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ドル円見通し

年始から「フラッシュ・クラッシュ」により104円台に急落。
波乱の幕開けとなった。

目先の大きな懸念は「合意なき離脱」である。

1/15に英下院はEUとの離脱協定案を否決。
問題となったのが北アイルランドの国境問題が解決しない場合に、
これが解決するまで(無期限に)関税同盟にとどまるといういわゆる
「バックストップ(安全策)」これについて、EUと再交渉する修正案が1/29に可決されたが、EUはこれを拒否する可能性が高い。
離脱期限の3/29までに合意なき離脱となれば、大きな混乱に陥ることが警戒されるが、いまのところ、市場は冷静である。

これは、1/29に「無秩序離脱を回避する」という修正案が可決されたことが大きい。

考えられるシナリオとしては、バックストップ修正案をEUと交渉するものの、EUがこれを拒否。離脱協定は結ばれないが、無秩序離脱は回避しなければならないので、英国は最終的に3/29の離脱期限の延長をEUに申し出る、
といった形を想定している。

3月にかけて、英国が合意なき離脱を選択し、
米中貿易協議も決裂するというワーストシナリオが実現すれば、
ドル円はリスク回避の円買いによって改めて104円を目指す可能性が高い。

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