原油見通し
WTI原油先物相場は、世界の実質GDPと比較的相関性の高い動きをする傾向にある。
その前提で考えると、成長率の引き下げは一段の原油安につながる可能性がある。また、国際エネルギー機関(IEA)が18年12月に発表した報告書によると、世界の原油需給は一段と供給過剰の状態に傾いている。
18年7−9月期の供給過剰幅は日量130万バレルだった。
これらの動きから、OPECとロシア等の非加盟国は18年12月の会合で、
19年1月から6ヶ月間、18年10月の実績に対し日量120万バレル生産量を減らす協調減産を決めた。
内訳はOPECが日量80万バレル、
ロシア等の非加盟国は日量40万バレルとなっている。
ただ、ロシアの生産量は依然として高く、減産の足並みがそろわない状況では、原油相場は上値が重たい展開が続くとみている。