向き合った相手の動きの源がテーマです。
ミカエル:そのテーマをより具体的にしていきましょう。ここで言う「相手」とは何の相手でしょうか。戦う相手なのか、それとも恋愛や友人関係なのか? どのような相手に対しての動きということにしましょうか?
北川:マーシャルアーツなので、「戦う相手の動きの源」をお願いできたらと思います。
ミカエル:昨日の話の続きになってしまいますが、私たちは全て宇宙の中に生きています。自分がどういう世界に生きて、宇宙はどのような状態なのか、どのような場に生きているのか、ということを知ることが重要です。その中で生きているということを認識し、動いていくことが重要なのです。
それをしっかり認識し、意識して動くことができれば、相手の動きを読むこともできます。相手の動きを読むことができる人に対しては、誰も攻撃を仕掛けることはできません。攻撃をしようと思うことすらできなくなり、その人に対しての攻撃そのものが生まれなくなってしまうのです。
私がなぜあえてこのような質問をタカさんに投げたかというと、私たちはどうしても1つのアイデアに囚われてしまうからです。このような場合にどうしたら良いか、このような攻撃に対してどう反撃すれば良いかといった、1つのアイデアにとらわれてしまいがちです。
みなさんに知っていただきたいのは、ここで得られる全ての知識は全てに通じるということです。戦いだけの場面ではなく、全ての場面で通じる知識でなければならないと思っています。だから私は相手のアタックに対してどのように防御するかを教えるわけではありません。それを教えたところで、例えばみなさんが道路を歩いている時に、何か大きなものが上から落ちてきたときに避ける役には立ちませんよね。そうではない知識というのをみなさんに知ってほしいと思っています。
昨日も言ったように、私たちは時間の中で生きています。そのような制限がまずあります。その中で私たちはどのように生きるべきか、どのように幸せに生きるべきなのでしょうか。私たちは時間という制限のなかに暮らしながら、自分自身の人生ではなく、誰かに左右される人生、誰かによって作り出された人生に生きてしまう傾向があります。
自分と対立する人がいたら、その人にどう対応するべきなのかと想定してしまうのです。でもその想定は現実化していません。まだ起こっていないにも関わらず、そういう瞬間があるかもしれない、あるだろうと、何かを期待するかのように待ち受けることで、実際にその現実をつくり出してしまうのです。
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