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悲観的ではない

月イチのお墓参り。
今月のお花はクリスマスっぽくしてみた。かわいくて大満足。
墓石を拭いた後かがめていた腰を伸ばして空を見上げたら、天気が良すぎて季節がわかんなくなった。
今年はなんだったんだろうね、そっちからはこの世界はどう映っているのかねと手を合わせた。

とりあえず今年はなかったことにしてやり直しってわけにはいかないのかなぁ。
得体の知れないウイルスって本当に実在するのかなぁ。
新型じゃない今までただの風邪とみなしてしたCoronavirusをこの新型みたいに毎年カウントしていたら比較はどうなんだろうなぁ。

10年以上前にご家族の風邪がうつって肺炎を拗らせて亡くなられた患者さんのことを今年は何度も思い出した。
付き添いで来ていたご家族に、もう来なくなるから、お世話になりました、といだだいてしまった小さな財布は今年ファスナーを修理してまだ大事に使っている。



ライブの生配信を冷静に見ていると、音源ばかり聴いていたせいか音程のズレがちょっと気になる、なんて偉そうなこと思う。
高揚感のせいか上ずるほうが多いような気がする。
親心のような気持ちで見守る。
いつもと違うアレンジでうわああっと心拍数が上がる。
椅子に座ったまま揺れるのも慣れてきた。
レスポンスを期待しないコールに現実に戻って、だよね、と思う。ショートコントではない。笑えない。
拍手でしか返せない現状が異様で寂しいというか悲しい。これがまだ来年も続くのかな。ずっとこれが普通になるのかな。
服を着るように下着をつけるようにマスクをつけるのが普通になるのかな。つけないと恥ずかしいのかな。
普通が変わっていくのは仕方ないのかな。
でも何故か悲観的ではない。楽観的でもないけど。

配信が終わると同じく観ていた久しぶりの友達からLINEが来た。だいぶ感動していた。温度感が違かったけど否定するほどのことではないのでなんとなく前みたいに合わせてみた。近況報告は盛り上がった。
いつか元気に会おうなんて言葉で締め括ってみた。
いつになるんだ。


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