今週の「噺の枕」⑱~オリックスと阪神から考える「確率論」
◇オリックスの2連覇と阪神タイガースの3位
10/3(日)にオリックスバファローズがパ・リーグ2連覇を達成した。
この日の試合前の時点でのオリックスの優勝条件は「ソフトバンクの敗北かつオリックスの勝利」であった。プロ野球の結果は「勝ち・負け・分け」であり、そこにマトリクスを組むならば、オリックスの勝利は1/9の可能性である。
そう、彼らは11%の可能性を引き当てたのだ。
一方で、もう一つの在阪球団である阪神タイガースもCSへの進出を決めた。負け越しがある中でポストシーズンに進出するのはファンといえども釈然としない部分はあれど、ここまで来たらその是非を問う論争を巻き起こすところまで勝ち進んでほしい。
阪神タイガースは開幕9連敗を喫し、4月時点で負け越し16というまさに「地獄のような」シーズンをのり越えた結果の3位なのだが、開幕7連敗以上してAクラスに入った球団は史上初であるらしい。その意味では過去の統計で0%だったものを覆したのだ。
◇合格判定や%をどのように捉えるか
さて、翻って受験生にとっても様々な判定が出るころだろう。
判定のアルファベットや可能性の%が高い方が合格に近いことは間違いない。それは厳然たる事実だ。
しかし、それがすべてではないのも事実だろう。何しろ模試はほとんどの場合「過去の自分」の実績でしかなく、そこから成長している自分がいるはずである。
その意味で、結果は結果として受け止めたうえで自分の欠点をひたすらに潰していくこと。そのことに注力する方がよっぽど意味のあることである。
逆転とか、奇跡の…という冠を自分に載せられるように頑張ることが大事なのである。
それでは授業を始めましょう。
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