表情
不機嫌な人が苦手だ
正確に言うと不機嫌に見える人が苦手なのかもしれない
小さい頃から他人の顔色を伺うほうだったように思う
他人もだし家族に対してもだ
何かトラウマになるような事があったわけではないと思っている
真剣に本を読んでいる母親やテレビを観ている父親の顔を覗き込んでは邪魔をしてヘラヘラしていたことを思い出す
両親がわたしに無関心だったわけではない
楽しく話す機会も多かったし冗談を言ったり急に歌い出したりむしろ仲良し過ぎる家族だったのではないだろうか
だからこそ楽しい時間が途切れた時に不安になったのではないかと今考えてみた
小中高大の記憶でも、周りにいた友人も同じようなノリでヘラヘラしがちだったし、働くようになっても職業柄常にニコニコしているのが普通だったので、時々無表情の人に出会うと怒っているのかなと不安になる
新しい職場で働き始めて2週間経つがほとんどの人のマスクの下の顔は知らない
だけど目を見ただけで優しげな表情の人とちょっと怖いなと感じる人に印象は分かれる
まぁそもそもの顔立ちもあるんだろうけど
面接時には柔らかい印象だったトップの方も実際一緒に働いてみると愛想がないなと少し驚いたが、外で愛想を使い果たして疲れて戻ってくるので仕方ないのかなと思ってきた
不機嫌だと思ってあたらずさわらずそっとしておいたら、普通に笑って話し始めたりしている
それを見てホッとしたりしてる自分がショボく思えてガッカリする
常に愛想良くニコニコしているほうがおかしいのかもしれないけど、それが苦ではないのでそのままでいこう
とは言ってみたけど、慣れない仕事を真剣に覚えようとしているわたしの表情はかなり怖く見えるかもしれない