メメント・モリなんて言われてもね
メメント・モリ。死を思え。
明け方頃に街を出歩くと、夜の名残を生々しく感じることがある。小動物の死骸が転がっているからだ。でも地域の清掃員の皆様方の手によってそれらは出勤時間には綺麗サッパリ片付けられてしまっている。
これだけ死が日常から切り離されてしまった時代もなかなかないだろう。
死を間近に感じることなんて、ほとんどない。いいとこ親族や友人の最期に接する時くらい。それもごくたまになので、死はなんだかうすぼんやりと遠いところにある。のどかなものだ。
現代を生きる多くの