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甲子園の教育論⑭絶対なんて無い

◇その男は甲子園を安心感で包みこむ

スワローズとの3連戦は1勝1敗1引き分けで終わる。今年はお得意様としているスワローズなので、正直最低でも勝ち越して欲しかった。

しかも今日の試合は彼が打たれた。そう、甲子園を安心感で包み込む男、ロベルト・スアレスである

この3連戦の初戦、私は甲子園に足を運んだ。前日にぎっくり腰をやらかし、歩行速度はいつもの半分でも今季初の観戦を見送るという選択肢はなかった。

2回に2アウトからの7連続安打で5点を取り、そのあとはリードをジリジリと減らしながらも9回まで辿り着く。

そこで、彼が出てくる。そう、スアレスだ。

彼の呻るような剛速球にヤクルト打線はきりきり舞いとなり、見事にセーブを上げる。

なんというか、打たれる気がしないのだ。スアレスが出てきた時点で、「あー、勝ちだなぁ」って思っている自分がいた。隣のおじいさんも「ちくしょー!巨人が勝ち越した!!」なんて別の試合を気にしている始末だ。

それぐらい、安定感のあるスアレス。

そう、そんな彼が打たれたのだ。

◇そろそろ首元が涼しくなってきた

長いシーズンで抑えの切り札が打たれることは少ないけれど無いわけでは無い。それは仕方ないのだ。それにしても、巨人が勝ちすぎてるどのチームでも良い、なんとか止めてくれませんか?(他力本願)

ここまで首位を快走してきたタイガースの、特に打線がかなりの疲労感を感じている。おそらく、唯一レギュラーが不変のチームなのだ。そりゃ疲れるだろう。そして、その疲れた時のためにあれだけ選手層を厚くしたのではないだろうか?

相手は百戦錬磨の原監督率いる巨人である。何らかの打開策を打たなければそろそろ首元が涼しいきがしている。2ゲーム差なんてあってないようなもの。

◇絶対はない

そして、今日の試合を見て改めて感じたことがある。

何事にも絶対は無い。

限りなく100%に近い確率の合格や不合格はあるかもしれないが、結果としてそれが100%になることはない。

ドラゴン桜ではないが、諦めなければ可能性は残るし、油断をすれば成功も手からすり抜ける。

最終的に合格という一つの成功を掴む人間達はその不安の中に自分の身を置いて、耐えて、勝ち抜いたのである。

絶対はないからこそ、我々は心を折ってはならないし、慢心してもならないのだ。

というわけで、タイガースも受験も同じ状況にある。次にこのエントリーを書くときに、首位でありますように。

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武川 晋也
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